シリア北西部:子どもたちの命を脅かす紛争、極寒、そして洪水【プレスリリース】

ユニセフ、トラック13台分の支援物資を現地に

 

 

水浸しになった道を歩く子ども。(2018年11月撮影) © UNICEF_MENA水浸しになった道を歩く子ども。(2018年11月撮影) © UNICEF_MENA

【2019年1月3日 アンマン(ヨルダン)発】

 子どもたちは依然として、シリア北西部で激化する紛争の最も高い代償を払わされ続けています。ユニセフ(国連児童基金)は、子どもひとりを含む80人が殺害されたとする衝撃的な報告を受けました。

 紛争の激化のために、ふるさとから逃れることを余儀なくされた多くの家族は、すでに過密な国内避難民キャンプに行くしかありません。

 12月26日にはAtmeh、Qah、Deir Ballut、Albab、Jisr Ashughurの地域を洪水が襲い、1万人近い子どもたちが影響を受けています。凍えるような厳しい冬の天候に晒される子どもたちは、命の危機にあります。

 もし紛争が終わらず、そしてさらなる豪雨が予想される中、影響を受ける子どもの数は増加することでしょう。これらの子どもたちの多くはすでに家を追われ避難生活を余儀なくされており、中には何度も避難を強いられた子どももいます。

 「シリア北西部の子どもたちは、最近の暴力の激化、冬の厳しい天候、そして安全な避難場所の欠如という3重の苦難を強いられています。ユニセフは、シリア北西部および全土で紛争をしているすべての当事者に対して、いかなるときも子どもたちを保護し、子どもたちと家族に彼らが必要とする人道支援を届けることの許可を求めます」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。
 

 

レバノン国内シリア国境近くの難民キャンプで、冬服などの支援物資を受け取った子どもたち。© UNICEF_UN0264878_al Mussawir - Ramzi Haidarレバノン国内シリア国境近くの難民キャンプで、冬服などの支援物資を受け取った子どもたち。© UNICEF_UN0264878_al Mussawir - Ramzi Haidar

 ユニセフは現地のパートナーと協力して、子どもたちと家族の増え続けるニーズに応える支援を続けています。ユニセフは本日、命を守る支援物資を載せたトラック13台をこの地域に向かわせました。トラックは、冬服、防水シート、暖房用の燃料、微量栄養素補給剤、髙エネルギー・ビスケット、経口補水塩(ORS)、そして仮設教室のためのテントを積んでいます。またユニセフのパートナーは、感染症の流行を防ぐための保健、栄養、衛生面の支援ニーズをモニターし続けています。

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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