【親の仕事観と子供のキャリア観に関する調査】親の仕事の充実度によって、親の仕事へ興味・関心を持つかに37.3ポイントの差~親の働く姿を「見たことがある」子供の方が将来働くことを楽しみに感じる傾向~

株式会社アイデム

総合人材情報サービスの株式会社アイデム(本社:新宿区新宿/代表取締役社長:椛山 亮)は、小学校5~6年生の子供を持つ就労している男女1,000名を対象に調査を実施しましたので、結果を一部抜粋してお知らせします。
本調査は親の仕事観と子供のキャリア観に関する意識を明らかにすることが目的です。
  • 調査結果

【大人調査:仕事の充実度​】

7割以上が「仕事が充実している(どちらかと言えば含む)」と回答

充実度は男性69.6%、女性77.0%と女性の方が7.4ポイント高い


【大人調査:仕事の捉え方】

仕事が「充実している」人は「内因的仕事観」が最も多く43.0%、「充実していない」人は「功利的仕事観」が最多で50.7%


【大人調査:家族との会話の内容】

「学校・地域・近所のこと」79.7%、「仕事以外の1日の出来事」49.8%、「時事ニュース」46.6%


【子供調査:親の働く姿を見たことがあるか】

父親の働く姿を「見たことがある」35.3%、働く母親の姿を「見たことがある」44.9%

コロナ禍の2021年調査より見た割合が減少傾向


【大人調査:親の仕事への興味・関心】

5割以上の子供が親の仕事への興味や関心を「持っていると思う(どちらかと言えば含む)」

親の仕事の充実度によって、興味・関心を持つかに37.3ポイントの差


【子供調査:将来働くことは楽しみか】

約7割が「楽しみ(どちらかと言えば含む)」と回答

親の働く姿を「見たことがある」子供の方が将来働くことを楽しみに感じる傾向


  • 調査概要

調査対象:小学校5~6年生の子供を持つ就労している男女

調査方法:インターネット調査(株式会社クロス・マーケティングのモニター)

調査期間:2023年4月28日~30日

有効回答:1,000名


  • 調査・分析担当者のコメント

アイデム 東日本事業本部 データリサーチチーム 主任 小杉 雅和

 今回の調査では、親に仕事の充実度と仕事の捉え方について聞いています。両方の関係をみると、仕事が「充実している」親は「自己実現やスキル向上など、自身の内面にある動機を大事にするために働くもの(内因的仕事観)」が、仕事が「充実していない」親は「収入や地位、肩書などを得るために働くもの(功利的仕事観)」がそれぞれ最も多くなりました。“自身の内面にある動機を大事にして働くこと”が仕事の充実感を高めているのかもしれません。

 親の働く姿を「見たことがある」子供は、将来なりたい職業が「ある」、将来働くことが「楽しみ」と期待を持っている割合が高くなっています。また、仕事が充実している親の子供は、親への憧れを抱く割合が高くなっていました。さらに、親に憧れを抱いている子供は、将来働くことが「楽しみ」と感じている割合が高くなります。将来その職業になりたい理由の1位は「好きなことだから」。子供自身の内面にある動機を引き出し伸ばすために、仕事のやりがいや楽しさを子供に伝える機会を持つことが大切なようです。


  • 調査結果の詳細(一部抜粋)

【大人調査:仕事の充実度】

7割以上が「仕事が充実している(どちらかと言えば含む)」と回答
充実度は男性69.6%、女性77.0%と女性の方が7.4ポイント高い(レポートP4)

 小学校5-6年生の子供がいる男女に、仕事の充実度を聞いたところ、「充実している」17.2%、「どちらかと言えば充実している」55.2%となり、仕事が充実している男女が72.4%に上った。​

 大人の性別でみると、仕事の充実度(「充実している」+「どちらかと言えば充実している」の計/以下同)は、男性で69.6%、女性で77.0%と、女性の方が7.4ポイント高くなっている 。​

