ベネッセ、女性のキャリア支援サービスメンタリング対話サービス「withbatons」を6月から開始
試行段階で8割以上の女性がモチベーション・管理職昇格意欲を向上
株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁、以下:ベネッセ)は、20~30代の若手女性社員のキャリア形成を支援するメンタリングサービス「withbatons(ウィズバトンズ)」を、2024年6月よりスタートします。これに先立ち、事前申込を2月29日より開始いたします。
本サービスは、「キャリア研修」「サーベイ」「メンタリング」がセットになった半年間のプログラムで構成され、サーベイ結果からマッチングされた異なる経歴を持つ6名の女性メンターと1対1で対話を重ねます。メンターは、他社でリーダー経験をもつ30代後半~50代の女性社員で、コーチングなどの資格の有無は問わず、より身近な先輩の「リアルなキャリアストーリー」を聞くことができます。さまざまな経験・バックグラウンドをもつメンターとの対話を通じて、若手女性社員が自分のキャリアをイメージ・構築していくことをサポートします。
【サービスの開発背景】
本サービスは、ベネッセグループ社内提案制度「B-STAGE」(https://www.benesse-hd.co.jp/ja/b-stage/)から生まれました。女性を取り巻く就労環境が大きく変わるなか、すでに多くの企業がダイバーシティ指標の開示積極化や、女性役員比率を30%以上にする目標を設定するなど、女性支援の取り組みを強化しています。一方、女性社員側は、約9割の若手女性社員が「管理職になりたくない」と答えており(※1)、自身のキャリアについて男性に比べて、より不安を感じている現状があります(※2)。
こうした状況を変えたい、様々なシーンで活躍することが期待されている女性たちが、自信を持って、自分のキャリアを切り拓き、前を向いてまっすぐに成長し続ける、その伴走をしたいとの問題意識をもったベネッセ女性社員が、「女性がキャリア形成への不安が大きいのは、周囲に身近なロールモデルが少ないこと、女性のライフイベントは多様であることが一因ではないか」という仮説のもと、「B-STAGE」に応募し、3,000件以上のエントリーから特別賞を受賞しました。その後、1年間の実証研究を経て、このたび本サービスの提供開始に至りました。
【実証研究について】
サービス開発にあたり、従業員数1,000名以上の大手企業25社にご参加いただき、実証研究を実施しました。その結果、メンタリングを受けた前後でキャリアの見通しが立った人は40%増加、管理職への意欲を高めた人が18%増加するといった結果を得ました。また、メンタリングを受けたことで「今の仕事を新たに頑張ってみようと思えた」女性が8割を超し、転職意向も減少することが実証されました。
一方、メンター側も、マネジメントスキルや業務へのモチベーションに好影響があるなど、相談に乗る女性も相談をする女性も「越境の出会い」が現業への意欲を高めることがわかりました (※3)。これらの結果から、社外の先輩女性の価値観に触れ、本音で語り合うことは、実効性の高い女性支援につながると考えられます。
【サービス概要】
■正式名称 : withbatons(ウィズバトンズ)
■WEBサイト : URL:https://mentoring.benesse.co.jp/withbatons/
■サービス形態 : 法人契約 (企業、団体、組織、部署など単位は問いません)
メンティー1名から利用可能。メンティーの人数に応じて利用料金が設定されます。
■サービス内容 :
登録企業に所属する若手女性社員に対し、以下①~④のプログラムを半年間で実施後、対象企業へ➄を提供します。
①キャリア研修⇒②サーベイ診断⇒➂社外メンタリング(計6回)⇒④事後研修⇒➄企業向けレポート
■メンターについて :
<応募条件>
・女性の方、30代後半~60代前半、正社員として就労中
・過去5年以内に従業員300人超の企業、官公庁などで勤務
・管理職、もしくはプロジェクトなどのリーダー経験あり
・若手女性のキャリアを応援したい気持ちあり
メンターはベネッセと面談後、直接契約を結び活動します。副業としても登録可能です。
■マッチングについて :
メンター、メンティー共に、自身のこれまでのキャリアや現在の就労状況・生活環境、話したい・話せるテーマの登録をしてもらい、その内容をもとにベネッセで独自に構築したアルゴリズムを活用して、マッチングを実施します。
【開発者コメント:withbatonsリリースにあたって】
『withbatons』という名前には、「少し先を歩む先輩たちのストーリーを聞くことで(バトンを受け取ることで)、自分のキャリアを創っていく」、そんな思いを込めております。
3名の女性社員が企画した本事業をリリースするまでに、のべ800名を超える方にご協力をいただきました。その方々の重い=batonを私たちが受け取り、女性のキャリア形成を支援することで、真のダイバーシティが実現することを目指しています。
(ベネッセコーポレーション 大社カンパニー 小田 理乃)
<参考データ>
※1:管理職への意欲度
「管理職になりたいですか?」という質問に対し、「なりたくない」と回答した割合:87%、「なりたい」と回答した割合:13%
【調査概要】ベネッセコーポレーションによるインターネット調査、期間:2022年8月、対象:20~30代非管理職の会社員女性30名
※2:キャリア上の悩み 男女差
【調査概要】ベネッセコーポレーションによるインターネット調査、期間:2022年9月、対象:20~30代非管理職会社員、有効回答数:174名(女性:99名、男性:72名、非回答:3名)
※3:実証研究(トライアル)の結果
実施期間:2023年7~9月、メンティー95名(20~30代管理職手前層)、メンター89名(40~50代のリーダー・管理職)が参加。メンティーは2回のメンタリングを実施、メンターは回数制限なし。
1)対メンティー
各設問に対し、「ややそう思う」「とてもそう思う」と回答した方の割合
2)対メンター
各設問に対し、「ややそう思う」「とてもそう思う」と回答した方の割合
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