「選手のロンドンまでの過程も見ることができる」。北京五輪銅メダリスト、朝原宣治が陸上ワールドツアー「ダイヤモンドリーグ」の魅力を語る・・・本日開幕!WOWOWで生中継
世界各地を転戦し、男女計32種目で世界最速・最高・最長を決める陸上ワールドツアー「ダイヤモンドリーグ」。WOWOWでは大会の生中継を中心に、関連番組も充実したラインナップでお送りする。
ダイヤモンドリーグは、2010年に新設された陸上競技大会シリーズの最高カテゴリーで、5月~9月に世界各地で14大会が開催される。各大会で加算されるポイントが最終的に最も多かった選手にダイヤモンドのトロフィーが進呈され、各種目の年間チャンピオンが決定する。出場者は各種目のトップ選手に厳選され、ほとんどが予選無しの一発勝負で行われるため、全ての競技が真剣勝負。また、国別の出場人数制限がないため、ジャマイカ勢が出そろう男子100mなど、五輪や世界陸上でも見られないハイレベルなレースが実現する。
今シーズンの幕開けとなる5月11日のドーハ(カタール)を前に、北京五輪の4×100mリレー銅メダリスト、朝原宣治さんからダイヤモンドリーグの魅力を聞いた。
Q:海外の試合を転戦することについて、ご自身の経験からいかがですか?
朝原:春に数試合を日本でやって、そこからヨーロッパに渡って1~2ヶ月の間に最高で5戦くらいやっていました。僕にとっては、オリンピックや世界陸上に向けて調整をするという大会でした。日本での選考会では日本人の選手と(出場権をかけて)勝負をするのですが、海外に行くとすべての人がライバルの中で走るので、海外のレースで自分をどう磨くかという感じでした。
Q:大会の印象はどういう感じでしたか?
朝原:初めて出たときは、オリンピック級の選手とオリンピック級の観客が集まって、盛り上がりもすごかったので歓声を聞くだけで身震いがしました。そこから徐々に実力を上げて、(世界的な)試合に出られるようになってからもその印象は消えなかったのですが、世界陸上やオリンピックとはまた違うやりがいのある楽しい試合でした。
Q:どんなところ楽しいのですか?
朝原:日本を背負っているわけではありませんし、失敗しても自分のことですからね。音楽などでそれぞれの大会で盛り上げをやるので、観客にとっても非常に見やすいですし、観客と一体となって競技ができるというもの面白いです。
Q:日本人選手がダイヤモンドリーグなど海外の大会に出場することの意味とはなんでしょう?
朝原:世界のトップランキングの選手が集まって試合をしているので、その中に入って常に戦える実力を持つと言うことは、オリンピックや世界陸上で戦うための非常に重要な要素だと思います。世界のトップレベルの選手たちと一緒に転戦して、だんだんと決まった顔ぶれになって、そういう選手の仲間入りをするというのがすごく大事なことで、そのレベルで精神的にも競技のレベルも保たなければ、急にオリンピックなどのビッグな大会で勝つということは難しいと思います。
Q:今の日本人選手でダイヤモンドリーグに参戦したら面白そうだなという選手はいますか?
朝原:僕が指導している江里口匡史選手は、参戦したいという希望を持っています。スケジュール的に難しいところはありますが、できることならば1~2ヶ月の長期間でヨーロッパに行って、1人で転戦するという経験をして欲しいなと思っています。
Q:なぜウサイン・ボルト選手は速いのでしょうか?
朝原:もちろん肉体的なこともありますが、リラックスして自然体でいられるというのも強みだと思います。地球上のみんなが注目している中で、楽しく陸上をしようという方に力を転換していっているところが非常に大きいと思いますし、天性の感覚の鋭さも強みです。雨が降れば自然と雨に合わせて身体が動く。練習によってこういう走り方をしようとしているのではなく、自分の走る感覚とイメージを持って修正しながら速く走れるというすごいセンスの持ち主です。
Q:そのボルト選手を抜く選手を挙げるとしたら?
朝原:去年まででいうとタイソン・ゲイ選手です。ただ最近は怪我が多くてまともに勝負できていないので、これからどう立ち直るかですね。もう一人は、ヨハン・ブレイク選手。ボルト選手の練習パートナーで、ボルト選手も尊敬すべき選手だと言っています。ジャマイカの選手の中では圧倒的に練習量も多くて真面目な選手。才能を持った選手がストイックに練習を始めるとちょっと怖いですよね。
Q:女性選手で注目している選手はいますか?