 就労状況別に仕事の充実度をみると、男性は「正社員/自営業・フリーランス等」が69.4%、「非正規雇用」が75.0%、女性は「正社員/自営業・フリーランス等」が76.9%、「非正規雇用」が77.1%となり、男女とも「非正規雇用」の方が充実度が高くなっていた。また、同一の就労状況では、女性の方が充実度が高くなっている。​

【大人調査:仕事の捉え方】

仕事が「充実している」人は「内因的仕事観」が最も多く43.0%
「充実していない」人は「功利的仕事観」が最多で50.7%(レポートP6)

 小学校5-6年生の子供がいる男女に、仕事の捉え方について、3つの選択肢の中から自身の考えに最も近いものを聞いた。「収入や地位、肩書などを得るために働くもの(以降「功利的仕事観」と表記)」が最も多く39.7%、次いで「自己実現やスキル向上など、自身の内面にある動機を大事にするために働くもの(以降「内因的仕事観」と表記)」が37.2%、「自分のために働くのではなく、人々や社会の役に立つために働くもの(以降「規範的仕事観」と表記)」が23.1%という結果になった。

 大人の性別でみると、男性は「功利的仕事観」、女性は「内因的仕事観」が最も多くそれぞれ42.0%、39.6%である。

 雇用形態別にみると、雇用形態にかかわらず、男性は「功利的仕事観」が、女性は「内因的仕事観」が最も多くなっていた。

 年代別にみると、「内因的仕事観」に差はないが、「功利的仕事観」の割合は50代以上で高くなっていた。

仕事の充実度との関係をみると、仕事が「充実している」人は「内因的仕事観」が最も多く43.0%、仕事が「充実していない」人は「功利的仕事観」が最も多く50.7%であった。「内因的仕事観」を充実度によって比べると、「充実している」人は「充実していない」人より20.9ポイント高くなっていた。“自身の内面にある動機を大事にして働くこと”が仕事の充実度を高めているのかもしれない。

【大人調査:家族との会話の内容】

「学校・地域・近所のこと」79.7%、「仕事以外の1日の出来事」49.8%、「時事ニュース」46.6%(レポートP10)

小学校5-6年生の子供がいる男女に、子供がいる場で家族で話す内容はどのようなものが多いかを聞いた。

最も多かったのは「学校・地域・近所のこと」で79.7%、次いで「仕事以外の1日の出来事」49.8%、「時事ニュース」46.6% 「子供の教育やしつけ」43.8%となっている。

これを大人の性別でみると、男女とも項目の順位は変わらないが、女性は「仕事以外の1日の出来事」「仕事のネガティブなこと(愚痴・不満など)」が男性に比べて、それぞれ10.8ポイント、8.1ポイント割合が高くなっているのが特徴的である。


【子供調査:親の働く姿を見たことがあるか】

父親の働く姿を「見たことがある」35.3%、働く母親の姿を「見たことがある」44.9%

コロナ禍の2021年調査より見た割合が減少傾向(レポートP13)

小学校5-6年生の子供に父親(有職者)の働く姿を見たことがあるかを聞くと、「見たことがある」は35.3%、「見たことはない」は64.7%だった。また「見たことがある」は、2021年調査の41.5%から6.2ポイント低下した。父親の仕事を「知っている」子供は9割近くに上ったが、その働く姿を実際に「見たことがある」子供は多くはないようだ。

小学校5-6年生の子供に母親(有職者)の働く姿を見たことがあるかを聞くと、「見たことがある」は44.9%、「見たことはない」は55.1%だった。また「見たことがある」は、2021年調査の49.6%から4.7ポイント低下した。 父親の仕事を「見たことがある(35.3%)」子供より、母親の働く姿を「見たことがある」子供の方が9.6ポイント割合が高くなっていた。


【大人調査:親の仕事への興味・関心】

5割以上の子供が親の仕事への興味や関心を「持っていると思う(どちらかと言えば含む)」

親の仕事の充実度によって、興味・関心を持つかに37.3ポイントの差(レポートP14)

