VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2019」8ヶ国145作品から選ばれた各種受賞作品を発表!渋谷パルコに作品展示できるパルコ賞も!
グランプリは、創作家としてのこどもの成長を3次元空間での体験として記録した「たっくんミュージアム」
株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区、以下パルコ)、株式会社Psychic VR Lab(東京都新宿区)、株式会社ロフトワーク(東京都渋谷区)による共同プロジェクト「NEWVIEW(ニュービュー)」は、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2019」の受賞作品を発表しました。
8ヶ国から合計145作品の応募があり、夢眠ねむ氏、Keiichi Matsuda氏、倉本美津留氏、Nick DenBoer氏、Lu Yang氏、Keng-Ming Liu氏、大月壮氏、豊田啓介氏、谷口暁彦氏の9名の審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする各種受賞作が決定しました。
新たな表現フォーマットの可能性を提示した作品がGoldとSilverを受賞
PARCO Prizeはオノ夏キ氏の「ne:mui」が受賞
各Prizeも発表
Media Ambition Tokyoに作品出展できる権利が与えられるMedia Ambition Tokyo Prizeは「Piece of String」が受賞し、Silver Prizeとのダブル受賞。松武秀樹氏とVRコンテンツを共同創作できる権利が与えられるHIDEKI MATSUTAKE Prizeは「Merging Memories」が、KMNZとのコラボ作家デビューの権利が与えられるKMNZ Prizeは「C'est la vie, SHOGYO-MUJO」が受賞しました。
NEWVIEWは、受賞したクリエイターの発展支援活動を通して、引き続き次世代のVRクリエイターの発掘・育成、3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザイン開拓を目指します。
ファイナリスト作品の展示を渋谷PARCOで開催中
受賞作およびファイナリストに選出された作品を体験できるエキシビジョンを、12月22日(日)まで渋谷PARCO 9F クリエイティブスタジオ(東京都渋谷区宇田川町15-1)にて開催中です。
NEWVIEW EXHIBITION 2019 -DIFFUSION-
ファイナリスト作品を中心にVR体験できるエキシビジョンを渋谷PARCOで開催。DIFFUSION=拡散をテーマに、 拡がりを見せる3次元表現と体験の新世界を表現します。
会期:2019/12/22(日)まで
時間:10:00~21:00(最終日は19時終了)
料金:無料
会場:渋谷PARCO 9F・クリエイティブスタジオ
NEWVIEW STAND
NEWVIEWプロジェクト、昨年の成果作品を中心に、気軽にVR作品を楽しめるVRスタンドを設置しております。
会期:2019/12/22(日)まで
時間:10:00~21:00
料金:無料
会場:渋谷PARCO 5F・特設会場
前回PARCO Prize獲得、Discont氏のARインスタレーションを渋谷PARCOに展示中
SHIBUYA XR SHOWCASE
会場:渋谷PARCO 5F・エスカレーター横吹抜け
URL:https://shibuya.parco.jp/page/xr/
NEWVIEW AWARDS 2019 受賞作品
■GOLD 1作品 賞金20,000USD
作品名:「たっくんミュージアム」 作者:たっくん(園児|日本)
生まれながらのアーティストである子どもの創作物をVR空間に。xRにおける新たな思い出の記録方法。
夏休みに息子と一緒に楽しみながら作ることができて、とても良い家族の思い出になりました。息子が大きくなったら家族みんなで再びこの空間を訪れて、4歳の息子に「おかえりなさい」してもらいたいと思います。
審査員コメント:「未来の家族写真の共有はこうなっていくのかもしれない。xR世界を与えられたコンテンツを体験するだけでなく個人がアレンジして作って楽しめる、という一歩先のフォトアルバムサービスの発想にも繋がって「私もやってみたい!」と思ったという点では唯一無二。娘の嫁入り前にこれを見返してゴーグルの中で泣くのが恒例になるのが見えるような、そんな日常に溶け込んでいく可能性を思わせてくれる作品。」夢眠ねむ(夢眠書店店主)
