農林業者の“鳥獣被害”を、若手ハンターとのマッチングで解決するプラットフォーム「ハンターバンク」が「2023年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞
~地域活性化にも寄与、社会課題解決と収益性の両立を目指した点を評価いただきました~
近年では、若い世代にも狩猟に興味を持つ方が増えていますが、その多くが狩猟の機会に恵まれず、いわゆる「ペーパーハンター」となっているデータがあります。高齢化による狩猟の担い手不足という課題解決のため、「狩猟免許をとったけど、狩猟する場所が見つからない」「道具は何をそろえればいいのか分からない」「誰かと一緒に狩猟したいけど、仲間がいない」のような若手ハンターの悩みを総合的に解消するため、当社は新規事業として「ハンターバンク」に取り組んでいます。
今般、「地域活性化や鳥獣被害の低減など地域課題を解決する取り組みであり、かつ新事業としての収益性も合わせて目指していること」「農林業者とハンターをICTでマッチングすることで、対策の新たな選択肢を提示していること」などを評価いただき、受賞に至りました。
「ハンターバンク」は、社内事業アイデア公募制度から生まれたもので、発案者の若手社員が、シカやイノシシなどが増えたために山の生態系が荒れていることを知ったのをきっかけとしています。山間部を走る小田急線も時折、野生動物とぶつかりダイヤが乱れてしまうという状況から“鳥獣被害”を自分事として捉え、この社会課題の解決と狩猟への社会的関心の高まりを掛け合わせて着想した事業です。2022年6月のサービス開始以来、これまで216名の会員の皆さまには、実際に小田原エリアへお越しいただき地域の魅力にも触れていただいています。
(参考1)グッドデザイン賞とは
デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動で、1957年の開始以来シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれています。また、デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」をし、「Gマーク」とともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へ繋げています。
(参考2)審査委員からの評価コメント(原文のまま)
地域の活性化と獣害被害低減につながる取組で、自社の鳥獣害被害対策と新事業による新たな収益双方を目指したグッドデザイン。獣害被害に悩む農林業者とハンターをICTでマッチングすることで、対策の新たな選択肢の提示につながっている。本件で新たに知ったのがペーパーハンターの存在。本サービスは、獣害対策、潜在的ハンターの活躍の場の提供、そして沿線の活性化と多くの課題を解決してくれる。審査ヒアリングを通じ、若手担当者がサービスを広げるために地道な活動を積極的に進めていること、沿線の活性化にとどまらず収益事業化を真剣に目指していることが伝わってきた。この点はさらに評価を高めた。小田急沿線にとどまらず本サービスが全国の鳥獣被害に寄与する絵が見える。
(参考3)ハンターバンクについて
1 事業開始
2022年6月
2 概要
・初心者ハンター(狩猟者)と鳥獣被害に悩む農林業者をマッチングし、地域課題(鳥獣被害)の解決を目指すプラットフォームです
・料金は、農林業者とのマッチングや狩猟に必要な道具のレンタル、有害鳥獣捕獲許可申請のサポートなどを含む月額会費8,000円(税込)です。ただし、新規入会時のみ狩猟のレクチャーから解体体験、ジビエバーベキューへの参加費用3カ月分として21,000円(税込)を頂戴します
・狩猟には箱わなを使用し、ベテランハンターのサポートを受けながら行います
・チームで狩猟を行うので、メンバー同士の交流を深めることもできます
3 対象エリア
神奈川県小田原市
※順次拡大していく予定
4 ホームページ
https://odakyu-hunterbank.com/
5 お問い合わせ
https://odakyu-hunterbank.com/contact/
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