スペシャルインタビュー■「新生ニックスを牽引するスーパー・スコアラー」カーメロ・アンソニー・・・WOWOWでNBA絶賛放送中!
今シーズンもいよいよ終盤。カーメロ・アンソニー(以下:メロ)にとって、本当にさまざまな変化が起こったシーズンだった。
まず前半は、故障に苦しんだ。手首、股関節、膝と次々に痛め、欠場しては復帰の繰り返し。その間には、ジェレミー・リンがシンデレラのように一躍スターダムにのし上がり、「ニックスはメロではなくリンを看板に立てたほうが勝てる」と評され、メロのトレード論が巻き起こったりもした。アマレとの共存も疑問視された。元々、アイソレーションで得点するタイプのメロは、「とにかく自分だけがボールを持っていないとダメなセルフィッシュな選手」と批判されもした。
だが、現地3月14日にダントニHCが解雇され、現在のウッドソン暫定HCが指揮を取るようになってから―――メロが輝きだした。折りしも、ダントニHCのシステムはメロ向きではないと言われていたが、リンやアマレの故障、欠場もメロには有効に働いたのか―――クラッチ・ショットを決め続け、4月15日にヒートに下されるまで、怒涛のホーム9連勝の立役者となり、マディソン・スクエア・ガーデンを総立ちにさせたヒーローとなったのである。
今、ニックスは東の7位。プレイオフ進出はほぼ堅い。状況さえフィットすれば、スーパー・スコアラーの資質を存分に発揮できることを証明したメロ。プレイオフに向けて、現在の心境はどうだろう?
Q:4月15日のヒート戦は印象的でしたが、何が起こったのでしょう?
M:何が起こったかすらよく分からなかった。本当に速いペースだったから…。彼らは残り6分でタフなショットをいくつも決めたけど、僕たちは決められなかった。みな、努力はしたと思う。ものすごく一生懸命プレイしたと思う。ディフェンスでもみんなずっと手を下げなかった。でも僕たちは、久々に流れに乗れない場面があった。彼らがタフなショットを決めたり、オフェンス・リバウンドで僕たちを制したのは、それが理由かもしれない。とにかく僕たちは、トランジションで十分にスコアリングできず、彼らに圧倒された。
Q:でもあなたは、スコアラーとしての仕事を十分に果たしました。
M:アグレッシブにアタックし続けなきゃならなかった。彼らにプレッシャーを与えたかったんだ。彼らはNBAの中でも、ディフェンスに優れたチームだからね。
Q:プレイオフ1回戦は、ヒートと当たりそうですね。
M:彼らは今シーズン、いいスタートを切っているが、僕たちはそうでもなかった。故障も続出したし、コーチも代わったり、多くの変化があったしね。ヒートとの戦いは、バトルになるだろう。でも、今の僕たちは、誰が相手だろうと自信を持っている。天にも届く自信だよ。1試合1試合学び続け、日々ベターになり続けてる。可能性は無限大だ。
Q:ニックスは今現在、破竹の勢いですよね。
M:僕たちは果敢にチャレンジしてるんだ。ここのところ、とてもハードにプレイしている。その勢いを保ち続け、学び、今後のゲームに備えたい。やっと僕たちらしさを表現でき始めたところだ。僕たちはどんな風にプレイするチームかということをね。僕は今、チームにすごく自信を持っている。
Q:あなたは、その立役者です。
M:僕だけの功績ではないよ。チームの皆が頑張っている。加えて、僕の体調は万全だ。故障が癒えるのに時間がかかったけれど、僕自身のリズムさえ保てるようになればうまくいく。今やっと、その感じが戻ってきたところなんだ。
Q:ウッドソンHCのシステムも、あなたに合っているように見えます。
M:彼がチームを引き継いだことは、僕にとっては「新しいスタート」だったし、「新しいチャレンジ」だったよ。彼は僕に、僕が思っていたよりももっともっと大きな責任、役割を果たすよう要求したんだ。もちろん彼は素晴らしいコーチだけど、なかなか厳しいよ(笑)。
Q:デンバー時代も、ときにさまざまな批判を受けたりしてきました。いつも苦境はどうやって乗り越えているのですか?
M:常々言っているように、周囲がなんと言おうとも気にしないようにしている。人々は何でも言う。信じなければいけないのは、自分自身。僕はバスケットボール・プレイヤーだから、言葉ではなくてプレイで言い返したいと思い努力し続けている。
Q:オフコートの話を少し。フロリダで起きた悲劇、*トレイボン君事件では、あなたは先日、彼のお母さんとお兄さんをニックスのロッカールームに招待していましたね。
M:あれは悲劇だったね...。僕も何かしたかったんだ。僕も去年姉を亡くした。彼らの気持ちは分かるつもりだ。お兄さんは、NYでミュージカルを見たかったみたいなんだけど(笑)。でも、彼らをロッカールームに招待できたことは、とても大きな意味があった。2度とあのようなことが起こらないように祈るよ。
*トレイボン・マーティン君事件
2月26日、フロリダはサンフォードで、17歳の少年、トレイボン・マーティン君が、近所の店にキャンディを買いに行き家に戻る途中、誤って射殺された。この町内の犯罪防止ボランティアが、トレーナーのフードを目深にかぶっていたトレイボン君を見て、『犯罪者のようで怪しい、危険だ』と感じ、自己防衛のために銃撃したという。無実の17歳が突然命を奪われたこの悲劇は大きな話題を呼び、マイアミ・ヒートを始め、特にトレイボン君と同じアフリカン・アメリカンのプロ・アスリートたちが即座に反応、追悼の意、アクションを表明した。
眞田薫/WOWOW
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#7 カーメロ・アンソニー
ニューヨーク・ニックス
1984年5月29日生まれ
身長203cm/体重104kg
アメリカ出身
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まず前半は、故障に苦しんだ。手首、股関節、膝と次々に痛め、欠場しては復帰の繰り返し。その間には、ジェレミー・リンがシンデレラのように一躍スターダムにのし上がり、「ニックスはメロではなくリンを看板に立てたほうが勝てる」と評され、メロのトレード論が巻き起こったりもした。アマレとの共存も疑問視された。元々、アイソレーションで得点するタイプのメロは、「とにかく自分だけがボールを持っていないとダメなセルフィッシュな選手」と批判されもした。
だが、現地3月14日にダントニHCが解雇され、現在のウッドソン暫定HCが指揮を取るようになってから―――メロが輝きだした。折りしも、ダントニHCのシステムはメロ向きではないと言われていたが、リンやアマレの故障、欠場もメロには有効に働いたのか―――クラッチ・ショットを決め続け、4月15日にヒートに下されるまで、怒涛のホーム9連勝の立役者となり、マディソン・スクエア・ガーデンを総立ちにさせたヒーローとなったのである。
今、ニックスは東の7位。プレイオフ進出はほぼ堅い。状況さえフィットすれば、スーパー・スコアラーの資質を存分に発揮できることを証明したメロ。プレイオフに向けて、現在の心境はどうだろう?
