【親の子供に対するキャリア観とジェンダーに関する意識調査】仕事の話をする家庭では、子供が親の仕事への興味・関心を持つ傾向~将来子供が結婚した際は「家事・育児や仕事は平等に行うべき」約7割~

株式会社アイデム

総合人材情報サービスの株式会社アイデム(本社:新宿区新宿/代表取締役社長:椛山 亮)は、中学生の子供をもつ男女1,200名を対象に調査を実施しましたので、結果を一部抜粋してお知らせします。本調査は親の子供に対するキャリア観とジェンダーに関する意識を明らかにすることが目的です。
  • 調査結果
【家族との会話の内容】
「学校・地域・近所のこと」66.0%、次いで「時事ニュース」47.1% 、「仕事以外の1日の出来事」42.8%。男性より女性の方が全ての回答割合が高い。

【親の仕事への興味や関心】
「持っていると思う(どちらかと言えば含む)」約5割、家族との会話で仕事の話をする家庭では、子供が親の仕事へ興味や関心を持つ傾向

【親の働く姿を見せることの是非】
自身の働く姿を子供に見せることは「良いことだと思う(どちらかと言えば含む)」91.4%

【現時点でのキャリア教育の必要性】
子供に対するキャリア教育は「必要だと思う(どちらかと言えば含む)」親は約8割

【子供の進路選択や働き方に対する考え】
約7割の親が「理系に進んでほしい(どちらかと言えば含む)」と回答、「家庭や個人の生活を優先する働き方をしてほしい(どちらかと言えば含む)」は7割超える

【中学校等学びの場でのジェンダー平等は進んでいるか】
自分が中学生のころと比べて「進んでいる(どちらかと言えば含む)」68.8%

【将来子供が結婚した際の家事・育児や仕事に対する考え】
約70%の親が「家事・育児や仕事は平等に行うべき」と回答、「主に夫が仕事を、主に妻が家事・育児を行うべき」28.3%、年代が低いほど平等意識が高い傾向

​※   本ニュースリリースは調査全文の一部を抜粋しているため、調査全文をご希望の際は、サイトからダウンロードしてください。https://apj.aidem.co.jp/enquete/
  • 調査概要
調査対象:長子が中学校1年生から中学校3年生までの子供を持つ男女
調査方法:インターネット調査(調査委託先:株式会社クロス・マーケティング)
調査期間:2022年4月8日~11日
有効回答:1200名
 
  • 調査結果の詳細(一部抜粋)
【家族との会話の内容】
「学校・地域・近所のこと」66.0%、次いで「時事ニュース」47.1% 、「仕事以外の1日の出来事」42.8%。男性より女性の方が全ての回答割合が高い (レポートP4)

中学生の子供がいる男女に、子供がいる場で家族で話す内容はどのようなものが多いかを聞いた。

最も多かったのは「学校・地域・近所のこと」で66.0%、次いで「時事ニュース」47.1% 、「仕事以外の1日の出来事」42.8%、「子供の教育やしつけ」38.4%となっている。

回答者の性別でみると、「ほとんど話さない」を除いたすべての項目で、男性より女性の方が回答割合が高くなっている。中でも「仕事以外の1日の出来事」は男性36.7%に対して女性49.0%となり、12.3ポイントの開きがあった。子供と比較的接触機会の多い母親の方が、さまざまな話題で話をしているようだ。
 





【親の仕事への興味や関心】
「持っていると思う(どちらかと言えば含む)」約5割、家族との会話で仕事の話をする家庭では、子供が親の仕事へ興味や関心を持つ傾向(レポートP5)

中学生の子供がいる男女に、子供が親の仕事について話をしたり質問をするなど興味や関心を持っていると思うかを聞いた。

全体では「持っていると思う」9.8%、「どちらかと言えば持っていると思う」38.8%となり、合わせて48.6%の回答者が、子供は親の仕事への興味や関心を「持っていると思う」と回答している。
 学年別にみると、 「持っていると思う(どちらかと言えば含む/以下同)」は中学1年で51.1%、中学2年で51.4%、中学3年で43.6%と低学年の方が親の仕事への興味や関心を「持っていると思う」の回答割合が高い 。

