川内有緒、本屋大賞 ノンフィクション本大賞受賞第一作、『自由の丘に、小屋をつくる』、本日発売!
数々の賞に輝くノンフィクション作家が最新作に選んだテーマは、「自分の場所を、自分でつくる」こと
■今作の内容と読みどころ
本書は、著者と、夫と、幼い娘の三人にとって、人生で一度きりの “不確かな未来を生きるための旅”を記した、読む者の心と価値観を揺さぶるドキュメントです。著者は、家庭科の成績「1」というほど、とても不器用。その上、小さな小屋を建てるだけなのに、さまざまなトラブルが発生します。それでも、完成にむけて仲間たちと一つ一つ壁を乗り越えて行く中で、思索は「お金で買えるものの価値」や「効率主義」、「自由とはなにか」まで広がっていき……。手を動かしたからこそ見えてきた、今まで知らなかった喜びを描いた1冊です。
■なぜ「小屋を作る」のか?
東日本大震災をきっかけに、既存の価値観に疑問を抱き、自分の無力さも自覚した著者。子どもができたことでその思いは深まります。この困難な時代を娘が生き抜くために自分にできることは何なのか――。
考えた末にたどり着いたのは、「小屋を作る」ことでした。「買う」ではなく「作る」という新たな選択肢を手に入れられたら、自分たちの生き方にも変化が生まれるかもしれない、そう考えたのです。
■坂口恭平さん、西村佳哲さんから推薦コメントが到着!
発売に先がけてお読みいただいた坂口恭平さん、西村佳哲さんから、メッセージが到着しました。
・坂口恭平
「誰しも自分の手を動かすという独自の方法を持っている」
・西村佳哲
「人生を買い物で豊かにしない自由。その実践の書ですね」
■書籍内容紹介
40代で母親になって考えた。「この子に残せるのは、“何かを自分で作り出せる実感”だけかも」。そこから不器用ナンバーワンの著者による小屋作りが始まる。コスパ・タイパはフル度外視。規格外の仲間たちと手を動かすほどに「世界」はみるみるその姿を変えていき……。暮らしと思索が響き合う、軽快ものづくりエッセイ。
■著者紹介
川内有緒(かわうち・ありお)
ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。
映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。行き当たりばったりに渡米したあと、中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学大学院で中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル)でYahoo!ニュース本屋大賞 ノンフィクション本大賞を受賞。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督も務める。
■書籍データ
【タイトル】自由の丘に、小屋をつくる
【著者名】川内有緒
【発売日】10月18日
【造本】四六判
【定価】2420円(税込)
【ISBN】978-4-10-355251-2
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