朝原:個人的にベロニカ・キャンベル=ブラウン選手が好きです。すごく寡黙な選手なんですが、一度僕のクラブに来てくれて、クリニックを頼んだら「いいよ!」とやってくれてすごく優しい人で、そして強い女性です。
Q:今年のダイヤモンドリーグのみどころは?
朝原:世界ではやっとシーズンインして記録も出始めました。ダイヤモンドリーグが始まる5月11日からは選手たちも生活がかかっていますから、オリンピックというピークを見据えながら自分のタイムを上げて、賞金も稼いでやっていきます。その人たちの、ロンドンまでの過程を見ることができる。どんな風に選手がロンドンまで調子を上げていくのかというのを注目しながら見ていくと面白いかなと思います。
7月末からは、4年に一度の祭典「ロンドン五輪」も開催される。それに合わせて「ダイヤモンドリーグ」が盛り上がることは間違いない。世界のトップアスリートが人間の限界に挑戦する瞬間をWOWOWでお見逃しなく!
■詳しい内容はWOWOWオンライン 陸上ワールドツアー ダイヤモンドリーグへ!(wowow.co.jp/diamond)
http://www.wowow.co.jp/sports/diamond/
◆◆◆ダイヤモンドリーグ放送予定◆◆◆
第1戦 ドーハ(カタール) 5月11日(金)深夜0:50[WOWOWライブ]※生中継
第2戦 上海(中国) 5月19日(土)夜8:50[WOWOWライブ]※生中継
第3戦 ローマ(イタリア) 5月31日(木)深夜2:50[WOWOWプライム]※生中継
第4戦 ユージーン(アメリカ) 6月2日(土)深夜3:20[WOWOWプライム]※生中継
第5戦 オスロ(ノルウェー) 6月8日(金)午前6:00[WOWOWライブ]
第6戦 ニューヨーク(アメリカ) 6月10日(日)午前8:10[WOWOWライブ]
第7戦 パリ(フランス)(現地7月6日開催)
第8戦 ロンドン(イギリス)1日目(現地7月13日開催)
第8戦 ロンドン(イギリス)2日目(現地7月14日開催)
第9戦 モナコ(現地7月20日開催)
第10戦 ストックホルム(スウェーデン)(現地8月17日開催)
第11戦 ローザンヌ(スイス)(現地8月23日開催)
第12戦 バーミンガム(イギリス)(現地8月26日開催)
第13戦 チューリッヒ(スイス)(現地8月30日開催)
最終戦 ブリュッセル(ベルギー)(現地9月7日開催)
ダイヤモンドリーグは、2010年に新設された陸上競技大会シリーズの最高カテゴリーで、5月~9月に世界各地で14大会が開催される。各大会で加算されるポイントが最終的に最も多かった選手にダイヤモンドのトロフィーが進呈され、各種目の年間チャンピオンが決定する。出場者は各種目のトップ選手に厳選され、ほとんどが予選無しの一発勝負で行われるため、全ての競技が真剣勝負。また、国別の出場人数制限がないため、ジャマイカ勢が出そろう男子100mなど、五輪や世界陸上でも見られないハイレベルなレースが実現する。
今シーズンの幕開けとなる5月11日のドーハ(カタール)を前に、北京五輪の4×100mリレー銅メダリスト、朝原宣治さんからダイヤモンドリーグの魅力を聞いた。
Q:海外の試合を転戦することについて、ご自身の経験からいかがですか?
朝原:春に数試合を日本でやって、そこからヨーロッパに渡って1~2ヶ月の間に最高で5戦くらいやっていました。僕にとっては、オリンピックや世界陸上に向けて調整をするという大会でした。日本での選考会では日本人の選手と(出場権をかけて)勝負をするのですが、海外に行くとすべての人がライバルの中で走るので、海外のレースで自分をどう磨くかという感じでした。
Q:大会の印象はどういう感じでしたか?
朝原:初めて出たときは、オリンピック級の選手とオリンピック級の観客が集まって、盛り上がりもすごかったので歓声を聞くだけで身震いがしました。そこから徐々に実力を上げて、(世界的な)試合に出られるようになってからもその印象は消えなかったのですが、世界陸上やオリンピックとはまた違うやりがいのある楽しい試合でした。
Q:どんなところ楽しいのですか?
朝原:日本を背負っているわけではありませんし、失敗しても自分のことですからね。音楽などでそれぞれの大会で盛り上げをやるので、観客にとっても非常に見やすいですし、観客と一体となって競技ができるというもの面白いです。
Q:日本人選手がダイヤモンドリーグなど海外の大会に出場することの意味とはなんでしょう?
