6月20日 世界難民の日:紛争で難民になった子ども3,000万人【プレスリリース】

ユニセフ #LongestGoal チャレンジ、長谷部誠選手も参加

ユニセフが支援する移動式診療所に入っていくシリア難民の子どもと母親。(2018年3月撮影) © UNICEF_UN0187715_Sanadikiユニセフが支援する移動式診療所に入っていくシリア難民の子どもと母親。(2018年3月撮影) © UNICEF_UN0187715_Sanadiki

【2018年6月19日 ニューヨーク 発】

 ユニセフ(国連児童基金)は6月20日の「世界難民の日」を前に、いま世界で紛争により避難生活を余儀なくされている子どもの数は推定3,000万人で、第二次世界大戦以来、最多となっていることを明らかにしました。ユニセフはまた、弱い立場にあるこれらの子どもたちは、保護や基本的なサービスを今すぐ必要としているほか、健全な生活を送るための持続可能な解決も長期的に必要としていると指摘しました。

 難民を支援するための世界的な行動計画について議論される中、ユニセフは世界のリーダーたちに対して、世界の最も弱い立場にある子どもたちの権利、安全、および健全な生活を確保するための、さらなる努力を求めます。そうした子どもたちの多くは、今なお紛争により避難生活を送り、暴力や政治不安の下で暮らしています。

 「世界難民の日には、移動を強いられた子どもたちが日々直面する脅威を、再認識することが大切です」とユニセフ緊急支援プログラム部長のマヌエル・フォンテーヌは述べました。「ふるさとを追われた子どもたちは、難民、難民申請者、国内避難民に関わらず、健康に生きるために必要な基本的サービスを受けることを困難にするいくつもの障害と、健康や安全を脅かされる甚大なリスクに直面しています。この子どもたちは、希望、チャンス、そして保護を必要としています。私たちは国連加盟国の各国に対して、子どもの権利を守り、子どもたちのニーズを満たすための決意を新たにすることを求めます。

 避難民・難民となることを余儀なくされた子どもたちの数が、記録的な数字に達する中、彼らが保健ケアや教育といった基本的なサービスを受けることが極めて困難になっています。例えば、すべての難民の子どものうち、初等教育課程に就学しているのは半数のみで、中等教育課程に就学しているのは4分の1未満です。

 世界では、単独で移動する難民・移民の子どもの数が、かつてないほど増加しており、2010年からの5年間で5倍近くになりました。約80カ国で記録された、おとなの同伴者のいないあるいは離ればなれになった状態で国境を越えた子どもの数は、2010年~2011年には6万6,000人だったのが、2015年~2016年には少なくとも30万人にのぼりました。しかし、単独で移動する子どもの数は、実際には遥かに多いと考えられています。おとなの同伴者のいないあるいは離ればなれになった子どもたちは、人身売買、搾取、暴力や虐待を受けるリスクがより高くなります。世界の人身売買の被害者のうち、子どもが占める割合は約28%です。

 ユニセフは、「難民に関するグローバル・コンパクト(GCR)」および「移民に関するグローバル・コンパクト(GCM)」が年内に採択され、それらが、世界のふるさとを追われた子どもたちの権利を守ることを国連加盟国が固く約束するための枠組みとなることを期待しています。ユニセフは、難民・移民の子どもたちを保護するための6つの具体的な行動アジェンダを発表しており、その中には、これら2つのコンパクトに組み込むことができる最良事例も含まれています。
 

© UNICEF© UNICEF

 世界中のサッカーファンが興奮を共有している今、ユニセフとクリエイティブ・パートナーの180LAは、「もしスポーツへの思いが国境を越えられるなら、難民・移民の子どもの権利をサポートする思いも国境を超えられるはず」という想いのもと、「What Excites Us, Unites Us(日本ユニセフ協会訳:サッカーが、世界をひとつにする)」キャンペーンを開始しました。

 2分間のキャンペーン映像では、ボリビアからスペインに移住した8歳の男の子、サンティアゴの物語が展開されます。移住した当時はなかなか友だちできなかったけれど、サッカーが大好きという想いを共有することで、新しい友人たちに、受け入れられるようになりました。ある日、サンティアゴが友人たちとサッカーをしていると、彼らのヒーローのひとり、スペイン代表チームのキャプテンでユニセフ親善大使のセルヒオ・ラモス選手がサプライズで登場します。

 ソーシャル・メディアでは、「難民」や「移民」の子どもたちへの連帯と支援を訴える「Longest Goalチャレンジ」を展開します。「ゴォーーール」と出来るだけ長く叫ぶ動画に、ハッシュタグ#LongestGoal #WorldCupをつけて投稿するよう呼びかけるこのキャンペーンをキックオフするのも、セルヒオ・ラモス選手。日本ユニセフ協会大使の長谷部誠選手による約12秒の「ゴォーーーーール」動画も紹介されます。詳しくは特設ページをご覧ください。

ユニセフ本部特設ページ(英語)※ https://www.unicef.org/children-uprooted/longest-goal
日本ユニセフ協会特設ページ※ https://www.unicef.or.jp/campaign/longestgoal/

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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