横浜市・末広町地区にAGC株式会社がバイオ医薬品CDMO施設の整備を決定
横浜京浜臨海部におけるまちづくりの取組をさらに推進します
AGC株式会社(以下、「AGC」)が、京浜臨海部の末広町地区(鶴⾒区)において、バイオ医薬品CDMO施設の整備を決定しました。
この施設では、AGCの欧⽶拠点で培った最先端の技術を導⼊し、国際的な医薬品品質基準(GMP)に対応したバイオ医薬品の製法開発・製造を⾏うとともに、感染症パンデミックが発⽣した際には、mRNAワクチンをはじめとする最先端技術を⽤いたワクチンの製造に切り替えできるデュアルユース設備を導⼊するなど、海外依存度の⾼いバイオ医薬品の国内における開発・製造能⼒の向上に⼤きく寄与するものです。
また、本施設整備事業は経済産業省の「ワクチン⽣産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」の採択を受けており、⽇本でワクチンを安定的に⽣産できる体制強化への貢献が期待されています。
新たな施設が⽴地する京浜臨海部の末広町地区は、AGCをはじめとする⽴地企業の皆様と横浜市が連携して、将来のまちづくりに向けた検討を進めているエリアです。
今回のような先端的なモノづくりや研究開発が⾏われる施設の整備などを契機に、研究開発施設の更なる集積を図るとともに、脱炭素化やGXの実現に繋がる新たなまちづくりに向けた取組を推進していきます。
■施設概要
予定地 | 末広町地区(鶴⾒区弁天町) |
施設規模 | 地上4階 |
延床⾯積 | 約20,000 平⽅メートル |
整備⽬的 | バイオ医薬品(抗体医薬品、mRNA医薬品等)の製法開発・製造 |
稼働開始(予定) | 2026 年(⼀部2025 年に先⾏稼働) |
投資総額(⾒込み) | 約500 億円 |
雇⽤⼈数(⾒込み) | 約400 名(最⼤稼働時) |
【参考】CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)について
製薬会社のパートナーとして、医薬品の製造プロセス(製法)の開発や製造を受託する会社。
医薬品の構造や製造技術が複雑化し、新薬の研究開発に巨額な投資が求められるなか、製薬会社は新薬を⽣み出す研究と販売に集中し、製造プロセス開発や製造を外部に委託することで、⾼品質な医薬品のスピーディーかつ安定的な市場への供給に繋がる。
末広町地区における、今後のまちづくりについて
京浜臨海部の末広町地区では、AGCを含めた⽴地企業7社が「まちづくり協議会」を設⽴しています。この協議会に横浜市も参画し、今回、施設が建設される弁天橋駅周辺エリアにおいて、先端研究開発が⾏われる新たなまちづくりを検討しています。
また、末広町地区には、GX関連の先端技術を有するグローバル企業が集積しており、実証実験や新技術開発などの脱炭素イノベーション創出に向けた様々な取組を進めています。
こうした地区の状況等を踏まえ、AGCのバイオ医薬品CDMO施設のように国内外から研究者が集まる「先端研究開発拠点」の形成を図るとともに、脱炭素化やGXの実現に繋がる投資を呼び込む「脱炭素化推進エリア」の形成に向けて取り組んでいきます。
⽇本や世界の課題解決に繋がるイノベーションが、この末広町地区を舞台に展開されることを⽬指し、引き続き、⽴地企業の皆様と連携しながら新たなまちづくりを推進していきます。
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