イラク:洪水と厳寒に晒される子どもたち。ユニセフ、16万人以上に冬服を提供【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

冬用の帽子や服を受け取った子ども(2018年2月撮影)。ユニセフは毎年、難民や国内避難民の子どもたちに冬用衣料などを支援している。© UNICEF_UN0162501_Anmar冬用の帽子や服を受け取った子ども(2018年2月撮影)。ユニセフは毎年、難民や国内避難民の子どもたちに冬用衣料などを支援している。© UNICEF_UN0162501_Anmar

 

【2018年12月10日 バグダッド(イラク)発】
イラクのヤジディ教徒であり性暴力の被害者であるナディア・ムラド氏がノーベル平和賞を受賞したことを受け、ユニセフは、イラクの何十万人もの子どもたちの窮状に対して関心を寄せるよう呼びかけています。イラクでは、広範囲で発生している洪水と凍えるような寒さによって、避難民の子どもたちの命が脅かされています。

「信じ難いほどの体験を経て、人権活動家として活動するナディア・ムラド氏を、世界が称賛しています。一方で、常に心にかけておくべきは、イラクには厳しい状況に置かれた多くの子どもたちがいて、たとえ最悪の状況は過ぎ去ったとしても、今なお支援を必要としているということです」とユニセフ・イラク事務所代表のピーター・ホーキンスは述べています。
 

ユニセフは毎年、難民や国内避難民の子どもたちに冬用衣料などを支援している。写真は2018年2月にイラク北部のバシルマ難民キャンプの子どもたちに提供した衣服。© UNICEF_UN0162513_Anmarユニセフは毎年、難民や国内避難民の子どもたちに冬用衣料などを支援している。写真は2018年2月にイラク北部のバシルマ難民キャンプの子どもたちに提供した衣服。© UNICEF_UN0162513_Anmar

イラクの冬は厳しく、ヤジディ教徒の大半の人々や国内避難民の子どもたちが暮らす北部地域では、雨や雪が降って気温は氷点下になることもあります。避難している家族の多くは、暖房設備も乏しい荒廃した家屋か、寒さから身を守ることがほとんどできない避難民キャンプで、貧困ライン未満の生活を送っています。子どもたちを暖めるための燃料や冬用衣服を手に入れることもできません。

「壊滅的な被害をもたらしている洪水によって、この冬は、避難民の子どもたちにとってさらに厳しいものになっています。避難民の子どもたちは低体温や呼吸器疾患になるリスクが極めて高いのです。ひとりの子どもも、こうしたリスクに晒されることがあってはなりません。すべての子どもが暖かい居場所で健康に育つ権利があるのです」(ホーキンス代表)

ユニセフは、シンジャル(Sinjar)、アルビル(Erbil)、ドホーク(Dohuk)、アンバール(Anbar)、ニナワ(Ninawa)、ディワニヤ(Diwaniya)、バスラ(Basra)、サラハッディン(Salaheddin)、バクダッド(Baghdad)、スレイマニヤ(Suleimaniah)において、およそ16万1,000人の子どもたちを対象に、ブーツ、マフラー、帽子などの冬用衣料を、現金給付も含めて支援しています。

ユニセフはこの冬、国内避難民キャンプあるいは支援が届き難い地域で暮らしている、生後3カ月から14歳までの、最も厳しい状況に置かれた子どもたちを対象に、支援を届けています。

* * * 

■本信に関連する画像・映像は、https://weshare.unicef.org/Package/2AM4080JAYJA からダウンロードいただけます。

■ 画像・映像素材のお貸し出しについて
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会

* * * 

■   ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■   日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
国際情報・国際サービス
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

101フォロワー

RSS
URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-