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公益財団法人日本ユニセフ協会
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南スーダン:700万人が深刻な食糧不足のリスク-再び飢饉の危険も【共同プレスリリース】

迫る“極限状態”を前に、深刻な資金不足を訴え

公益財団法人日本ユニセフ協会

トマトの苗を手にする、5人の子をもつ母親のエリザベスさん。以前は広い農地で農作物を作っていたが、南スーダンでの紛争の影響で土地を失った。© UNICEF_UN067923_Gonzalez Farranトマトの苗を手にする、5人の子をもつ母親のエリザベスさん。以前は広い農地で農作物を作っていたが、南スーダンでの紛争の影響で土地を失った。© UNICEF_UN067923_Gonzalez Farran

※本信に関連する画像・映像は https://weshare.unicef.org/Package/2AM40800PZIM からダウンロードいただけます。

【2019年2月22日 ジュバ(南スーダン)発】
国連の3機関は本日、南スーダンの700万人近くが、”lean season”と呼ばれる収穫高が減る5月から7月にかけて深刻な食糧不足に陥る可能性があると警鐘を鳴らし、人道支援の規模拡大と人道支援のためのより良いアクセスを強く求めました。

本日ジュバにおいて南スーダン政府がユニセフ(国連児童基金)、FAO(国連食糧農業機関)および国連WFP(世界食糧計画)と共同して発表した総合的食料安全保障レベル分類 (Integrated Food Security Phase Classification、略称IPC)報告書によると、 深刻な食糧不足に陥っている人々の数は、昨年1月と比較して13%増加しています。この中には、南スーダン東部と中央部のジョングレイ州およびレイク州で、すでに極限の食糧不足の状態(5段階のフェーズのうち「大惨事(フェーズ5)」)に達している3万人を含みます。

報告書は、食糧不足が積み重なった紛争の影響、不十分な食糧生産高、そして住民の避難といったことにより引き起こされていることを示しています。2019年の国内の穀物生産高は必要とされる量の52%しか供給できないと予測され、2018年の61%を下回ることになります。

紛争は、食糧生産を減少させ、家畜を奪い、代替食糧の入手を難しくしています。乾燥期の長期化、洪水、穀物の病気、および害虫被害が、主に雨水に依存する農業生産に深刻な打撃を与えています。貧しい人々は特に、食料価格の高騰や市場で入手できる食料の減少に喘いでいます。
 

ベンティウにある病院で、重度の急性栄養不良の治療を受けている1歳の息子を抱く母親。© UNICEF_UN067938_Hatcher-Mooreベンティウにある病院で、重度の急性栄養不良の治療を受けている1歳の息子を抱く母親。© UNICEF_UN067938_Hatcher-Moore

人々の命を守り生計を支える人道支援の規模を拡大するために、緊急により多くの資金が必要です。現在の支援レベルでは、5月から7月の間に約5万人の人々が大惨事(極限の食糧不足)に陥ることになると報告書は指摘します。人道支援が全く届かなければこの人数は26万人にものぼる可能性があります。

国内の全体的な状況が悪化し、人道支援が全く届かない状態が長期化すれば、すでに食糧不足の状態が高い地域では、飢饉が起こるリスクがあります。特にリスクが高い地域はユニティ州、ジョングレイ州、上ナイル州、およびレイク州です。

多くの地域で深刻な栄養不良が続いており、重度の栄養不良に陥っている5歳未満児の数は約86万人にのぼります。しかし、国内のほとんどの地域で”lean season”には急性栄養不良に陥る子どもの数の増加が予想されます。

「和平プロセスの開始により、支援を必要としている人々へのアクセスが改善され、重度の栄養不良に陥っている子どもたちの治療が成果を見せており、治癒率は80%を超えています」とユニセフ・南スーダン事務所代表代理アンドレア・スレイ(Andrea Suley)は述べました。「しかし、私たちの栄養プログラムは必要な資金の88%にあたる5,540万米ドルが不足しています。すぐに資金が得られなければ、私たちが助けられるはずの子どもたちが亡くなる可能性があります」
 

栄養治療食(RUTF)を幼い子どもに与える母親たち。© UNICEF_UN067936_Hatcher-Moore栄養治療食(RUTF)を幼い子どもに与える母親たち。© UNICEF_UN067936_Hatcher-Moore

ユニセフは2019年に、200万人以上の子どもたちと彼らの母親に対して質の高い栄養サービスを提供する予定です。ユニセフは微量栄養素サプリメント、保健や水と衛生サービスや、急性栄養不良を予防するための乳児への適切な栄養や衛生習慣に関するカウンセリングを提供していきます。栄養サービスを必要としている子どもを早期発見し、重度の急性栄養不良の子どもたちにはすぐに口にすることができる栄養治療食(RUTF)を提供し治療します。ユニセフが対象としている女性と子どもに支援を提供するためには、さらなる資金が必要です。現在までに得られた資金では2019年4月までしか活動が出来ません。

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■   本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳した抄訳です。
原文は下記URLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/press-releases/increasing-number-people-face-severe-food-shortages-south-sudan

■   本信に関連する映像・画像は、https://weshare.unicef.org/Package/2AM40800PZIM よりダウンロードいただけます。

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TICAD7開催記念―ユニセフ現地報告会 『南スーダンー人道危機下の子どもを守るために』
日 時 :   2019年2月26日(火)14:00~15:30 (受付開始13:30)
場 所 :   ユニセフハウス 1階ホール (〒108-8607 東京都港区高輪4-6-12)
登壇者 :   ユニセフ・南スーダン事務所 UNICEF-UNDPパートナーシップ/資金調達専門官 桑田弘史
対 象 :  報道関係者、一般 (定員120名/参加費無料)
一般申込:  日本ユニセフ協会ホームページにて受け付け中 URL: https://www.unicef.or.jp/event/20190226/

※報告者プロフィール※
桑田弘史(くわた ひろし)ユニセフ南スーダン事務所 UNICEF-UNDP パートナーシップ/資金調達専門官
 ロンドン大学にて開発行政計画学修士を取得後、2007年~2010年まで英国のNGOの職員として、スーダンの遊牧民の生計向上プロジェクトに携わる。2010年~2012年、JICA スーダン事務所で専門家として農業科学技術協力案件に、2012年~2014年JICA イラク事務所にて、農業、教育、行政事業に従事。2014年~2015年、外務省主催の平和構築人材育成事業に参加し、国連ボランティアとして国連開発計画(UNDP)バングラデシュ事務所のチッタゴン丘陵地帯開発機関 (Chittagong Hill Tract Development Facility (CHTDF))で勤務。2015年~2016年、スーダンの国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)で、ダルフール地域における給水、学校、保健所の修復プロジェクトを担当。2016年~2018年、ブータンの国連常駐代表事務所(UN Resident Coordinator’s Office)で常駐代表補佐官として勤務。2018年より現職。


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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
 

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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