科学的なアプローチにより地下水を可視化し用水確保をサポートする新会社 Water Scape(株)を設立・事業開始

サントリーホールディングス(株)は、広く社会全体の「水」のサステナビリティを実現することを目的に、水に関する科学的知見の提供を通じて用水確保をサポートする新会社「Water Scape(株)」を設立し、4月より事業を開始します。
サントリーグループでは、サントリーグローバルイノベーションセンター(株)水科学研究所において、水源を育む森の涵養研究をはじめ、科学的なアプローチに立った水の研究を国内外で幅広く進めてきました。そしてその研究内容は、「サントリー 天然水の森」活動の地下水涵養量の推計や、世界各地の水の希少性を反映した水利用の影響評価指標の開発等に活用されています。
Water Scape(株)は、昨今、国内外においてさまざまな水課題が顕在化している状況を受け、水科学研究所の研究を通じて得られた技術や知見を、自社だけでなく水資源確保・管理などに悩む多くの方々に広く役立て事業化することを目的に、サントリーグループの社内ベンチャー制度「FRONTIER DOJO(フロンティア道場)※1」から生まれた会社です。同社では、水文学(すいもんがく)※2を基盤とした科学的なデータやエビデンスをもとに地下水を可視化して、持続可能な用水確保に向けた取り組みをサポートしていきます。
具体的には、企業などの事業者に対し、地下水量の診断やモニタリング、持続可能な用水確保のための投資計画も含めたアクションプラン策定(支援)などのサービスを提供予定です。まずは地下水利用に課題を持つ企業などを対象にサービスを開始し、将来的には、健全な水循環への貢献を志す企業や地域社会に向けて、それぞれの活動の価値向上に向けた活動支援も行っていく予定です。
※1 2021年より実施する、社員が新規事業創出にチャレンジするグループ内制度
※2 雨・雪・氷や、地表水・地下水、水質や水資源など、広く自然界の水循環について研究する学問
サントリーグループではWater Scape(株)を通じ、地域の営みにおける自発的な水のサステナビリティへの取り組みを支援することで、人と自然が響きあう流域社会の実現を目指していきます。
●Water Scape(株) 代表取締役社長 川﨑 雅俊 コメント
「水と生きる」を掲げるサントリーグループは、持続可能な水利用を実現するため、水と真摯に向き合い、科学的データやエビデンスに裏打ちされた「知」を蓄積してきたと自負しています。近年、水の問題が深刻化する中で、サントリーグループが獲得してきた水に関する「知」を、ものづくりの現場や地域社会に広げることで、社会全体の営みの持続可能性に貢献していきます。
●Water Scape(株) 概要
社名
Water Scape(ウォーター スケイプ)株式会社
Water Scape Ltd.
代表取締役社長
川﨑 雅俊
設立
2025年1月
所在地
兵庫県芦屋市
資本金
3,600万円
事業概要
・水資源等の自然資源に関わる事業の診断・モニタリング・コンサルティング
・地域活性化に関する相談
・行政機関等に対する各種提言の検討・実施
・研修、セミナー、講演会、講習会などの企画・運営、それらに関するコンサルティング業務
・自然環境分野の学術調査、研究、製品化支援 など
▼Water Scape(株)ホームページ
以上
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