「本作は、作者自身の子どもの成長記録になっている作品です。そこにはこれまで「たっくん」が生み出してきた絵や工作などの制作物が子どもならではの独自の世界観に基づいて配置されています。また、それだけでなく、自宅の部屋が子どもの成長に応じて変化する様子が3D空間で体験できる形で再現されています。それは、写真や映像のように意識的に記録されるメディアからはこぼれ落ちてしまう、何気ない日常の変化を捉えようとするものです。子どもの成長はそうした何気ないわずかな変化の積み重ねと、その周囲の環境との相互関係から生まれてくるものなのだと思えてきます。あっというまに過ぎ去っていってしまう子どもの成長を丁寧に記録に残そうとする姿勢に心を動かされました。」 谷口暁彦(アーティスト)
「たっくんミュージアムは、小さな子供の想像力と思い出から作られた世界です。シンプルでありながら非常に 力強い作品だと感じました。このプロジェクトは意欲的でもあります。360°動画および2Dビデオ、アニメーションキャラクター、振り付けパフォーマンス、タイポグラフィ、フォトグラメトリー、部屋の3Dモデル、空間オーディオを組み合わせています。これらのほとんどすべてがたっくん自身が生み出しているため、非常に多くの異なるものを組み合わせているにもかかわらず、世界はとてもまとまりがあります。作品の流れと一連のイベントにも多くの注意が払われており、進むペースも良く、ユーザーの体験に注意を払っていると感じました。可愛くて、愛に満ちていて、技術的に完成されているだけでなく、なんといってもパーソナルで具体的であるため、ゴールドに値すると思いました。一見すると、一般の人に向けた学校の演劇のような大衆的な作品ではなく、たっくんの家族にとってのみ本当に面白い作品かもしれません。しかし、この作品は私たちの人生と記憶を深くパーソナルな空間に記録できる新たな手法の兆しを示していると感じました。きっといつか、たっくんの孫が時間をさかのぼってこのたっくんミュージアムを訪れ、そこで体験した思い出を自分自身のミュージアムに追加する日が来るでしょう。」Keiichi Matsuda(デザイナー・映像作家)
■SILVER 3作品 賞金5,000USD
作品名:VR MANGA WORLD for STYLY 作者:小江華あき(バーチャルYouTuber/VR漫画家 |日本)
VR空間における漫画的な表現を試みた作品。xRの時代にどのように漫画は調和していけるのか。
「正直なところ、私個人の見解ではこの作品が1番だと感じました。私自身が独立したクリエイターということもあり、細部の完成度は作品の元となるクリエイティビティと同じくらい重要だと思います。その点でこの作品は完成度が高く、視覚効果にプロの技術が用いられていることに非常に感銘を受けました。私は、この作品にかけた献身と努力に対して、このクリエイターを心の底から称賛したいと思います。一人のクリエイターとして、作品に真剣な努力をしたクリエイターへのサポートをここに示したいと思います。」Lu Yang(アーティスト)
作品名:Piece of String 作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States)
フォトグラメトリーで描かれる住人がいなくなり残像だけが残った家。糸を手繰り寄せるように徘徊すると次第に、身体感覚に変化が起きる。
「ごくありふれた部屋が、コードを辿るという何気ない行為の結果、空間的な位置関係やスケール、部屋という環境の存在そのもの、ひいては自己の存在そのものまでをもあらためて問い直すような領域に独特の私的で詩的な空間でいつのまにか導いていくという点で、アーティスティックな可能性として特に優れていると感じました。現実感が虚構性を演出し、虚構性が現実の意味を再構成して問い直す、そうした意味の抽出と編集という行為に、VRというメディアは向いているのだなと改めて感じさせてくれた作品です。」豊田啓介(建築家・noiz )
作品名:ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)
「無意識の中の境界線」について考察した作品。タイトル「ne.mui」の意味、「ne.」はNetwork、「mui」は「無意」。
「「無意識の中の境界線」をテーマに、広大な空間で構成された熱量の高い作品でした。抽象度の高いテーマでありながら、「境界線」とその内と外での世界の変化を丹念に繰り返し作り出すことで独自の解釈や、それに基づく世界観を生み出すことに成功していたと思います。それはまた、夢うつつのなかで現実と夢のなかを彷徨うな体験でもあります。このVRという表現手法と、その技術が、作者自身の個人的な体験とその身体に分かち難く結びつき、まるで絵の具や粘土といったフィジカルな素材のように身体化し、無意識的に用いられていることが強く感じられました。そこに新しいVR作品のあり方の可能性を感じました。」谷口暁彦(アーティスト)
