第11回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」受賞者10名決定 ~未来のリーダーとなる女性研究者を支援し、次世代への裾野を広げる~

 資生堂は、「資生堂 女性研究者サイエンスグラント※1」の受賞者10名を選出しました(応募総数126名)。本グラントは次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援することが科学技術の発展につながるという考えのもと、今年で11回目を迎えます。この助成金は対象研究分野が化粧品関連領域にとどまらず、また応募には年齢制限や教授などの推薦書が不要で、研究を推進する目的であれば女性のライフイベントのサポートなどにも幅広く使用出来るといった特長があります。昨年までの受賞者約100名のうち半数以上がその後昇進、昇格され、活躍の場をさらに広げられました。資生堂は今後も女性研究者の研究活動を支援することにより、指導的女性研究者の育成に貢献してまいります。
 なお授賞式は7月6日(金)に開催し、受賞者には資生堂から100万円の研究助成金を贈呈します。
※1:グラントとは「研究助成金」の意味

《資生堂 女性研究者サイエンスグラント設立の背景》

 日本における女性研究者数は昨年過去最多となり、研究者全体に占める女性の割合も15.7%と過去最高を更新しました※2。しかしながら諸外国(例: 1位アイスランド45.6%、14位アメリカ34.3%)と比較するといまだ低い水準にとどまっています※3。この背景には、女性は男性に比べて出産・育児・介護などの影響を受けやすい一方で、サポートする環境が十分ではないことが挙げられます。資生堂はこうした状況を踏まえ、指導的立場を目指す意欲があり、科学技術発展への貢献が期待できる女性研究者を支援することを目的に、2007年に本グラントを設立しました。
※2:総務省 平成28年科学技術研究調査より
※3:内閣府男女共同参画局 男女共同参画白書 平成29年版より

《女性研究者を支援》

 本グラントは対象研究分野が幅広く、自然科学分野全般の研究に従事する女性研究者を対象としています。また助成金の使途は試薬や機器といった研究費用としてだけではなく、学会参加補助費用、ライフイベント(出産・育児・介護など)に左右されず研究を続けるためのベビーシッター代や研究を補助するアシスタントの雇用費などにも使用して頂けることが特長です。本グラントの受賞が大学内外でのキャリアアップに寄与しています。

《授賞式概要》
<名 称>第11回 資生堂 女性研究者サイエンスグラント 授賞式
<日 時>2018年7 月 6 日(金)10 :00 ~12:30
<会 場>スペースFS 汐留 (東京都港区東新橋1-1-16 汐留FS ビル3F)
<授賞式次第>
・挨拶 [本グラント審査委員長 株式会社資生堂執行役員常務 島谷庸一]
・記念楯贈呈/第11 回受賞者挨拶/第10回受賞者挨拶
・社外審査委員祝辞 
[本グラント審査委員、電気通信大学特任教授 日本女子大学名誉教授 小舘香椎子先生]
・基調講演「受賞者へのエール」
[東京工業大学 准教授 松下祥子先生 (本グラント第1回受賞者)]
[神戸大学 教授 佐藤春実先生 (本グラント第2 回受賞者)]

《第11回 資生堂 女性研究者サイエンスグラント 受賞者一覧》
助成期間:2018年6月~2019年5月
<氏名>浅野 麻実子(あさのまみこ)
<所属>京都大学生存圏研究所 生存圏電波応用分野
<職位>研究員
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【マイクロ波化学/細胞生物学/癌治療学】
マイクロ波の精密照射による難治性乳癌治療法確立のための基礎研究
(電子レンジに使われるマイクロ波を使って、難治性の乳がんを治療)

<氏名>石木 愛子(いしきあいこ)
<所属>東北大学病院 加齢・老年病科
<職位>助教
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【臨床医学/脳科学】
MRI 位相差シークエンスを用いたアルツハイマー病患者脳アミロイドの生体可視化
(アルツハイマー病患者さんの脳内の原因たんぱく質を病院のMRI 画像で見ることができるようにする技術の開発)

<氏名>杉山 清佳(すぎやまさやか)
<所属>新潟大学 医歯学総合研究科
<職位>准教授
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【神経科学】
経験による脳の成長メカニズム
(こどもの脳の成長に必要な遺伝子とは?)

<氏名>出浦 桃子(でうらももこ)
<所属>東京大学 大学院工学系研究科マテリアル工学専攻
<職位>助教
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【結晶工学】
ボイドを用いた内部応力緩和による異種基板上への高品質結晶成長
(新しい結晶成長技術を使って生活を豊かにする半導体デバイスを作成)

<氏名>千葉 文野(ちばあやの)
<所属>慶應義塾大学 理工学部
<職位>専任講師
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【物性物理学/液体の物理/高圧物性】
2次元自己集積を利用した微粒子サイズ計測(髪の毛の太さよりも小さい粒子のサイズを、とても簡単な方法で計測)

<氏名>樋田 京子(ひだきょうこ)
<所属>北海道大学大学院歯学研究院 口腔病理病態学教室
<職位>教授
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【基礎医学/細胞生物学/腫瘍生物学/歯学】
腫瘍血管制御による新しい薬剤耐性克服戦略の構築
(血管からがんの薬剤耐性を克服)

<氏名>福中 彩子(ふくなかあやこ)
<所属>群馬大学 生体調節研究所 分子糖代謝制御分野
<職位>助教
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【代謝学/亜鉛生物学】
生活習慣病における亜鉛の役割解明 亜鉛トランスポーターZIP13 による脂肪褐色化制御機構の解明
(糖尿病や肥満における亜鉛の役割について、分子レベルで解明)

<氏名>丸山 美帆子(まるやまみほこ)
<所属>大阪大学 大学院工学研究科 京都府立大学 大学院生命環境科学研究科
<職位>日本学術振興会特別研究員(RPD)特任講師(京都府立大学、兼任)
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【結晶成長】
光で作る薬剤候補物質の結晶多形
(光(レーザー)を使い、”良く効く薬を安く”作れる基礎技術を開発)

<氏名>宮部(みやべ) さやか
<所属>大阪大学 大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
<職位>助教
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【生体材料学/環境材料学/電気化学】
ドラッグデリバリーシステムのための薬剤導入プラットホームとしての自己組織化ナノ細孔構造を有する金属表面の開発
(医療用金属に使用される金属表面にナノサイズの孔を作り薬剤を導入することで、体内で働く薬の量や放出期間を制御)

<氏名>守谷(もりや)(森棟(もりむね)) せいら
<所属>中部大学 工学部 応用化学科
<職位>講師
<研究分野・受賞研究テーマ (ひとこと説明)>
【高分子系複合材料】
化学修飾ナノダイヤモンド充てんによるナイロン66 の高性能化
(小さなダイヤモンドと組み合わせることによりナイロン66に新たな優れた物性を付与)

敬称略、氏名五十音順


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