祇園の老舗15代目の書き下ろし! 和菓子の過去・現在・未来への思いをしなやかに綴った、ビジュアル版菓子覚え書きが発売
2021年12月11日(土)発売『祇園 鍵善 菓子がたり』
世界文化社は、書籍『祇園 鍵善 菓子がたり』を2021年12月11日(土)に発売します。
京都、八坂神社にほど近い祇園町に暖簾を掲げる「鍵善良房」。“鍵善さん”の名前で親しまれる菓子店は、300年の歴史を持つ老舗。店の奥には喫茶席を設け、名物のくずきりなど、できたての甘味お目当てに、いつも多くのお客で賑わう、風格と親しみの両方を持ち合わせる菓子店です。
本書はそんな鍵善良房15代目主人が書下ろした和菓子の世界。美麗な写真とともに、どこから読んでいただいても楽しめるビジュアルブックです。
- スイーツブームの中で和菓子の立ち位置とは
そんなお菓子へのまなざしは、InstagramはじめSNS投稿写真で、多くの人々の共感を得ることになります。本書でも、当代が器とお菓子をコーディネート。「ざんぐりとして艶やかで愛らしい」と語る鍵善の菓子を、ときにダイナミックに、ときに瀟洒に。その見せ方もまた新しいお菓子の魅力へと誘います。
- 和菓子はコミュニケーションツール。人と人の間を埋めるもの
だからこそ、ここ鍵善では、お菓子が果たす役割に細心の心配りがなされます。使う目的が祝儀、不祝儀から始まって、贈答なのかお詫びの品なのかなど、お菓子の詰め方、箱や掛け紙ひとつに至るまで「きれいにととのえる」ことへの並々ならないこだわり。ひとつの美学に近い、祇園の老舗ならではの姿勢が貫かれます。
- 民藝の美、アーティストとのコラボ
また、顧客や舞妓さんに出前で届けるための「くづきり」用器を信玄弁当の型を模して螺鈿で仕上げた逸品など、黒田辰秋の秀作を所蔵。当代は2021年1月、菓子文化が育んだ美の世界に触れられる場所をと、小さな美術館ZENBIを開館させます。近くには2012年オープンのZENCAFEもあり、ここではテイクアウトではなくその場で食べられる「できたて和菓子」をイメージした甘味が提供されます。また、ここZENBIや知人のギャラリーで個展をするアーティストをイメージした「お誂え菓子」制作など、当代が手掛ける鍵善ならではの新しい世界観も、本書で詳しくご紹介しています。
- 美しい和菓子の木型
なお、前述のZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUMでは、2022年4月3日まで「美しい和菓子の木型展」を開催しています。
https://zenbi.kagizen.com/
<著者プロフィール>
今西善也(いまにし ぜんや)
京都 祇園にある菓子屋「鍵善良房」の長男として生まれ育ち、同志社大学を卒業後、東京銀座にある菓子屋にて修業。その後、家業を継ぐために家に戻り、2008年に父の意向で社長交代し、江戸享保年間より続く和菓子屋の15代当主となる。連綿と続く京都の菓子の伝統を守りながらも、常に時代に合った菓子作りを心がける。できたて和菓子が楽しめる「ZENCAFE」や美術館「ZENBI」をオープンさせる。
<目次>
第一章 鍵善十二か月
第二章 意匠の美
第三章 木型と焼き印
第四章 包みのこと
第五章 鍵善と云うたら
第六章 未来の菓子帖
<刊行概要>
『祇園 鍵善 菓子がたり』
■発売日:2021年12月11日(土)
■定価 :3,850円(税込)
■発行 :株式会社世界文化ブックス
■発行・発売:株式会社世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418213244
※一部書店により発売日が異なります
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