■PARCO賞 1作品
作品名:ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本) ※SILVERとダブル受賞
審査員コメント:「『無意識』というコンセプトを空間で表現するというチャレンジと、空間を歩いていて、終わりがどこにあるのか、完成が最後まで予想できないことに面白さを感じました。渋谷PARCOでは、昨年PARCO Prizeを獲得したDiscontさんの作品展示が渋谷PARCOのグランドオープンともにスタートし、すでに1万人を超えるお客様に楽しんでいただいています。オノナツキさんにも、渋谷PARCOの空間をキャンパスに、我々が思いもよらないような 魅力的な空間作品を創り出してほしいと思います。」林直孝(株式会社パルコ 執行役 グループデジタル推進室担当)
■松武秀樹賞 1作品
作品名:Merging Memories 作者:平井 健一郎(アート/広告 プランナー |日本)
SNSを通じてさまざまな人の写真で作り上げた「呑んべ横丁」。制作協力した人の写真と撮影日とともに記録。
■KMNZ賞 1作品
作品名:C'est la vie, SHOGYO-MUJO 作者:SAKI TAKEGAWA(3DCGデザイナー |日本)
C'est la vie「これが人生さ」と、仏教用語の諸行無常がテーマ。アーケードゲームを入り口に現実と虚構が交錯する。
■MEDIA AMBITION TOKYO賞 1作品
作品名:Piece of String 作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States) ※SILVERとダブル受賞
審査員コメント:「作品は、無機質な空間ではなく、作者の自邸を模した日常の一コマから始まるため、空間の中に自然に入りこむことが出来る。空間構成とストーリー進行のルールはとてもシンプルで明確だが、空間の抑揚 、ドラスティックな場面転換によって、連続的に驚きを与える作品になっている。VRが現実と切り離された仮想空間でありながら日常の延長のように感じさせるこの世界は、人間の創造的な表現を拡張しているように感じられた。」杉山央(Media Ambition Tokyo)
NEWVIEW AWARDS 2019 概要
https://newview.design/awards/2019/jp
■NEWVIEW AWARDS 2019について
NEWVIEW AWARDS 2019は、ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツを募るグルーバルアワードの第2弾です。本アワードは、すべてのクリエイターが3次元の空間表現(VR)を手にする近未来に先駆け、新たな表現やカルチャー/ライフスタイルを追求し、「超体験のデザイン」を牽引する次世代クリエイターを発掘することを目的としています。
■賞について
・ゴールド / Gold Prize (1作品) 賞金 20,000USD
・シルバー / Silver Prize (3作品) 賞金 5,000USD
・PARCO Prize (1作品):PARCOとタイアップした3D作品を制作し、渋谷PARCOに展示する権利
・KMNZ Prize(1作品) コラボ作家デビューができる権利
・HIDEKI MATSUTAKE Prize(1作品)松武秀樹氏とVRコンテンツを共同創作できる権利
・Media Ambition Tokyo Prize(1作品)Media Ambition Tokyoに作品出展できる権利
■審査員
夢眠ねむ(ゆめみねむ):夢眠書店店主・キャラクタープロデューサー/ Keiichi Matsuda:デザイナー・映像作家/ Nick DenBoer:映像作家/ Lu Yang:アーティスト/ Keng-Ming Liu:Bito創業者兼クリエイティブディレクター/倉本美津留:放送作家/大月壮:映像作家・映像ディレクター/豊田啓介:建築家(noiz )/谷口暁彦:アーティスト
NEWVIEWについて
3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクト/コミュニティーとして2018年1月始動。ファッション、音楽、映像、グラフィック、イラストレーションなど、都市空間におけるカルチャーを体現するクリエイターとともに、リアルと空想を越境する次世代のカルチャー/ライフスタイル体験をデザインする実験を仕掛けていきます。国内外でのレクチャーやミートアップを通じて次世代のVRクリエイターの発掘・育成・交流を展開しています。Web:https://newview.design/
