コンゴ民主共和国:エボラの予防対策情報250万人に提供【プレスリリース】
手洗いや衛生習慣の改善など
【2018年9月5日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)/ダカール(セネガル)/ニューヨーク/ジュネーブ 発】
コンゴ民主共和国東部で起こった直近のエボラ出血熱流行が始まって以降、ユニセフとパートナー団体がエボラの感染予防に関する情報を提供した住民は、245万4,000人に達しました。エボラに関する啓発・感染予防活動は、7つの保健区で、1,715人のコミュニティ・ワーカーを始め、各コミュニティと緊密に協力しながら展開しています。
「エボラ熱およびその感染予防に関して知識を得たコミュニティが増えています」とユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは述べました。「感染の危険のあるコミュニティが積極的に関与することが、病気の感染拡大を止める鍵となるのです。私たちは、彼らと協力して、手洗いや正しい衛生習慣を促進し、尊厳のある安全な葬儀の受け入れ、そして感染の恐れがある人々の発見と支援に繋げる活動を行っています。
感染の恐れがある人々には、コミュニティによる働きかけ、口コミ、公共広告、ラジオ、家庭訪問、教会の集会、や若者グループを通じて呼びかけています。
コミュニティ・チームには、8人のエボラ・サバイバー(病気を克服した人)も参加し、コミュニティに対して、彼らの経験を共有し、エボラ出血熱に感染したような症状がある人を早期に発見し、治療することの重要性を強調して伝えています。
ユニセフは引き続き、エボラの対策の中心に子どもを据えています。ユニセフとパートナー団体は対策開始時から、地域当局と協力して以下の活動を行っています。
- 影響力の高い指導者や異なる社会的・専門的ネットワークの代表2,560人に対して、コミュニケーション活動について説明し、参加を促進
- エボラ予防接種対象の4,500人に対して、予防接種の効果について説明
- 影響を受けている地域の50万人以上に対して、安全な飲料水を提供
- エボラの影響を受けた、おとなの同伴者のいないあるいは親を亡くした子ども91人と101の家族を支援
- エボラの影響を受けた家族や子どもたちを支援する心理社会ケア専門家150人以上に研修を実施
- Mangina および Beniのエボラ治療センターの患者に対して栄養支援を確実にするために、栄養専門家7人に研修を実施し、センターに派遣
- 北キブ州のマンジナ(Mangina)地域およびベニ( Beni)地域 の162校に対して、手洗いキット972セットを設置し、非接触型体温計324本を配布
ユニセフは、新年度が開始した学校における予防対策を継続しながら、コミュニケーション活動、水と衛生分野の活動、ならびに病気の影響を受ける家族に対する心理社会ケアを行っていきます。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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