25年の時を経てよみがえった青春映画の名作『トキワ荘の青春』デジタルリマスター版2月12日より公開
~“漫画の神様”手塚治虫が暮らした「トキワ荘」に集った伝説の漫画家たちの青春の日々~
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)グループは、1995年に単独で映画製作を行い劇場公開をした青春映画『トキワ荘の青春』のデジタルリマスター版を、2021年2月12日(金)よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開いたします。
- 『トキワ荘の青春』http://tokiwasou2020.com/
『つぐみ』(1990年)『トニー滝谷』(2005年)の故・市川準氏の監督作品である本作は、1996年キネマ旬報ベストテン第7位、読者選出第7位、ロッテルダム国際映画祭招待作品に選出され、高い評価を得た作品です。
- 1996年公開当時の担当者と2021年デジタルリマスター版公開の担当者が語る秘話と作品への熱き想い: https://prtimes.jp/story/detail/XBanAvU7MZx
後に、伝説の漫画家となる若き才能たちが過ごしたトキワ荘での日常を、史実に基づきフィクションとして仕上げました。夢多き若者たちが切磋琢磨した温かくもほろ苦い青春の思い出を、懐かしき昭和の空気感そのままに、金も仕事もなく食べるものにも事欠く毎日ながら、漫画に賭ける情熱だけは誰にも負けない漫画家たちの若き日の姿を描いています。
演劇界・映画界のホープたちが勢ぞろいしており、トキワ荘の住人たちの兄貴分的存在だった本木雅弘演じる寺田ヒロオをはじめ、寺田を囲む漫画家たちとして、大森嘉之(赤塚不二夫)、阿部サダヲ(藤子・F・不二雄)、古田新太(森安直哉)、生瀬勝久(鈴木伸一)、鈴木卓爾(藤子不二雄A※)、さとうこうじ(石森章太郎(石ノ森章太郎))、翁華栄(つのだじろう)ら、当時の小劇場・自主映画で活躍し、現在も役者を続ける若手俳優が総出演しています。美術セットで再現された「トキワ荘」をはじめ、見事につくり出された昭和30年代の風景と時代の空気が、デジタルリマスターでよみがえります。 ※表記注)藤子不二雄のAは○で囲む
- 『トキワ荘の青春』作品情報
□あらすじ
東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」。そこには“漫画の神様”手塚治虫(北村想)が住み、日夜、編集者たちが彼のもとに通いつめていた。向かいの部屋に住む寺田ヒロオ(本木雅弘)は、その様子を眺めながら、こつこつと出版社への持ち込みを続けていた。やがてトキワ荘を去った手塚治虫と入れ替わるように、若き漫画家の卵たちが次々に入居してくる。藤本弘/藤子・F・不二雄(阿部サダヲ)、安孫子素雄/藤子不二雄A※(鈴木卓爾)、石森章太郎((石ノ森章太郎)さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)。また近所に住むつのだじろう(翁華栄)もトキワ荘に入り浸っていた。揃って『漫画少年』の投稿仲間だった彼らは、寺田を中心に“新漫画党”を結成。貧しい生活のなか、互いを励ましあい、漫画の未来について熱く語り合う日々が続く。なかでも一番年上の寺田は兄貴分的存在として若き彼らを静かに見守り、その視線は、 赤塚の友人であり自分とはまったく異なる作風のつげ義春(土屋良太)にも向けられていた。そんなある日、『漫画少年』の出版社、学童社が突如倒産。これを機に、8人の仲間たちの進む道も少しずつ変化していく。どんどん売れっ子になっていく者。漫画からアニメーションへの移行を決意する者。なかには東京を去る者もいた。流行に惑わされず、黙々と自分の描きたい漫画だけを追い求めているように見えた寺田の心にも、徐々に迷いが生まれてくる。時代の激しい変化とともに、漫画家の卵たちの青春の日々にも、ゆっくりと終わりの気配が近づいていた――。 ※表記注)藤子不二雄のAは○で囲む
□監督:市川準 □脚本:市川準 鈴木秀幸 森川幸治 □撮影:小林達比古 田沢美夫 □音楽:清水一登 れいち □美術:間野重雄 □照明:中村裕樹 □録音:橋本泰夫 □編集:渡辺行夫
□製作:カルチュア・パブリッシャーズ □デジタルリマスター製作:カルチュア・エンタテインメント
□出演:本木雅弘/大森嘉之 古田新太 鈴木卓爾 阿部サダヲ さとうこうじ 翁華栄 松梨智子 生瀬勝久 北村想/時任三郎 桃井かおり
【1995/日本/110分/モノラル/ビスタ/カラー/DCP】
□公式WEBサイト:http://tokiwasou2020.com/
- 視聴いただいた著名人からのコメント
青春、その未決定な時間の魅惑と残酷。仲間の温もりのかけがえのなさ、光が見えてくる者の歓喜、去っていく者への慈しみ。市川準の見事な語り口で「トキワ荘」が描かれ、漫画黎明期の輝きが蘇る。この映画は生涯の糧になる。何のためにそれを為したいのか? 時代の流れに身を投げるのか? 諦めるのか? 踏みとどまるのか? 終わらない逡巡に立ち止まったとき、トキワ荘のテラさんに会いたくなる。
□成島出(映画監督)
埋もれていた傑作が蘇ってくれた。本当に嬉しい。全く無駄が無く、でも全ての事が深く深く伝わってくる。彼らの青春がおもしろく、そして哀しい。
□岩井俊二(映画監督)
新たに蘇った市川準作品はあまりにも美しかった。漫画家寺田ヒロオの挫折。俳優大森嘉之の素晴らしさ。改めて市川準監督の唯一無二の演出に感じ入った。ラストカットのアイディアには思わず息を呑んだ。
□大根仁(映像ディレクター)
劇場、VHS、DVD、今まで何度観たかわかりませんが、観るたびに泣いてしまいます。先日、デジタルリマスター版を観たら泣くシーンが増えていました。映像・照明・美術・演出・芝居、何もかもが美しい、世界でいちばん美しい映画です。
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