8ヶ国から合計145作品の応募があり、夢眠ねむ氏、Keiichi Matsuda氏、倉本美津留氏、Nick DenBoer氏、Lu Yang氏、Keng-Ming Liu氏、大月壮氏、豊田啓介氏、谷口暁彦氏の9名の審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする各種受賞作が決定しました。
新たな表現フォーマットの可能性を提示した作品がGoldとSilverを受賞
「たっくんミュージアム」 作者:たっくん(園児|日本)
PARCO Prizeはオノ夏キ氏の「ne:mui」が受賞
ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)
各Prizeも発表
Media Ambition Tokyoに作品出展できる権利が与えられるMedia Ambition Tokyo Prizeは「Piece of String」が受賞し、Silver Prizeとのダブル受賞。松武秀樹氏とVRコンテンツを共同創作できる権利が与えられるHIDEKI MATSUTAKE Prizeは「Merging Memories」が、KMNZとのコラボ作家デビューの権利が与えられるKMNZ Prizeは「C'est la vie, SHOGYO-MUJO」が受賞しました。
NEWVIEWは、受賞したクリエイターの発展支援活動を通して、引き続き次世代のVRクリエイターの発掘・育成、3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザイン開拓を目指します。
ファイナリスト作品の展示を渋谷PARCOで開催中
受賞作およびファイナリストに選出された作品を体験できるエキシビジョンを、12月22日(日)まで渋谷PARCO 9F クリエイティブスタジオ(東京都渋谷区宇田川町15-1)にて開催中です。
NEWVIEW EXHIBITION 2019 -DIFFUSION-
ファイナリスト作品を中心にVR体験できるエキシビジョンを渋谷PARCOで開催。DIFFUSION=拡散をテーマに、 拡がりを見せる3次元表現と体験の新世界を表現します。
会期:2019/12/22(日)まで
時間:10:00~21:00(最終日は19時終了)
料金:無料
会場:渋谷PARCO 9F・クリエイティブスタジオ
NEWVIEW STAND
NEWVIEWプロジェクト、昨年の成果作品を中心に、気軽にVR作品を楽しめるVRスタンドを設置しております。
会期:2019/12/22(日)まで
時間:10:00~21:00
料金:無料
会場:渋谷PARCO 5F・特設会場
前回PARCO Prize獲得、Discont氏のARインスタレーションを渋谷PARCOに展示中
SHIBUYA XR SHOWCASE
会場:渋谷PARCO 5F・エスカレーター横吹抜け
URL:https://shibuya.parco.jp/page/xr/
NEWVIEW AWARDS 2019 受賞作品
■GOLD 1作品 賞金20,000USD
作品名:「たっくんミュージアム」 作者:たっくん(園児|日本)
生まれながらのアーティストである子どもの創作物をVR空間に。xRにおける新たな思い出の記録方法。
「たっくんミュージアム」 作者:たっくん(園児|日本)
夏休みに息子と一緒に楽しみながら作ることができて、とても良い家族の思い出になりました。息子が大きくなったら家族みんなで再びこの空間を訪れて、4歳の息子に「おかえりなさい」してもらいたいと思います。
審査員コメント:「未来の家族写真の共有はこうなっていくのかもしれない。xR世界を与えられたコンテンツを体験するだけでなく個人がアレンジして作って楽しめる、という一歩先のフォトアルバムサービスの発想にも繋がって「私もやってみたい!」と思ったという点では唯一無二。娘の嫁入り前にこれを見返してゴーグルの中で泣くのが恒例になるのが見えるような、そんな日常に溶け込んでいく可能性を思わせてくれる作品。」夢眠ねむ(夢眠書店店主)
「本作は、作者自身の子どもの成長記録になっている作品です。そこにはこれまで「たっくん」が生み出してきた絵や工作などの制作物が子どもならではの独自の世界観に基づいて配置されています。また、それだけでなく、自宅の部屋が子どもの成長に応じて変化する様子が3D空間で体験できる形で再現されています。それは、写真や映像のように意識的に記録されるメディアからはこぼれ落ちてしまう、何気ない日常の変化を捉えようとするものです。子どもの成長はそうした何気ないわずかな変化の積み重ねと、その周囲の環境との相互関係から生まれてくるものなのだと思えてきます。あっというまに過ぎ去っていってしまう子どもの成長を丁寧に記録に残そうとする姿勢に心を動かされました。」 谷口暁彦(アーティスト)
