「今、何がおかしいのか」が面白いほどわかる! 痛快きわまりない思想史『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』発売
ジェイコブズから森政稔、グレーバーまで、思想家たちの格闘を生き生きと解説
政治思想学界随一の小気味よい文体で多くのファンを持つ重田園江の新刊、NHKブックス『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』がNHK出版から7月25日に発売されました。

「思想史」ってこんなに面白かったのか?!と驚くこと間違いなし!!
アナキズムと聞くと、「無秩序」、「破壊」、「テロ」などをイメージしませんか? こんな先入観をひっくり返して、思想としてのアナキズム本来の力をよみがえらせる「まったく新しい入門書」が本書『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』です。
アナキズムが本当は「手持ちの資源で・日常生活から・少しずつ変える」ことを目指す、誰にでも始められる思想であることを、多くのファンを持つ政治学者の重田園江さんが、平易かつ親しみやすい語り口で驚くほどわかりやすく解説します。
・都市に住んで「開発計画の帝王」と渡り合ったJ. ジェイコブズ
・「タネをめぐるグローバリズム」との戦いで近年注目のV. シヴァ
・東大で猫と戯れながらアナキズムのイメージを転換させた森政稔
・「資本主義の真のオルタナティブ」を最もラディカルに考え抜いたK. ポランニー
・自由な精神によって人類史の常識を覆し続けたD. グレーバー
これら意外な共通点をもつ5人のアナキストの生き方と思想を追い、このうえなく明快に、現代の問題の根源を指摘します。歴史だけでなく現代に目を向け、見えない差別や権力の働きまでも鋭くえぐり出してみせる、痛快な思想史となっています。
『ブルシット・ジョブ』などで知られる文化人類学者・グレーバーの入門としても
本書の半分の量を占めるグレーバーの章は、入門書がほとんどない本邦においてはじめての、まとまった「グレーバー入門」になっています。大部の著作を連発し思想界に衝撃を与えながらも惜しまれつつ亡くなったグレーバーの思想の核心が丁寧に語られ、現代への根本的な批判者としてのグレーバー像が見事に浮き彫りにされています。
■『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』目次
序 私はいかにして心配するのをやめ、アナキストについて書くことにしたか
第Ⅰ部 都市と農村のアナキズム実践――ジェイン・ジェイコブズとヴァンダナ・シヴァ
第一章 ジェイン・ジェイコブズ
第二章 ヴァンダナ・シヴァ
補論(対談) 重田園江+桑田学 エコノミーとエコロジーの思想史
第三章 ねこと森政稔
第Ⅱ部 シン・アナキズムの思想――カール・ポランニーとデイヴィッド・グレーバー
第四章 カール・ポランニー
第五章 デイヴィッド・グレーバー
終章 マッドマックス 怒りのデス・ロード
■著者
重田園江(おもだ・そのえ)
明治大学政治経済学部教授。
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。修士(学術)。専門は政治思想・社会思想史。著書に『真理の語り手――アーレントとウクライナ戦争』(白水社)、『ホモ・エコノミクス』『社会契約論』『ミシェル・フーコー』(いずれもちくま新書)、『連帯の哲学 Ⅰ』(勁草書房、渋沢・クローデル賞)、『統治の抗争史 フーコー講義 1978-79』(勁草書房)、『隔たりと政治』『フーコーの風向き』(ともに青土社)などがある。
■商品情報

NHKブックス『シン・アナキズム 世直し思想家列伝』
重田園江 著
2025年7月25日発売
定価2,420円(税込)B6判 432ページ
ISBN:978-4-14-091295-9
出版社:NHK出版
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912952025.html
■NHKブックスについて
1964年1月に創刊。新書より少し大きい「選書」シリーズとして日本で最も長い歴史をもつレーベルです。創刊当初から一貫して、「第一線の研究者が、一般の人へ向けて書く教養書」という方針を守り続けています
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