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公益財団法人日本ユニセフ協会
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3月22日は『世界水の日』~紛争下で命を奪う水【プレスリリース】

乳幼児の下痢による死は暴力による死の20倍-ユニセフ、報告書発表

公益財団法人日本ユニセフ協会

避難民キャンプで暮らす兄弟。ユニセフは紛争から逃れてきた難民・避難民に命を守る安全な水を提供している。(イラク)© UNICEF_UN0203985_Jeelo避難民キャンプで暮らす兄弟。ユニセフは紛争から逃れてきた難民・避難民に命を守る安全な水を提供している。(イラク)© UNICEF_UN0203985_Jeelo

【2019年3月22日 ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)は本日発表した報告書の中で、長期化する紛争の影響を受ける国に暮らす15歳未満の子どもが安全な水や衛生的な環境の欠如による下痢性疾患で命を落とす可能性は、直接的な暴力が原因で命を落とす可能性より平均して約3倍高いと指摘しました。 

報告書『戦火の中の水(原題:Water Under Fire)』は、紛争が続く16カ国の死亡率を調査し、ほとんどの国において5歳未満児が安全な水や衛生を得られないことによる下痢性疾患によって命を落とす可能性は、直接的な暴力が原因で命を落とす可能性より20倍以上高いことを報告しています。 

「安全な水源に手が届かないため、子どもたちが長期化する紛争下を生き抜くのはすでに厳しい状況です」とユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォアは述べました。「実際、銃で撃たれて命を落とす子どもよりも、安全な水を得られずに命を落とす子どもの方が多いのです」
 

池の水を汲む、幼い女の子たち。ラカイン州中部にあるこのキャンプでは、4000人のロヒンギャの人々が暮らしている(ミャンマー)© UNICEF_UN0155423_Thame池の水を汲む、幼い女の子たち。ラカイン州中部にあるこのキャンプでは、4000人のロヒンギャの人々が暮らしている(ミャンマー)© UNICEF_UN0155423_Thame

安全で効果的な水と衛生サービスが得られなければ、子どもたちは栄養不良や下痢症、腸チフス、コレラおよびポリオなどの予防できるはずの病気に罹るリスクに晒されます。特に影響を受けるのは女の子です。女の子たちは水汲みに行く途中やトイレに行く途中で性的暴力を受けやすいのです。入浴中や生理の際に、尊厳を汚されることがあります。そして、学校に適切な水やトイレがなければ、生理中に学校を休むことになります。 

意図的で無差別な攻撃により、水や衛生のインフラが破壊され、従事する人々が負傷し、システムを稼働させるのに必要な電力が切断される紛争下では、こうした脅威が高まります。また武力紛争下では、必要な修理部品や、燃料および塩素などの消費財が枯渇したり、配給になったり、流用されたり、輸送を阻まれたりすることで、入手が制限されます。基本的サービスが意図的に拒否されることも、珍しくありません。
 

石けんときれいな水を使って手洗いをする子ども。ユニセフは、感染症予防になる手洗いの習慣を広めるための啓発活動もしている。(ウガンダ)© UNICEF_UN0221648_Adriko石けんときれいな水を使って手洗いをする子ども。ユニセフは、感染症予防になる手洗いの習慣を広めるための啓発活動もしている。(ウガンダ)© UNICEF_UN0221648_Adriko

「水と衛生施設に対する攻撃は、弱い立場にある子どもたちに対する攻撃です」とフォアは言います。「水は基本的権利です。生きるために必要なものです」 

ユニセフは紛争下の国々において、水システムの改善や修理、給水車を使った水の提供、トイレの設置や衛生習慣の啓発活動などを通じて、安全な水と適切な衛生サービスの提供を支援しています。

ユニセフは各国政府とパートナー団体に、以下のことを呼びかけます。
  • 水と衛生関連の施設や従事者に対する攻撃を止めること
  • 命を守る緊急人道支援と、すべての人のための水と衛生システムの持続可能な開発をリンクさせること
  • 緊急支援において質の高い水と衛生サービスを常に提供するために、各国政府と支援機関の能力を強化すること

◆報告書『戦火の中の水(原題:Water Under Fire)』について
本報告書は、長期化した紛争下にある次の16カ国の死亡率を分析しています:アフガニスタン、ブルキナファソ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ民主共和国、エチオピア、イラク、リビア、マリ、ミャンマー、ソマリア、南スーダン、スーダン、シリア、イエメン。リビア、イラク、シリアを除くすべての国において、15歳以下の子どもが水に起因する病気で命を落とす可能性は、集団的暴力が原因で命を落とす可能性より高くなります。シリア、リビアを除き、5歳未満児が、安全でない水と衛生環境に関連した水に起因する病気で命を落とす可能性は、集団的暴力が原因で命を落とす可能性の約20倍となります。

本報告書は、世界保健機関(WHO)が推定した死亡率のうち、「集団的暴力」および「安全でない水と衛生による下痢性疾患による死亡」(2014年~2016年)のデータを分析に使用しています。

* * * 

■     ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■   日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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