宮部みゆき『長い長い殺人』(光文社文庫)が累計刊行部数150万部を突破!物語の語り手が「財布」の超絶ミステリーが30年に亘る長い長いロングセラーに
刑事の財布、少年の財布、探偵の財布、目撃者の財布……物語の語り手が「財布」というトンデモな設定(著者談)のミステリーとして、1992年に単行本で刊行された宮部みゆきさんの『長い長い殺人』が、その後ノベルス、文庫と形を変えながら版を重ね、2022年3月4日出来の重版で累計部数が150万部を突破することになりました。初刊行から30年近く経った昨年も、大手ネット書店のミステリー・サスペンス・ハードボイルド部門でランキング1位を獲得、リアル書店でも年間売上が600冊に達する店舗があるなど、タイトル通り息の長い長いロングセラーとなっています。
今回の重版から150万部突破の新たな帯で書店展開もいたします。この機会に手に取ってぜひお読みください。
- 150万部突破を記念して、著者・宮部みゆきさんからコメントをいただきました!
その思い出深い作品が、とうとう累計150万部に到達したこと、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
あの頃の私に会えたら、「長い長いロングセラーにしてもらえる作品だから、居ずまいを正して書きなさい」 と、説教してあげたいです。
関係者の皆様と、この作品を手に取り、一夕のくつろぎの時を財布たちの呟きを聞くことにあててくださいました全ての読者の皆様に、深くお礼申し上げます。
宮部みゆき
- 『長い長い殺人』刊行から30年のあゆみ
- 『長い長い殺人』について
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は森元の妻、法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが……。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布――“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が!
『長い長い殺人』
著者:宮部みゆき
定価:734円(税込み)
光文社文庫
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