イエメン:給水施設への度重なる攻撃【プレスリリース】
ユニセフ支援の衛生施設が空爆被害
【2018年8 月1日 サヌア(イエメン)/ニューヨーク 発】
イエメンで水道施設が度重なる攻撃を受け、人々への安全な水の供給が絶たれていることを受けて、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、こうした攻撃を強く非難する声明を発表しました。
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社会インフラ施設やサービスに対する攻撃は、非人道的で国際人道法を侵害するもので、決して受け入れられるものではありません。
ホデイダで続いている暴力と、一般市民の命を守るための社会インフラ施設への度重なる攻撃は、何万人もの子どもと家族の生存を直接的に脅かしています。
しかしこの数日間、一般市民が生き延びるために必要不可欠な社会サービスと施設に対する攻撃が激しくなっています。
2日前、水と衛生分野の支援物資を含む人道支援物資を保管している、ユニセフが支援する倉庫が2発の空爆を受けました。7月28日には、ザビッド地区(Zabid District)にあるユニセフが支援する衛生施設が攻撃を受け、施設の燃料タンクが損傷しました。7月27日には、ホデイダに水を供給するアルミナ地区(al-Mina District)の給水施設が攻撃されました。
イエメンでは、すでに深刻な飲料水不足が、コレラや急性水様性下痢症の流行に繋がっています。給水施設への攻撃は、新たなコレラや急性水様性下痢症の流行を防ぐために行っている努力を危険に晒しています。
私たちは引き続き、すべての紛争当事者に対して、一般市民と彼らのための社会インフラ施設を保護するよう求めます。
イエメンの戦争に勝者はいません。戦争はイエメンの子どもたちの未来を奪っているのです。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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