米国組み込み型金融スタートアップMeshのシリーズAラウンドに、リード投資家として出資

調達資金を、最先端の更新系APIおよび新規サービス開発強化に活用

株式会社マネーフォワード

2023年9月22日 10時43分

株式会社マネーフォワードは、米国の組み込み型金融スタートアップであるMeshのシリーズAラウンドに、リード投資家として出資を実行します。本ラウンドにはGalaxy、Sumsung Nextなども参画し、調達した資金は最先端の更新系APIおよび新規サービス開発の強化に充てられる予定です。Meshの社外取締役には、当社海外戦略担当グループ執行役員でありMoney Forward AmericaのCEOを務める木村慎治、および米国YodleeにてCEOを務めた実績のあるAnil Arora氏が就任し、経営体制を強化する予定です。

Meshは、組み込み型金融のうちイネーブラーと呼ばれる、API連携に強みを持つスタートアップです。2020年に米国シリコンバレーで創業し、昨年末にサービスを提供開始後、暗号資産や証券会社を中心に300以上のAPIを連携しており、すでに70社が顧客となっています。米国のイネーブラーの多くが、スクレイピング技術をもとにデータを読み取る「参照系」金融サービスに特化しているなか、同社は、高いセキュリティを担保しながらリアルタイムに金融取引の指示や資金の移動などができる「更新系」API連携サービスを提供し、業界を牽引しています。

Fintech企業は現在、米国に1万社以上、世界で約3万社存在※1し、組み込み型金融市場においては、2020〜2025年の5年間で約10倍となる2,300億米ドル規模に成長すると予測※2されています。2020年に、米国トップクラスのベンチャーキャピタルであるAndreessen Horowitzのゼネラル・パートナーを務めるAngela Strange氏が「今後すべての会社がFintech企業になる」と発言した通り、米国企業の47%が、近い将来組み込み型金融サービスを提供する予定と回答※3しています。さらに米国では、2024年までに消費者金融保護局がオープンバンキング制度を最終決定すると発表※4しており、ほぼすべての銀行がモバイルバンキングアプリの提供を開始するなど、急速に普及が進んでいます。

当社は、Mesh創業者兼CEOのBam Azizi氏が掲げる「オープンで安全な金融エコシステムを構築する」というミッションに深く共感したこと、また組み込み型金融事業のグローバルな成長可能性、および当社が推進するSaaS×Fintech戦略とのシナジーを勘案し、今回リード投資家として出資することとしました。今後当社は、Meshが掲げるミッションを実現すべく、資産の種類にかかわらずリアルタイムで「更新系」API連携サービスが提供できるようサポートしていきます。

※1 Statista: Number of fintech startups worldwide from 2018 to 2023, by region（https://www.statista.com/statistics/893954/number-fintech-startups-by-region/）

※2 Statista: Market value of the embedded finance sector in the United States in 2020, with a forecast for 2025（https://www.statista.com/statistics/1272191/embedded-finance-market-size-usa/）

※3 Accenture Research: Global Business Perspectives on Embedded Finance（https://plaid.com/accenture-report-embedded-finance/）

※4 米国消費者金融保護局HP（https://www.consumerfinance.gov/）より

Meshについて

2020年に設立されたMeshは、「オープンで安全な金融エコシステムを構築する」をミッションに掲げています。Meshは、デジタル資産の移転、暗号化された支払手段、アカウントアグリゲーション、証券取引を可能にする最新の金融サービスを提供しています。300以上のプラットフォームと統合することにより、Meshはよりオープンかつ安全な組み込み型金融エコシステムを構築しています。

https://www.meshconnect.com/