 小学校5-6年生の子供がいる男女に、子供が親の仕事について話をしたり質問をするなど興味や関心を持っているように思うかを聞いた。全体では、「持っていると思う」13.1%、「どちらかと言えば持っていると思う」39.6%となり、合わせて52.7%の回答者が、子供は親の仕事への興味や関心を「持っていると思う(どちらかと言えば含む)/以下同」と回答している。

子供の性別でみると、「持っていると思う」は男子で50.9%、女子で54.8%と女子の方が3.9ポイント割合が高くなっている。

 「大人調査:家族との会話の内容」について、「仕事のポジティブなこと(成果・自慢など)」「仕事のネガティブなこと(愚痴・不満など)」「仕事の連絡」のいずれかを選択している回答者を「仕事の話をする」、それ以外の者を「仕事の話をしない」に分けて関係をみると(以下同)、「仕事の話をする」家庭では「仕事の話をしない」家庭に比べて、「持っていると思う」が16.6ポイント高くなっている。

 「子供調査:親の働く姿を見たことがあるか」との関係をみると、「見たことがある」子供では「見たことはない」子供に比べて、「持っていると思う」が22.1ポイント高くなっていた。

 「大人調査:仕事の充実度」との関係をみると、「充実している」回答者の子供は「充実していない」回答者の子供に比べて、「持っていると思う」が37.3ポイントと大幅に高くなっている。

 「大人調査:仕事の捉え方」との関係をみると、「内因的仕事観」を持つ回答者の子供は、他の仕事観を持つ回答者の子供に比べて、「持っていると思う」が20ポイント程度高くなっていた。

 親との会話の中で仕事の話を聞くことや、親の働く姿を見ること、また親の仕事への充実感などを子供が感じ取ることで、親の仕事への興味や関心が芽生えるのかもしれない。

【子供調査:将来働くことは楽しみか】

約7割が「楽しみ(どちらかと言えば含む)」と回答
親の働く姿を「見たことがある」子供の方が将来働くことを楽しみに感じる傾向

小学校5-6年生の子供に、将来働くことを楽しみに感じているかを聞いた。結果は、「楽しみ」が17.1%、「どちらかと言えば楽しみ」が52.0%で、あわせて69.1%の子供が「楽しみ・計(以下同)」と回答した。

 「子供調査:将来なりたい職業はあるか」との関係をみると、なりたい職業が「ない」子供の「楽しみ・計」が57.9%なのに対して、なりたい職業が「ある」子供の「楽しみ・計」は90.3%となり、割合が32.4ポイントと大幅に高くなっていた。なりたい職業への目標があることで、楽しみに感じている子供が多いことがうかがえる。

 「子供調査:父親の働く姿を見たことがあるか」「子供調査:母親の働く姿を見たことがあるか」との関係をみた。父親の働く姿を「見たことがある」子供は「楽しみ・計」が79.2%、母親の働く姿を「見たことがある」子供は「楽しみ・計」が76.7%となり、それぞれ親の働く姿を「見たことがない」子供よりも高くなっていた。

 「子供調査:働く父親への憧れ」「子供調査:働く母親への憧れ」との関係をみた。働く父親、母親に対して「憧れる」と感じている子供は「楽しみ・計」が8割を超えていた。それぞれ親の働く姿を「憧れない」「わからない」と感じている子供よりも大幅に高くなっている。

 「大人調査:仕事の充実度」との関係では、「充実している」回答者の子供は「楽しみ・計」が74.6%となり、「充実していない」回答者の子供よりも19.9ポイント高くなっていた。親の働く様子や充実感が子供にも伝わり、ポジティブな将来イメージを抱かせていることがうかがえる。

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会社概要

株式会社アイデム

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URL
https://www.aidem.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル
電話番号
03-5269-8711
代表者名
椛山 亮
上場
未上場
資本金
-
設立
1971年02月