『完全版 社会学入門 資本主義と〈近代〉を捉えなおす』が発売
ビッグネームの解説から現代の分析まで、学問の核心と全体像をわかりやすく示す「NHKブックス」の最新刊が10月24日に発売

NHK出版が刊行する、日本で最も長い歴史をもつ選書シリーズ「NHKブックス」。その最新刊として『完全版 社会学入門』が発売となります。ベーシックな内容から応用まで一冊で万全な入門書のパワーアップ版が登場です!
『完全版 社会学入門 資本主義と〈近代〉を捉えなおす』
ロングセラーに「続編」を増補してパワーアップ!
「社会学者の数だけ社会学がある」というイメージが覆される!
本書は、初学者向けの定番となっていたロングセラーに、のちに刊行された続編のエッセンスを加えたパワーアップ版です。講義録を活かした親しみやすい文体で、諸学問との比較を通じて「社会学」に共通するテーマを明らかにしながら、そのエッセンスを解説していく理想的な入門書。
スミスやヒュームなど知られざる源流から、デュルケム、ウェーバー、パーソンズなどの定番、現代最大の問題としての資本主義までを平易に論じ、学問の全体像と進路を描き出す。コメントが詳細な新編・読書ガイド付き!
構成
はじめに
Ⅰ 社会学の理論はどのようなものか
第1講 理論はなぜ必要か──共通理論なき社会学
第2講 「モデル」とは何か──合理的主体モデルの考察
第3講 方法論的全体主義というアプローチ
第4講 社会学は何を対象にするか──「形式」への着目
Ⅱ 社会学はいかに成立したのか──近代の自己意識の再検討
第5講 社会学前史(1)──近代社会科学の誕生
第6講 社会学前史(2)──進化論と比較文明史のインパクト
第7講 モダニズムの精神──前衛芸術は何を変えたか
第8講 学問におけるモダニズム
第9講 デュルケムによる近代の反省──意味の喪失への眼差し
第10講 ウェーバーとマルクス主義
Ⅲ 〈多元化する時代〉と社会学
第11講 危機についての学問
第12講 20世紀後半以降の理論社会学──パーソンズ・フーコー・構築主義
最終講 社会学の可能性──格差・差別・ナショナリズム
補講
補講にあたって
補講1 意味の全体論――社会学に統一理論は可能か
補講2 当事者性と社会調査――質的な調査とは何か
補講3 資本主義という主題――世界の持続可能性を問う
付録 【新版】初学者のための読書案内
主要人物年表
あとがき
完全版へのあとがき
著者
稲葉振一郎(いなば・しんいちろう)
明治学院大学社会学部教授。1963年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専攻は社会倫理学。著書に『滅亡するかもしれない人類のための倫理学』『AI時代の資本主義の哲学』『AI時代の労働の哲学』(いずれも講談社選書メチエ)、『市民社会論の再生』(春秋社)、『社会倫理学講義』『社会学入門・中級編』(ともに有斐閣)、『ナウシカ解読 増補版』(勁草書房)、『「新自由主義」の妖怪』(亜紀書房)、『政治の理論』(中公叢書)、『不平等との闘い』(文春新書)、『増補 経済学という教養』(ちくま文庫)、『「公共性」論』『モダンのクールダウン』(ともにNTT出版)、『「資本」論』(ちくま新書)、『リベラリズムの存在証明』(紀伊國屋書店)など。
商品情報

『完全版 社会学入門 資本主義と〈近代〉を捉えなおす』
稲葉振一郎 著
2025年10月24日発売
定価1,980円(税込)B6判 352ページ
ISBN:978-4-14-091297-3
出版社:NHK出版
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912972025.html
NHKブックスについて
1964年1月に創刊。新書より少し大きい「選書」シリーズとして日本で最も長い歴史をもつレーベルです。創刊当初から一貫して、「第一線の研究者が、一般の人へ向けて書く教養書」という方針を守り続けています
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