朝原:世界のトップランキングの選手が集まって試合をしているので、その中に入って常に戦える実力を持つと言うことは、オリンピックや世界陸上で戦うための非常に重要な要素だと思います。世界のトップレベルの選手たちと一緒に転戦して、だんだんと決まった顔ぶれになって、そういう選手の仲間入りをするというのがすごく大事なことで、そのレベルで精神的にも競技のレベルも保たなければ、急にオリンピックなどのビッグな大会で勝つということは難しいと思います。
Q:今の日本人選手でダイヤモンドリーグに参戦したら面白そうだなという選手はいますか?
朝原:僕が指導している江里口匡史選手は、参戦したいという希望を持っています。スケジュール的に難しいところはありますが、できることならば1~2ヶ月の長期間でヨーロッパに行って、1人で転戦するという経験をして欲しいなと思っています。
Q:なぜウサイン・ボルト選手は速いのでしょうか?
朝原:もちろん肉体的なこともありますが、リラックスして自然体でいられるというのも強みだと思います。地球上のみんなが注目している中で、楽しく陸上をしようという方に力を転換していっているところが非常に大きいと思いますし、天性の感覚の鋭さも強みです。雨が降れば自然と雨に合わせて身体が動く。練習によってこういう走り方をしようとしているのではなく、自分の走る感覚とイメージを持って修正しながら速く走れるというすごいセンスの持ち主です。
Q:そのボルト選手を抜く選手を挙げるとしたら?
朝原:去年まででいうとタイソン・ゲイ選手です。ただ最近は怪我が多くてまともに勝負できていないので、これからどう立ち直るかですね。もう一人は、ヨハン・ブレイク選手。ボルト選手の練習パートナーで、ボルト選手も尊敬すべき選手だと言っています。ジャマイカの選手の中では圧倒的に練習量も多くて真面目な選手。才能を持った選手がストイックに練習を始めるとちょっと怖いですよね。
Q:女性選手で注目している選手はいますか?
朝原:個人的にベロニカ・キャンベル=ブラウン選手が好きです。すごく寡黙な選手なんですが、一度僕のクラブに来てくれて、クリニックを頼んだら「いいよ!」とやってくれてすごく優しい人で、そして強い女性です。
Q:今年のダイヤモンドリーグのみどころは?
朝原:世界ではやっとシーズンインして記録も出始めました。ダイヤモンドリーグが始まる5月11日からは選手たちも生活がかかっていますから、オリンピックというピークを見据えながら自分のタイムを上げて、賞金も稼いでやっていきます。その人たちの、ロンドンまでの過程を見ることができる。どんな風に選手がロンドンまで調子を上げていくのかというのを注目しながら見ていくと面白いかなと思います。
7月末からは、4年に一度の祭典「ロンドン五輪」も開催される。それに合わせて「ダイヤモンドリーグ」が盛り上がることは間違いない。世界のトップアスリートが人間の限界に挑戦する瞬間をWOWOWでお見逃しなく!
■詳しい内容はWOWOWオンライン 陸上ワールドツアー ダイヤモンドリーグへ!(wowow.co.jp/diamond)
http://www.wowow.co.jp/sports/diamond/
◆◆◆ダイヤモンドリーグ放送予定◆◆◆
第1戦 ドーハ(カタール) 5月11日(金)深夜0:50[WOWOWライブ]※生中継
第2戦 上海(中国) 5月19日(土)夜8:50[WOWOWライブ]※生中継
第3戦 ローマ(イタリア) 5月31日(木)深夜2:50[WOWOWプライム]※生中継
第4戦 ユージーン(アメリカ) 6月2日(土)深夜3:20[WOWOWプライム]※生中継
第5戦 オスロ(ノルウェー) 6月8日(金)午前6:00[WOWOWライブ]
第6戦 ニューヨーク(アメリカ) 6月10日(日)午前8:10[WOWOWライブ]
第7戦 パリ(フランス)(現地7月6日開催)
第8戦 ロンドン(イギリス)1日目(現地7月13日開催)
第8戦 ロンドン(イギリス)2日目(現地7月14日開催)
第9戦 モナコ(現地7月20日開催)
第10戦 ストックホルム(スウェーデン)(現地8月17日開催)
第11戦 ローザンヌ(スイス)(現地8月23日開催)
第12戦 バーミンガム(イギリス)(現地8月26日開催)
第13戦 チューリッヒ(スイス)(現地8月30日開催)
最終戦 ブリュッセル(ベルギー)(現地9月7日開催)
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