また、「.家族との会話の内容」について、「仕事のポジティブなこと(成果・自慢など)」「仕事のネガティブなこと(愚痴・不満など)」「仕事の連絡」のいずれかを選択している回答者を「仕事の話をする」、それ以外の者を「仕事の話をしない」に分けて関係をみると、「仕事の話をする」家庭の方が、「仕事の話をしない」家庭と比べて、親の仕事への興味や関心を「持っていると思う(どちらかと言えば含む/以下同)」と回答した割合が高くなっている。具体的には、「持っていると思う」は「仕事の話をする」家庭では64.3%、「仕事の話をしない」家庭では42.1%となり、22.2ポイントの開きがあった 。家庭内で仕事の話をすることで、子供は親の仕事への興味や関心を持つようだ。
 


 【親の働く姿を見せることの是非】
自身の働く姿を子供に見せることは「良いことだと思う(どちらかと言えば含む)」91.4%(レポートP6)

中学生の子供がいて就労している男女に、自身の働く姿を子供に見せたことがあるかを聞いたところ、「ある」が39.8%、「ない」が60.2%となった。

また、自身の働く姿を子供に見せることは良いことだと思うかを聞いたところ、「良いことだと思う」が40.3%、「どちらかと言えば良いことだと思う」が51.1%で、合わせて91.4%が肯定的に捉えていた。回答者の性別でみると、「良いことだと思う(どちらかと言えば含む)」の割合は男性89.7%、女性94.0%と女性の方が4.3ポイント高くなっており、母親である女性の方が自身の働く姿を子供に見せることについてより強い肯定感がある。















【現時点でのキャリア教育の必要性】
子供に対するキャリア教育は「必要だと思う(どちらかと言えば含む)」親は約8割(レポートP16)

中学2~3年生の子供がいる男女に、子供が将来より充実して働くために、現時点で子供に対するキャリア教育は必要だと思うかを聞いたところ、「必要である」26.4%、「どちらかと言えば必要である」52.0%、「どちらかと言えば必要ではない」15.4%、「必要ではない」6.3%となった。「どちらかと言えば」の選択肢をそれぞれまとめると、「必要である(どちらかと言えば含む/以下同)」が78.4%、「必要ではない(どちらかと言えば含む/以下同)」が21.7%である。子供の性別でみると女子の親の方が、学年別でみると中学2年の親の方が、それぞれ他方よりもキャリア教育が「必要である」の回答割合が若干高くなっている。

8割前後の親が、中学生のうちからキャリア教育の必要性を感じていることがうかがえる結果となった。
 

【子供の進路選択や働き方に対する考え】
約7割の親が「理系に進んでほしい(どちらかと言えば含む)」と回答、「家庭や個人の生活を優先する働き方をしてほしい(どちらかと言えば含む)」は7割超える(レポートP8)

中学生の子供がいる男女に、子供の将来の進路選択や働き方に対してどのように考えているかを聞いた。具体的には、「専攻」「学歴」「職業」「専門性」「労働時間と収入」「転職」「社会的地位」「会社の知名度」「勤務地」「ワーク・ライフ・バランス」の10項目について、それぞれ項目内でAとBのどちらの考えに近いのかを4尺度で聞いている(文章中「どちらかと言えば」をAもしくはBに含めて表記)。

