2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における「超小型バイオガスプラント」の出展

東日本電信電話株式会社

 「地域循環型社会の共創」*1をパーパスに掲げる東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」)および株式会社ビオストック(代表取締役社長:熊谷 智孝、以下「ビオストック」)は、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)の民間パビリオンに出展する日本電信電話株式会社(代表取締役社長:島田 明)のNTTパビリオン*2において、生ごみをオンサイトで再生可能エネルギーに変えて資源循環を実現する超小型バイオガスプラントを出展することをお知らせ致します。

 これまでの超小型バイオガスプラントから更なる小型化を実現しているほか、新たにIoT技術の活用によりクラウドからのプラント遠隔制御を新機能として搭載しております。

 これにより、生ごみ廃棄(焼却・運搬)に掛かるCO2を削減するとともに、再生可能エネルギーを創出し、一部電力をNTTパビリオンに供給することで、資源循環の実現に取り組みます。

*1 https://www.ntt-east.co.jp/aboutus/purpose.html

*2 https://group.ntt/jp/expo2025/pavilion/

1. 本取り組みの背景と目的

 食品廃棄物のリサイクル方法の一つとして、メタン発酵によりバイオガスを生成(メタン化)し、電気・熱にエネルギー利用する取り組みが進められていますが、従来のバイオガスプラントはコスト回収や安定的な運転の観点から、大型のプラントを建設し大量の食品廃棄物を回収する必要がありました。また、都市部では大型のプラントを設置する場所の確保が困難であるという課題がありました。
 こうした課題を解決すべく、NTT東日本とビオストックは、2022年2月よりNTTe-City Labo*3内に、超小型のコンテナ型コンテナバイオガスプラント*4を設置し、超小型プラントの運用保守の知見およびIoT技術を活用した遠隔管理による安定的な運用実証の取り組みを進めてきました。

 これまでの取り組みを踏まえ、従来のバイオガスプラントと比較し圧倒的な小型化を実現し、プラントの遠隔管理を可能とする遠隔制御・遠隔監視を搭載したバイオガスプラントを大阪・関西万博にて展開いたします。

*3 NTT中央研修センタ(東京都調布市)を核としたNTT東日本グループの地域課題解決ソリューションを体験可能な実証フィールドの総称

*4 https://biostock.co.jp/container_type/

2. 展示物概要

展示物:超小型バイオガスプラント

展示期間:2025年4月13日~2025年10月13日(大阪・関西万博の開催期間中での展示)

展示場所:大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目(NTTパビリオン内)

【NTTパビリオン】

3. 展示プラントの特長

① 超小型

一般的なバイオガスプラントでは、日量約10t~数百tの原料が必要だったのに対して、装置の小型化・ユニット化を通じて10t以下の原料で運転が可能なプラントを実現しております。

また、従来までのビオストックが提供する超小型バイオガスプラントの最小モデルは20フィートコンテナ2台でしたが、本展示のバイオガスプラントでは、12フィートコンテナ1台にプラントの各機器を格納し、トレーラー1台で運搬可能な可搬式プラントとなっております。

② エネルギー利用

発電において一般的なバイオガスプラントでは、少量の原料では安定した発電が難しかったが、本展示のバイオガスプラントでは、バイオガスとカーボンニュートラルLPGの混合により、限られた原料でも安定した発電を実現しております。

③ 遠隔制御

ビオストックは、これまで超小型バイオガスプラントの安定運用および効率的な管理を目指して、遠隔監視の開発および複数回の機能拡充*5を図ってきました。

更なるお客様の効率的な運用管理のニーズに向けて、これまでの一般的なバイオガスプラントの管理は、PLCによるローカル制御が一般的でしたが、本展示のバイオガスプラントでは、各種IoT技術の活用によりクラウドからのプラント遠隔制御を実現しております。

これにより、プラント運用の更なる効率化に加えて、PLCの削減に伴うコスト低減および納期短縮など、より高い効果が期待されます。

*5 バイオガスプラント遠隔監視サービス「おまかせバイオガスプラント」の新機能拡充について

~‟業界初*1”となる発酵状態のスコアリング機能・アラートレコメンド機能の搭載~*1 弊社調べ 

https://biostock.co.jp/news/newsrelease_20240401.html

【超小型バイオガスプラント】

【設置作業の様子】

【構成図】 

【遠隔システム画面】

4. 各社の役割 

NTT東日本

・デジタル技術を活用した計測データ分析

・バイオガスプラント運用実証環境の提供

ビオストック

・超小型バイオガスプラントの提供、運用および保守(遠隔制御)

5. 今後の展望

 NTT東日本グループは、「地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業」として、多様なパートナーとともに地域循環型社会を共創しながら、持続可能な地域社会・経済づくりを支える企業をめざし、長年にわたり皆さまと歩んでまいりました。

 ビオストックが提供する「超小型バイオガスプラント」は、生ごみをオンサイトで処理し、再生可能エネルギーと肥料の創出とCO2排出量と廃棄コストの削減を両立し、地域の持続可能な未来づくりに貢献します。

 今後も自治体や企業など、地域の様々なお客さまと連携して、生ごみの削減や再生可能エネルギーの活用を実現することで、循環型社会システムの構築・実装に取り組んでまいります。

 本リリースは、NTT グループが展開する GX ソリューションブランド「NTT G×Inno(エヌティティ ジーノ)」*の取り組みの 1 つです。

URL:https://group.ntt/jp/group/nttgxinno/

*「NTT G×Inno」は、⽇本電信電話株式会社の商標です。「NTT GX(Green Transformation)× Innovation」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じて GX 分野で Innovation(変⾰)をおこし、2050 年脱炭素の実現に貢献していく取り組みです。

6. 本件に関するお客様からの問い合わせ先

株式会社ビオストック 事業開発部

TEL:0155-66-6030

MAIL:info@biostock.co.jp

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会社概要

東日本電信電話株式会社

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URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿 3-19-2
電話番号
-
代表者名
澁谷 直樹
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1999年07月