コンゴ民主共和国:北キブ州でエボラ出血熱集団感染-ユニセフ・チーム現地で支援展開【プレスリリース】
水と衛生、コミュニティでの啓発活動を支援
【2018年8月3日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)発】
8月1日にコンゴ民主共和国政府が、北キブ州における新たなエボラ出血熱の集団感染の発生を発表したことを受け、ユニセフ(国連児童基金)は感染拡大予防と子どもたちを守るために現地にチームを派遣しました。
「今回のエボラ出血熱の集団感染の影響を受けている地域での緊急支援は、武力紛争や治安が悪いことにより、困難になることを危惧しています」とユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは述べました。
コンゴ民主共和国における今回のエボラ出血熱の集団感染は、1976年に初めて感染が報告されて以来10度目で、今年5月半ばに始まった西部の赤道州での集団感染の終息宣言から僅か数日後に発生しています。現時点では、赤道州と北キブ州でのエボラの集団発生の関連性を示唆するものはありません。
コンゴ民主共和国政府は、緊急支援計画を発動し、ユニセフなどパートナー団体に支援を求めました。ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所副代表とユニセフ・ゴマ現場事務所代表を含んだユニセフ・チームは8月2日に保健大臣、世界保健機関(WHO)などのパートナー団体と共に、現状を分析し緊急支援を調整するために集団感染の発生現場を視察しました。
「ユニセフの支援は、コミュニティに情報を提供し感染から予防するための啓発活動を中心に行います。感染の拡大を防ぐために、安全な水の使用、適切な衛生環境や衛生習慣を促進し、病気の影響を受ける子どもや家族への心理社会的なケアも提供します」とロティグリアーノは言いました。
ユニセフは、赤道州でのエボラ緊急支援を担った医療専門家2人、啓発活動専門家2人、水と衛生専門家1人の5人の職員で構成したユニセフ・チームを、今回の緊急支援のためにBeniに派遣しました。また、首都キンシャサの国事務所や、ゴマ、ブニアなどの現場事務所の職員の派遣も準備しています。
ユニセフは、影響を受けている地域での感染予防のために、人々の健康状態を測る体温計300本や浄水剤2,000キログラムを含む、保健、水と衛生、啓発活動分野の物資を、数日内に影響を受けている地域に向けて輸送します。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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