食器認識AIエンジン搭載の“社員食堂自動精算サービス”を提供開始 ~キヤノン社員食堂の食器コスト85%削減~
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、社員食堂の精算を画像解析技術で実現する食器認識AIエンジンを開発し、コスト削減と運用の負荷軽減を支援する“社員食堂自動精算サービス”の提供を2025年7月下旬より開始します。キヤノン製ネットワークカメラで撮影したトレー上の食器画像を解析し、種類を判別することで自動精算を可能にします。多種多様な食器を学習させ、キヤノングループの社員食堂44カ所にて検証した食器認識AIエンジンにより、精度の高い食器識別を実現しています。キヤノングループの社員食堂では食器コストを85%削減※1しました。

日本国内には約5,000カ所※2の社員食堂があり、運営の人手不足に対応した自動で食器を認識して精算するシステムが多くの食堂で導入されています。主流となっているのは食器の裏に貼り付けたRFIDタグを用いた精算システムですが、RFIDに対応した食器以外は利用できないため、料理や季節に応じた多様な食器を使用することが難しく、また定期的なメンテナンスが発生するという課題もありました。
このような課題に対し、キヤノンMJは画像解析技術を活用した食器認識AIエンジンを開発し、コスト削減と運用の負荷軽減を支援する“社員食堂自動精算サービス”の提供を開始します。このAIエンジンは、キヤノン株式会社(以下キヤノン)が製品開発で培ってきたAI認識・画像解析技術とネットワークカメラの撮影ノウハウを活用し、社員食堂の速やかな自動精算を可能にします。トレー上の食器画像を解析し、食器の種類を判別するとともに、食器以外の物体を認識した場合でも排除することで高いサービス品質を実現します。また、画像解析方式のため、RFID対応の食器だけでなく通常の食器を使用することも可能で、多様な食器の使用を実現します。さらに定期的な食器のメンテナンス作業が不要となり、運用面の作業負荷も軽減します。
食堂で一般的に使用されている多種多様な食器を学習させた本食器認識AIエンジンは、国内キヤノングループの社員食堂44カ所での検証を重ね、精度の高い食器識別を実現し、食器コストを85%削減しました。現在もキヤノンをはじめ、グループ社員がこの技術が搭載された食堂精算サービスを毎日利用しています。
キヤノンMJはこれまで、映像とAIを掛け合わせることで、業種、業務に合わせたソリューションを提供し、映像DXシリーズとして業務プロセスの変革を支援してきました。今後は食器認識AIエンジンの技術向上を図り、“社員食堂自動精算サービス”を2030年までに全国の社員食堂の3割に導入を目指します。また、飲食店などの他分野へ展開していきます。さらに食後の画像データを精算のみならず、食と健康情報の分析につなげることで、社会全体の健康経営の実現に貢献していきます。
※1 RFID対応食器のリプレースコストに対し、本AIエンジンを使用した精算サービスを導入することで、削減できるコストを、キヤノングループの社員食堂44カ所での導入実績をもとに計算。(キヤノンMJ調べ)
※2 厚生労働省発行 「衛生行政報告例 / 令和5年度衛生行政報告例 統計表 年度報」を参考。

サービス名 |
希望小売価格(税別) |
発売日 |
社員食堂自動精算サービス |
オープン |
2025年7月下旬予定 |
〈映像DXシリーズとは〉
キヤノンMJは、カメラ事業で培った光学技術とAIを組み合わせ現場の課題を解決する「映像DXシリーズ」を展開しています。製品の詳しい情報、仕様については、下記からご確認ください。
・映像DXシリーズ https://canon.jp/biz/product/camera/nvs/image-dx
・ネットワークカメラ映像ソリューション https://canon.jp/biz/product/camera/nvs

■一般の方のお問合せ先:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 映像ソリューション企画部 映像ソリューション推進課 03-6719-9329(直通)
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