Q:4月15日のヒート戦は印象的でしたが、何が起こったのでしょう?
M:何が起こったかすらよく分からなかった。本当に速いペースだったから…。彼らは残り6分でタフなショットをいくつも決めたけど、僕たちは決められなかった。みな、努力はしたと思う。ものすごく一生懸命プレイしたと思う。ディフェンスでもみんなずっと手を下げなかった。でも僕たちは、久々に流れに乗れない場面があった。彼らがタフなショットを決めたり、オフェンス・リバウンドで僕たちを制したのは、それが理由かもしれない。とにかく僕たちは、トランジションで十分にスコアリングできず、彼らに圧倒された。
Q:でもあなたは、スコアラーとしての仕事を十分に果たしました。
M:アグレッシブにアタックし続けなきゃならなかった。彼らにプレッシャーを与えたかったんだ。彼らはNBAの中でも、ディフェンスに優れたチームだからね。
Q:プレイオフ1回戦は、ヒートと当たりそうですね。
M:彼らは今シーズン、いいスタートを切っているが、僕たちはそうでもなかった。故障も続出したし、コーチも代わったり、多くの変化があったしね。ヒートとの戦いは、バトルになるだろう。でも、今の僕たちは、誰が相手だろうと自信を持っている。天にも届く自信だよ。1試合1試合学び続け、日々ベターになり続けてる。可能性は無限大だ。
Q:ニックスは今現在、破竹の勢いですよね。
M:僕たちは果敢にチャレンジしてるんだ。ここのところ、とてもハードにプレイしている。その勢いを保ち続け、学び、今後のゲームに備えたい。やっと僕たちらしさを表現でき始めたところだ。僕たちはどんな風にプレイするチームかということをね。僕は今、チームにすごく自信を持っている。
Q:あなたは、その立役者です。
M:僕だけの功績ではないよ。チームの皆が頑張っている。加えて、僕の体調は万全だ。故障が癒えるのに時間がかかったけれど、僕自身のリズムさえ保てるようになればうまくいく。今やっと、その感じが戻ってきたところなんだ。
Q:ウッドソンHCのシステムも、あなたに合っているように見えます。
M:彼がチームを引き継いだことは、僕にとっては「新しいスタート」だったし、「新しいチャレンジ」だったよ。彼は僕に、僕が思っていたよりももっともっと大きな責任、役割を果たすよう要求したんだ。もちろん彼は素晴らしいコーチだけど、なかなか厳しいよ(笑)。
Q:デンバー時代も、ときにさまざまな批判を受けたりしてきました。いつも苦境はどうやって乗り越えているのですか?
M:常々言っているように、周囲がなんと言おうとも気にしないようにしている。人々は何でも言う。信じなければいけないのは、自分自身。僕はバスケットボール・プレイヤーだから、言葉ではなくてプレイで言い返したいと思い努力し続けている。
Q:オフコートの話を少し。フロリダで起きた悲劇、*トレイボン君事件では、あなたは先日、彼のお母さんとお兄さんをニックスのロッカールームに招待していましたね。
M:あれは悲劇だったね...。僕も何かしたかったんだ。僕も去年姉を亡くした。彼らの気持ちは分かるつもりだ。お兄さんは、NYでミュージカルを見たかったみたいなんだけど(笑)。でも、彼らをロッカールームに招待できたことは、とても大きな意味があった。2度とあのようなことが起こらないように祈るよ。
*トレイボン・マーティン君事件
2月26日、フロリダはサンフォードで、17歳の少年、トレイボン・マーティン君が、近所の店にキャンディを買いに行き家に戻る途中、誤って射殺された。この町内の犯罪防止ボランティアが、トレーナーのフードを目深にかぶっていたトレイボン君を見て、『犯罪者のようで怪しい、危険だ』と感じ、自己防衛のために銃撃したという。無実の17歳が突然命を奪われたこの悲劇は大きな話題を呼び、マイアミ・ヒートを始め、特にトレイボン君と同じアフリカン・アメリカンのプロ・アスリートたちが即座に反応、追悼の意、アクションを表明した。
眞田薫/WOWOW
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#7 カーメロ・アンソニー
ニューヨーク・ニックス
1984年5月29日生まれ
身長203cm/体重104kg
アメリカ出身
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