マラウイ南部・洪水:ユニセフの支援物資が到着、さらなる支援物資も輸送中【プレスリリース】
92万2,900人以上、子ども46万人が影響
【2019年3月19日 リロングェ(マラウイ)発】
ユニセフ(国連児童基金)の人道支援物資が、マラウイ南部で発生した洪水の影響を受けた地域に到着し始め、避難所に暮らす人々に安堵をもたらしています。支援物資には、数千パックの経口補水塩(ORS)と抗生物質、防虫処理を施した蚊帳数百張が含まれます。ユニセフはマラウイ政府および国連カントリーチームによる共同人道支援と連携して活動しています。
「今回の洪水のような悲劇があった後、ユニセフが優先するのは、家を失い避難所や近隣の家に身を寄せている子どもや家族を支援することです」とユニセフ・マラウイ事務所代表ヨハネス・ウェデニグは述べました。「ユニセフは、マラウイで自然災害の影響を定期的に受ける地域に緊急支援物資を常備しているので、人々の緊急的なニーズに迅速に対応できるのです」
災害管理予防局(DoDMA)によると、3月9日以降、14の地域の92万2,900人以上が影響を受け、そのうち子どもの数は46万人と推定されます。この中には死者56人、負傷者577人が含まれます。
サイクロン「イダイ」がさらなる雨をもたらしたことで、以前からアクセスが制限されていた脆弱なコミュニティへの人道支援が困難になっています。何千人もが浸水した家屋から避難を強いられ、多くの家族が食料、水、衛生施設などの生活必需品を不足しています。また、洪水の影響で何千人もの子どもの学習が中断されています。
3月19日までに、影響を受ける地域に届けられた支援物資は以下の通りです。
- Chikwawa と Nsanjeへ水と衛生関連物資:仮設トイレ20基、ボトル1,000本、石けん1,000個、水質検査キット1,365セット、プラスチックバケツ371個、および浄水キット80セットなど。
- Chikwawa、Mangochi、Nsanje および Phalombeへの保健関連物資:経口補水塩(ORS)8,000袋、子ども用の抗生物質1,300瓶、防虫処理を施した蚊帳400張など。
- Chikwawaと Nsanjeへの教育関連物資:仮設教室用テント2張など。
支援物資は、地域当局、国境なき医師団、赤十字、United Purpose、ワールドビジョンを含むユニセフのパートナー団体の協力により届けられています。
現在、さらなる支援物資を倉庫から発送し、影響を受けた地域に輸送しているところです。その中には下記のものが含まれます。
- 水と衛生関連物資:仮設トイレ12基、ボトル6,804本、石けん5,200個など。
- 保健関連物資:病院用のベビーベッド20台、手持ち式超音波モニター17機、体温計27本、蚊帳200張など。
- 教育関連物資:仮設教室用テント50張、学用品等が入った「箱の中の学校」143セット、「子どもにやさしいスペース」用のレクリエーションキット101箱など。
ユニセフはこれらの支援物資に加えて、ボランティアの先生に対して研修を提供し、また災害管理予防局(DoDMA)に対してドローンを使った被害状況調査も支援しています。ドローンを使用して撮影された被災地の写真やビデオは、建物や農地などの被害の評価ならびに人道支援の計画に役立てられています。
ユニセフと他の国連機関は緊急人道支援のために資金を必要としています。ユニセフは迅速に最も喫緊な緊急支援を届けるために、既存の資金の再配分も含め、ドナーに資金支援を求めています。ユニセフが影響を受けた地域の子どもと女性の緊急ニーズと中期的ニーズに応える支援をおこなうために推定826万5,000米ドルが必要です。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
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