「たっくんミュージアムは、小さな子供の想像力と思い出から作られた世界です。シンプルでありながら非常に 力強い作品だと感じました。このプロジェクトは意欲的でもあります。360°動画および2Dビデオ、アニメーションキャラクター、振り付けパフォーマンス、タイポグラフィ、フォトグラメトリー、部屋の3Dモデル、空間オーディオを組み合わせています。これらのほとんどすべてがたっくん自身が生み出しているため、非常に多くの異なるものを組み合わせているにもかかわらず、世界はとてもまとまりがあります。作品の流れと一連のイベントにも多くの注意が払われており、進むペースも良く、ユーザーの体験に注意を払っていると感じました。可愛くて、愛に満ちていて、技術的に完成されているだけでなく、なんといってもパーソナルで具体的であるため、ゴールドに値すると思いました。一見すると、一般の人に向けた学校の演劇のような大衆的な作品ではなく、たっくんの家族にとってのみ本当に面白い作品かもしれません。しかし、この作品は私たちの人生と記憶を深くパーソナルな空間に記録できる新たな手法の兆しを示していると感じました。きっといつか、たっくんの孫が時間をさかのぼってこのたっくんミュージアムを訪れ、そこで体験した思い出を自分自身のミュージアムに追加する日が来るでしょう。」Keiichi Matsuda(デザイナー・映像作家)
■SILVER 3作品 賞金5,000USD
作品名:VR MANGA WORLD for STYLY 作者:小江華あき(バーチャルYouTuber/VR漫画家 |日本)
VR空間における漫画的な表現を試みた作品。xRの時代にどのように漫画は調和していけるのか。
VR MANGA WORLD for STYLY 作者:小江華あき(バーチャルYouTuber/VR漫画家 |日本)
「正直なところ、私個人の見解ではこの作品が1番だと感じました。私自身が独立したクリエイターということもあり、細部の完成度は作品の元となるクリエイティビティと同じくらい重要だと思います。その点でこの作品は完成度が高く、視覚効果にプロの技術が用いられていることに非常に感銘を受けました。私は、この作品にかけた献身と努力に対して、このクリエイターを心の底から称賛したいと思います。一人のクリエイターとして、作品に真剣な努力をしたクリエイターへのサポートをここに示したいと思います。」Lu Yang(アーティスト)
作品名:Piece of String 作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States)
フォトグラメトリーで描かれる住人がいなくなり残像だけが残った家。糸を手繰り寄せるように徘徊すると次第に、身体感覚に変化が起きる。
Piece of String 作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States)
「ごくありふれた部屋が、コードを辿るという何気ない行為の結果、空間的な位置関係やスケール、部屋という環境の存在そのもの、ひいては自己の存在そのものまでをもあらためて問い直すような領域に独特の私的で詩的な空間でいつのまにか導いていくという点で、アーティスティックな可能性として特に優れていると感じました。現実感が虚構性を演出し、虚構性が現実の意味を再構成して問い直す、そうした意味の抽出と編集という行為に、VRというメディアは向いているのだなと改めて感じさせてくれた作品です。」豊田啓介(建築家・noiz )
作品名:ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)
「無意識の中の境界線」について考察した作品。タイトル「ne.mui」の意味、「ne.」はNetwork、「mui」は「無意」。
ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本)
「「無意識の中の境界線」をテーマに、広大な空間で構成された熱量の高い作品でした。抽象度の高いテーマでありながら、「境界線」とその内と外での世界の変化を丹念に繰り返し作り出すことで独自の解釈や、それに基づく世界観を生み出すことに成功していたと思います。それはまた、夢うつつのなかで現実と夢のなかを彷徨うな体験でもあります。このVRという表現手法と、その技術が、作者自身の個人的な体験とその身体に分かち難く結びつき、まるで絵の具や粘土といったフィジカルな素材のように身体化し、無意識的に用いられていることが強く感じられました。そこに新しいVR作品のあり方の可能性を感じました。」谷口暁彦(アーティスト)
■PARCO賞 1作品
作品名:ne.mui 作者:オノ夏キ(USB人間 |日本) ※SILVERとダブル受賞
