いい部屋ネット「街の魅力度ランキング2024<都道府県版>」(街の住みここちランキング特別集計)発表
なお、本ランキングが定義する魅力度とは、実際に住んでいる人々が、住んでいる街についてどれくらい満足しているか、また、住んでいない人々に地域の魅力がどの程度伝わっているかを指しています。
•居住者評価の「居住満足度(住みここち)」・「因子分析(生活利便性因子~防災因子までの8因子)」・「建物満足度」・「幸福度」・「住み続けたい」の計12項目と、非居住者評価の「経験・関係」(5項目)、「認知」(2項目)、「希望」(3項目)、「評価」(8項目)の計18項目、合計30項目のそれぞれの順位の平均を元にランキングを作成しています。なお、項目の詳細はP3に掲載しています。
•居住者評価・非居住者評価の各項目は、下記回答の平均値から順位付けしています。【居住者評価】「居住満足度(住みここち)」・「建物満足度」・「住み続けたい」の項目は「そう思う」:100点から「そう思わない」:0点までの5段階評価、「因子分析」は因子分析の結果、「幸福度」は1点(非常に不幸)から10点(非常に幸福)までの10段階評価【非居住者評価】「経験・関係」は2段階評価(はい・いいえ)、「認知」、「希望」、「評価」は「そう思う」:100点から「そう思わない」:0点までの5段階評価
•30項目の評価項目の評価点数・正規化点数(偏差値)の平均を用いると特定項目で突出した値があった場合にその影響が非常に大きくなり、事実上項目に上乗せされるため、順位平均でランキングを作成しています。
•非居住者評価は、回答者の居住都道府県以外の都道府県をランダムに表示し、一人につき一つの都道府県について回答するよう制御しています。
•街の魅力を発信することを目的としているため、41位以下の順位は公開していません。
総評
■魅力度(都道府県)トップは、3年連続で福岡県
3年連続で福岡県が1位に輝きました。2位は2年連続で神奈川県、3位は東京都(昨年5位)、4位は京都府(昨年3位)、5位は兵庫県(昨年4位)となっています。福岡県は、居住者評価では2位、非居住者評価では1位です。居住者評価では「行政サービス」や「物価家賃」で2位の評価を得ています。一方、非居住者評価では、「仕事で行ってみたいと思う」1位、「住んでみたいと思う」「住みやすそう」「食べ物がおいしい」で2位と評価が高くなっている他、「買い物や飲食、娯楽が楽しめる」の評価項目では3位です。3位の東京都は、居住者評価は1位ですが非居住者評価は11位です。居住者評価・非居住者評価ともに1位の項目が47都道府県で最も多いものの、居住者評価の「静かさ治安」「物価家賃」などの項目、非居住者評価の「住みやすそう」「自然が豊か」「景勝地や温泉が多い」などの項目に関する評価が低く、街の魅力度としての全体順位を下げています。
■観光地としての魅力度(都道府県)は、北海道・沖縄県・京都府が今年もトップ3に
「観光に訪れたいと思う」の項目では、1位は3年連続で北海道です。2位は沖縄県(昨年3位)、3位は京都府(昨年2位)となっています。非居住者評価を項目別にみると、北海道は「自然が豊か」「食べ物がおいしい」「景勝地や温泉が多い」でいずれも1位、沖縄県は「気候が良い」で1位、「自然が豊か」で2位、京都府は「歴史的建造物・文化財が多い」で1位と、道府県の観光地としての魅力にも特徴がありそうです。
■魅力度(都道府県)で茨城県・群馬県・栃木県も健闘
他社のランキングで話題になった茨城県は総合37位(居住者評価、非居住者評価ともに37位)と上位ではありませんが、最下位ではありません。また、群馬県は総合29位(昨年33位)、栃木県は総合28位(昨年30位)と、それぞれ順位を上げました。
•賃貸未来研究所では、「魅力的だと思う」という設問も同時に調査していますが、この設問と「観光に訪れたい」「仕事で訪れたい」という設問との相関関係がそれぞれ0.903、0.843と非常に強いことが分かりました。そのため、「魅力的だと思う」を含めたランキングの作成は適切ではないと判断し、この設問は本ランキングの調査対象の30項目に含めていません。詳細について4ページ目の参考をご覧ください。
