テーマパークの「混雑」を生成AIとXRで解消へNTT東日本ら「Shonan Future Verse」が人流最適化と“未来の公園体験”を実証
NTT東日本株式会社 神奈川事業部(執行役員 神奈川事業部長:相原 朋子、以下「NTT東日本」)が参加する「Shonan Future Verse プロジェクト」<*1>は、2025年11月15日・16日の2日間、長井海の手公園 ソレイユの丘(神奈川県横須賀市)<*2>にて、生成AIおよびXR技術を活用した実証実験を実施します。
本実証は、年間100万人以上が訪れる人気施設の課題である「人流の偏り」に対し、先端技術を用いて混雑を解消し、来場者一人ひとりに最適化された快適な公園体験を提供することを目的としています。
1. 取り組みの背景 「人気パークの「混雑偏在」という課題」
長井海の手公園 ソレイユの丘 <*2>は、2023年4月のリニューアル以降、年間100万人以上が訪れる複合型エンターテインメントパークです。一方で、一部の人気アトラクションに来場者が集中する傾向があり、園内の人流(滞在人口)に偏りが生じることがあり、最適な来園者誘導が出来ないかということが課題となっていました。
2. 実証実験の概要 「AI・XRによる”未来の公園体験”」
今回の実証実験では、この課題を解決するため、以下の4つの取り組みを実施します。
期間: 2025年11月15日(土)~ 2025年11月16日(日)(予定)
場所: 長井海の手公園 ソレイユの丘 <*2>
<主な取り組み内容>
①人流の分析・推定: 園内に設置したカメラやセンサーで人流データを分析し、来場者の交通量、移動経路、滞在時間などを推定します。


②混雑状況の可視化: XR技術を用い、分析した混雑状況を仮想都市空間内でリアルタイムに可視化します。


③情報提供(サイネージ): 可視化された映像に基づき、混雑状況に応じたお勧めのイベントやアトラクション情報をサイネージに表示します。
④パーソナライズド案内(音声): AIが来場者を自動認識し、その人(グループ)に合わせたお勧めのイベント・アトラクション情報を個別に音声で案内します。
3. 今後の展開と「Shonan Future Verse プロジェクト」について
「Shonan Future Verse プロジェクト」は、NTT東日本、慶應義塾大学、京都大学、東京大学ら<*2>が参画し、神奈川県南部の湘南地域をフィールドに、環境や防災等の課題に対応する未来都市情報基盤の開発を進めている取り組みです。
仮想空間で描く“未来都市”のイメージを、現実の都市づくりに反映するサイバーフィジカルシステム(CPS)を構築し、さらにBeyond 5G(6G)の高速通信技術を活用することで、次世代型の都市情報システムの実現をめざしています。
NTT東日本は本実証の全体総括(検証設計、運用管理など)を担い、今回の成果をもとに、人流最適化ソリューションの社会実装や、湘南地域全体の地域活性化に貢献していきます。
<*1>・・・NTT東日本、学校法人慶應義塾、国立大学法人京都大学、国立大学法人東京大学、株式会社アイ・トランス ポート・ラボ、カディンチェ株式会社、株式会社ゼンリンデータコムは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和 6 年度「要素 技術・シーズ創出型プログラム 経過措置課題」として、「Shonan Future Verse:仮想都市未来像にもとづく超解像度バックキャスティングCPS基盤」の研究開発に取り組んでいます。
<採択番号08201研究開発概要>
https://www.nict.go.jp/collabo/commission/B5Gsokushin/B5G_08201.html
<*2>・・・本実証実験は横須賀市の指定管理事業者である株式会社日比谷花壇様に実証実験場所のご協力を頂いて実施します。
※本取り組みは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))の委託(JPJ012368C08201)により活動しているプロジェクトです。
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