審査員コメント:「『無意識』というコンセプトを空間で表現するというチャレンジと、空間を歩いていて、終わりがどこにあるのか、完成が最後まで予想できないことに面白さを感じました。渋谷PARCOでは、昨年PARCO Prizeを獲得したDiscontさんの作品展示が渋谷PARCOのグランドオープンともにスタートし、すでに1万人を超えるお客様に楽しんでいただいています。オノナツキさんにも、渋谷PARCOの空間をキャンパスに、我々が思いもよらないような 魅力的な空間作品を創り出してほしいと思います。」林直孝(株式会社パルコ 執行役 グループデジタル推進室担当)
■松武秀樹賞 1作品
作品名:Merging Memories 作者:平井 健一郎(アート/広告 プランナー |日本)
SNSを通じてさまざまな人の写真で作り上げた「呑んべ横丁」。制作協力した人の写真と撮影日とともに記録。
Merging Memories 作者:平井健一郎(アート/広告 プランナー |日本)
■KMNZ賞 1作品
作品名:C'est la vie, SHOGYO-MUJO 作者:SAKI TAKEGAWA(3DCGデザイナー |日本)
C'est la vie「これが人生さ」と、仏教用語の諸行無常がテーマ。アーケードゲームを入り口に現実と虚構が交錯する。
Cest la vie, SHOGYO-MUJO 作者:SAKI TAKEGAWA(3DCGデザイナー |日本)
■MEDIA AMBITION TOKYO賞 1作品
作品名:Piece of String 作者:Wyatt Roy(クリエイティブ・ディレクター |United States) ※SILVERとダブル受賞
審査員コメント:「作品は、無機質な空間ではなく、作者の自邸を模した日常の一コマから始まるため、空間の中に自然に入りこむことが出来る。空間構成とストーリー進行のルールはとてもシンプルで明確だが、空間の抑揚 、ドラスティックな場面転換によって、連続的に驚きを与える作品になっている。VRが現実と切り離された仮想空間でありながら日常の延長のように感じさせるこの世界は、人間の創造的な表現を拡張しているように感じられた。」杉山央(Media Ambition Tokyo)
NEWVIEW AWARDS 2019 概要
https://newview.design/awards/2019/jp
■NEWVIEW AWARDS 2019について
NEWVIEW AWARDS 2019は、ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツを募るグルーバルアワードの第2弾です。本アワードは、すべてのクリエイターが3次元の空間表現(VR)を手にする近未来に先駆け、新たな表現やカルチャー/ライフスタイルを追求し、「超体験のデザイン」を牽引する次世代クリエイターを発掘することを目的としています。
■賞について
・ゴールド / Gold Prize (1作品) 賞金 20,000USD
・シルバー / Silver Prize (3作品) 賞金 5,000USD
・PARCO Prize (1作品):PARCOとタイアップした3D作品を制作し、渋谷PARCOに展示する権利
・KMNZ Prize(1作品) コラボ作家デビューができる権利
・HIDEKI MATSUTAKE Prize(1作品)松武秀樹氏とVRコンテンツを共同創作できる権利
・Media Ambition Tokyo Prize(1作品)Media Ambition Tokyoに作品出展できる権利
■審査員
夢眠ねむ(ゆめみねむ):夢眠書店店主・キャラクタープロデューサー/ Keiichi Matsuda:デザイナー・映像作家/ Nick DenBoer:映像作家/ Lu Yang:アーティスト/ Keng-Ming Liu:Bito創業者兼クリエイティブディレクター/倉本美津留:放送作家/大月壮:映像作家・映像ディレクター/豊田啓介:建築家(noiz )/谷口暁彦:アーティスト
NEWVIEWについて
3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクト/コミュニティーとして2018年1月始動。ファッション、音楽、映像、グラフィック、イラストレーションなど、都市空間におけるカルチャーを体現するクリエイターとともに、リアルと空想を越境する次世代のカルチャー/ライフスタイル体験をデザインする実験を仕掛けていきます。国内外でのレクチャーやミートアップを通じて次世代のVRクリエイターの発掘・育成・交流を展開しています。Web:https://newview.design/
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