「専攻」については、「理系に進んでほしい」の方が多く計68.5%。「学歴」については、「高学歴の方がよい」の方が多く計67.9%。 「職業」については、「安定した仕事に就いてほしい」の方が多く計60.9%。「専門性」については、「その道を究めるスペシャリストになってほしい」の方が多く計62.5% 「労働時間と収入」については、「収入は少ないが、労働時間は短いまたは休みが多い仕事に就いてほしい」の方が多く計55.2%。「転職」については、「自分に合わない仕事であれば、すぐに転職して構わない」の方が多く計50.5%。「社会的地位」については、「社会的地位は気にしない」の方が多く計60.6%。「会社の知名度」については、「会社の知名度は気にしない」の方が多く計59.9%。「勤務地」については、「勤務地は気にしない」の方が多く計51.5%。「ワーク・ライフ・バランス」については、「家庭や個人の生活を優先する働き方をしてほしい」の方が多く計70.4%であった。
 

【中学校等学びの場でのジェンダー平等は進んでいるか】
自分が中学生のころと比べて「進んでいる(どちらかと言えば含む)」68.8%(レポートP21)

中学生の子供がいる男女に、自分が中学生の頃と比べて、子供の中学校やその他学びの場でジェンダー平等は進んでいると思うかを聞いたところ、全体では「進んでいる」17.3%、 「どちらかと言えば進んでいる」 51.5%、「どちらかと言えば進んでいない」21.8%、「進んでいない」9.3%となった。「どちらかと言えば」の選択肢をそれぞれまとめると、「進んでいる(どちらかと言えば含む/以下同)」が68.8%、「進んでいない(どちらかと言えば含む/以下同」)が31.1%である。

回答者の性別でみると、「進んでいる」との回答は、男性が71.3%、女性が66.4%で、男性の方が4.9ポイント割合が高くなった。

年代別でみると、「進んでいる」との回答は、30代で61.1%、40代で69.8%、50代以上で71.0%となった。 年代が上がるに連れ、中学校等学びの場でのジェンダー平等は「進んでいる」との回答が増えていた。
 

【将来子供が結婚した際の家事・育児や仕事に対する考え】
約70%の親が「家事・育児や仕事は平等に行うべき」と回答、「主に夫が仕事を、主に妻が家事・育児を行うべき」28.3%、年代が低いほど平等意識が高い傾向(レポートP24)

中学生の子供がいる男女に、自分の子供が将来結婚したら、家事・育児や仕事は夫婦で平等に行うべきだと思うかを聞いたところ、全体では「家事・育児や仕事は平等に行うべき」69.3%、「主に夫が仕事を、主に妻が家事・育児を行うべき」28.3%、「主に妻が仕事を、主に夫が家事・育児を行うべき」2.4%となった。

回答者の性別でみると、「家事・育児や仕事は平等に行うべき」は男性で65.5%、女性で73.0%となり、女性の方が7.5ポイント割合が高くなっている。

年代別でみると、「家事・育児や仕事は平等で行うべき」との回答は、年代が低いほど割合が高くなっている。具体的には、30代で73.7%、40代で69.6%、50代以上で65.7%である。一方、「主に夫が仕事を、主に妻が家事・育児を行うべき」という回答は、年代が高いほど割合が高い。
 

 
  • 調査・分析担当者のコメント:アイデム 東日本事業本部 データリサーチチーム 主任 小杉 雅和
調査では、子供が将来より充実して働くためのキャリア教育に関することを聞いています。8割弱の親は、キャリア教育の必要性を認識しており、「いろいろな職業があることを教えること」「興味がある職業について調べさせること」「将来の夢について考えさせること」などがキャリア教育として有効なことの上位に挙がっていました。

コロナ禍の影響もあり、学校でリアルに職業体験ができている子供は2割にも届きませんでしたが、キャリア教育について良かったと思える取り組みでは「外部の人が学校に来て仕事の話をする(講演する)」ことが挙げられていました。また、小学生の時と比べて中学生になった子供の就業観や夢の選び方が「変わったと思う」と5割強の親は回答しており、“憧れや理想、実現度の低い夢から、現実的な夢に変化”してくるようです。このような時期だからこそ、親が職業について話をしたり、いろいろな職業にふれさせたりしながら、子供自身に将来の職業について考えさせる機会が必要ではないでしょうか。

 

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代表者名
椛山 亮
上場
未上場
資本金
-
設立
1971年02月