アフターコロナを生き抜く人材に必要な「学力」とは?休校中の子どもに親ができること
書籍『今日から塾をやめてみた』(宝槻泰伸監修、主婦の友社)4月24日発売
『今日から塾をやめてみた』https://www.amazon.co.jp/dp/4074420058
新型コロナウィルス感染対策のため、学校や塾は休校中。その間に、子どもたちに「学力格差」が広がってしまうのではないかと不安に感じている保護者はとても多いようです。
「子どもには将来充実した幸せな人生を送って欲しい。そのためには勉強ができないと!この休校期間の遅れをどうにか穴埋めしなくては!!」と、親の不安と焦りは増大するばかり。親ゴコロ以外の何ものでありません。
でも、本当に今までの「学力」が今後も通用するのでしょうか? コロナ禍で世界中の人々が、今までの社会が抱えていた問題点に気づき、新しい生き方・働き方の重要性を再認識しているさなかです。アフターコロナに生きる、子どもたちに必要な「学力」は従来とは異なってくると、本書を監修する宝槻泰伸先生はおっしゃいます。
- これからは、学ぶことの意味が変わる
「今までは、与えられた課題を解決する力が重要視されてきました。学校生活や授業に適合して良い成績をおさめる、いわゆる優等生がよしとされてきたのです。しかし、世の中が成熟した今、自ら課題を見つけて解決する力を養っていかなければならないのです。〝正しい答えを出す〟だけではなく〝新しいものを生み出す〟ということに今後は価値が出てくるのです」。
- わが子のもつ能力、あなたは答えられますか?
「現代の学校では算数や国語を代表するような〝知識〟と〝思考力〟ばかりが評価されています。けれど、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション力の高さ、周囲に惑わされることなく行動できる気持ちの強さ、音楽や美術を好きな心など、これらも〝知識〟や〝思考力〟と同じ立派な能力なのです。あなたの子どもがもつ能力に目を向け、伸ばしてあげて欲しいのです。子ども自身が得意なこと、好きなこと、興味があることをとことん深掘りさせてあげられる環境づくりをしてやるのが大切です。思う存分、好きなことを探究していると、知らぬまに自ら学び始めて〝学力〟が身についているものです」と宝槻先生はおっしゃいます。
- 子どもと一緒になって、が成功の入り口
なぜなら、子どもだけだとせっかく芽生えた知的好奇心はすぐにしぼんだり、忘れてしまうけれど、親がその好奇心の芽を見逃さずに次々と新しいネタを提供できると、子どもは知る楽しみ、学ぶことの面白さに目覚めていくのだそうです。こうなればしめたもの。親が何もしなくても、自ら興味があることを見つけ出し、学び始めます。
これらの経験の蓄積が、アフターコロナの時代に必要とされるであろう「自ら課題を見つけて解決する力」を育んでいくのです。
テレワークで忙しい家庭も多いとはいえ、いつもより子どもと同じ空間にいる時間が多い今だからこそ、子どもの興味の芽、能力に気づいてあげられるかもしれません。
知的好奇心と無縁で毎日ゲームとマンガばかり……と嘆いている家庭にこそ、手にとって欲しい1冊です。
- 監修 宝槻泰伸(ほうつきやすのぶ)プロフィール
京都大学経済学部卒業。探究学舎代表。「探究心に火がつけば子どもは自ら学び始める」をモットーに幼少期から実父より教育を受ける。高校を中退し京大に進学。弟ふたりにそれに続き、リアルおやじギャグ「京大三兄弟」となる。現在では、日本はもちろん世界からも参加親子が年間3.000人集まる人気授業を開発・講義を行っている。5児の父。
- 書誌情報
宝槻泰伸 監修 ナナイロペリカン 絵
A5・192ページ
ISBN:9784074420056
2020年4月24日
本体1,300円+税
電子書籍あり
https://www.amazon.co.jp/dp/4074420058
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