•回答者の居住地も非常に重要であり回答者の割付を自治体の人口比率にできるだけ近くする必要があります。しかしながら、都道府県ごとの割付では都市部の比率が相当高まると考えられるため、本調査では市区町村ごとに割付を行っています。また、できるだけ回答者の訪問経験等のバイアスを小さくするために、都道府県ごとに3,000名以上の回答を得るように調整しています。
街の魅力度ランキング2024<都道府県版>TOP40(項目別)
参考:「魅力的だと思う」という設問が評価している「魅力」とは
●本調査では、回答者の現住地以外の都道府県をランダムに表示し回答を得ていますが、順位算出に使っていない設問の一つに評価対象の都道府県が「魅力的だと思う」というものがあります。
●この「魅力的だと思う」という設問では、「魅力的だと思う」対象を明示しておらず、何を魅力的だと考えて回答するかは回答者に任されています。
●そこで、「魅力的だと思う」と他の設問の相関係数を算出すると、「観光に訪れたい」「仕事で訪れたい」という設問との相関係数はそれぞれ0.903、0.843と非常に高くなっています。
●この結果から、「魅力的だと思う」という設問だけでランキングを作成すると「観光・仕事で行きたい都道府県ランキング」となってしまうことが分かります。
●また、「魅力的だと思う」という設問を他の設問と組み合わせて都道府県の総合的な魅力度を算出すると、「観光・仕事で行きたい」という設問の評価が上乗せされることになるため、本ランキング算出では除外しています。
●「観光に訪れたい」という設問との相関係数を算出すると、「メディアでよく情報を見る」「観光等で行ったことがある」という設問との相関係数はそれぞれ0.560、0.511となっています。
●この結果から、「観光に訪れたい」≒「魅力がある」と思うのは、「メディアでよく見る」「観光等で行ったことがある」ことが影響している可能性が高いことが分かります。
調査概要
◇調査方法
株式会社マクロミルの登録モニタに対してインターネット経由で調査票を配布・回収。
◇回答者
全国47都道府県(対象自治体1,890)居住の20歳以上の男女、2024年(183,727名)を対象に集計。
[男女比] 男性51.6%:女性48.4%
[未既婚] 未婚38.5%:既婚61.5% [子ども] なし42.7%:あり57.3%
[世代比] 20歳代11.3%、30歳代19.3%、40歳代22.9%、50歳代24.5%、60歳代16.0%、70歳代6.0%
◇調査期間
2024年2月21日(水)~3月14日(木):2024年調査(回答者数:183,727名)
◇調査体制
調査企画・設問設計・分析:大東建託賃貸未来研究所 宗 健(フェロー)、調査票配布回収:株式会社マクロミル
◇回答方法
居住満足度・建物満足度・住み続けたい意向:5段階評価、主観的幸福度:10段階評価
非居住者評価:経験・関係に関する項目については2択、その他の項目については5段階評価
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•新聞・雑誌、テレビ・ラジオ等の報道関係者におかれましては、本リリースを掲載・報道または引用する場合には、「いい部屋ネット 街の魅力度ランキング2024<都道府県版>」と出所の表記をお願いします。
•本調査の対象となった自治体には、詳細データを提供可能ですので、個別にお問い合わせください。
•学術研究目的の場合、本調査個票データについて提供できる可能性がありますので個別にお問い合わせください。
•「住みここちランキング」WEBサイトでは、「住みここち」と街づくりに関する学術論文や調査データの解説記事を掲載しています。詳細につきましては、WEBサイトをご覧ください。
▼詳細はこちら
https://www.eheya.net/sumicoco/
▼プレスリリースはこちら
https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2024/sumicoco_miryoku2024.html
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