離職や生産性の低下、莫大な経済的損失、世界中で問題化する社会課題"職場の孤独"の最新研究書『職場の孤独 なぜ組織にいても一人だと感じるのか』10月27日発売!

「職場の孤独」は個人の性格(パーソナリティ)の問題ではない。上司、企業に何ができるのか――?「筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター」による最新の心理学研究。

河出書房新社

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役社長 小野寺優)は、「筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター」を中心とした研究チーム(研究代表 松井豊)が社会課題「職場の孤独」の最新研究を解説した、『職場の孤独 なぜ組織にいても一人だと感じるのか』(税込定価2,200円)を2026年10月27日に刊行しました。

「組織の中で人と一緒に働いているのに、孤独を感じる」という経験はないでしょうか。

 

今、「職場の孤独」は世界中で社会課題となっています。

職場で孤独を感じている人は4割を超え(英国赤十字社等の報告書)、離職、生産性やエンゲージメントの低下などによる雇用主への経済的コストは年間約25憶ポンド(英国政府の報告)、孤独に起因するストレスによる欠勤などが雇用主に与える損失は年間1540憶ドル(米国)にのぼります。

 

WHOは孤独と社会的孤立が世界的に広がり、健康や社会に深刻な影響を与えていると報告しています。各国で取り組みが広がり、日本でも孤独・孤立対策推進法が施行されています。

孤独とは本人の問題ではなく「社会的つながり」(人と人との結びつきの状態)であることがわかっています。これは「職場の孤独」にも当てはまり、企業が向き合う課題です。

 

本書では「職場の孤独」について最新の研究データを紹介します。「職場の孤独」とは何か、孤独を生む職場や上司について、孤独を和らげるための方法や孤独を測るための新しく開発した方法についても解説します。

孤独を個人の問題にせず、組織で未然に防ぐことが今後一層求められます。ぜひ自分自身のこととしてご一読ください。

 

■「職場の孤独」公開シンポジウム開催決定!

2026年11月24日(火)、筑波大学東京キャンパスおよびオンラインにて「筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター」による「職場の孤独」に関する公開シンポジウムが開催されます。詳細は「筑波大学 働く人の心理支援開発研究センター」ホームページにて後日発表予定です。

■『職場の孤独 なぜ組織にいても一人だと感じるのか』目次

はじめに

第1章 職場の孤独は、すでに始まっている

1 孤独は世界中で社会課題となっている

職場の孤独はすでに起きている/孤独とは何か/孤独は「個人の問題」から「社会課題」へ/社会的つながりの枠組みと職場の孤独/職場の孤独の特徴/職場の孤独はどのように生じるのか―組織と個人の相互作用―/英国政府の報告が示す企業の役割と個人の関わり方/日本における孤独対策と職場の空白  

2 若手社員は1年に一度は孤独を感じる  

職場における孤独の実態は?/職場における若手社員の孤独とは

3 会社のミドル層ならではの孤独  

ミドル層ならではの孤独とは?/孤独感につながる要因(ミドル層)/孤独感を和らげる要因(ミドル層)/ミドル層ならではの孤独

第2章 職場の孤独がもたらす危機

1 職場の孤独と健康との関係

職場の孤独は「静かな健康リスク」/職場の孤独は健康にどのように影響するのか/孤独はどのように進行するか/職場と生活に広がる孤独と健康の影響/健康に影響するにもかかわらず、なぜ職場の孤独は気づかれにくいのか/見えにくい職場の孤独―実態と健康への影響―/まとめ―孤独をどう捉え直すか―

2 孤独な職場は企業に損失をもたらす

静かに広がる職場との距離/離職という帰結をめぐるプロセス

第3章 どんな職場が人を孤独にさせるか

1 職場の孤独を捉える尺度―見えにくい状態をどう捉え、どう活かすか―

なぜ職場の孤独を測る必要があるのか/職場の孤独をどのように捉えるか/職場の孤独を測るツール―WILS(職場の孤独感尺度)―/職場の孤独と組織との関係

2 公平に扱われないと孤独を感じる

何が公平なら孤独を感じないのか/公平性は孤独の背景に潜むもう一つの問題

3 部下を孤独にさせる上司―孤独にさせないリーダーシップとは―

部下を孤独にさせるのは、「見ていない上司」/上司の沈黙は、中立ではない/よい点のフィードバックは、職場の孤独を和らげる/改善点のフィードバックには、支援と否定の2つの顔がある/改善点は、支援として伝える/同じ言葉でも受け止め方が違う理由―上司への信頼には2種類ある―/部下を孤独にさせない上司は、見て、認めて、支える

第4章 職場の孤独を測る新しい方法

1 人事担当者は、職場の孤独問題に気づいていない

人事担当者の面接から/人事担当者へのインタビュー調査/なぜ孤独を把握する必要があるのか/孤独は把握できるか/孤独を把握することの重要性とは/見えない孤独から、組織を見直す

2 職場の孤独感尺度の開発と特徴

既存の尺度とその限界/職場の孤独を測るツール―WILS(職場における孤独感尺度)の特徴―/尺度の測定結果の受け止め方/尺度は「変化」を捉えるためのもの/職場の孤独における新たな側面とその示唆/測定結果の活用と留意点/まとめ/

3 文字色の判断から孤独を測る

ストループ課題とは何か/孤独を想起しやすい単語・想起しにくい単語の探索/孤独ストループ課題の開発とフィードバックについての検討

4 言葉の判断から孤独を測る

アンケート調査につきまとう「バイアス」/アンケート調査に代わる方法―IAT―/孤独感の測定におけるIATの利点と問題点

コラム1 職場の孤独を測定するツール・オリナス(ORINAS)の紹介

第5章 職場の孤独をどう和らげるか

1 孤独感を和らげるために、個人と組織でできること

どうすれば、孤独感を和らげられるのか/性格ではなく、行動と環境が重要/実際にどんな行動が有効なのか/なぜ職場内の対処は効果が出にくいのか/個人が取れる対処行動/組織が支援できること/性別・年代別で異なる対処法/まとめ―個人と組織が共に対処法を重ねていく―

2 孤独感の4側面の緩和要因

属性だけでは、孤独の実態は見えてこない/孤独感情だけは、少し違う傾向/3つの側面では、上司と同僚の支えが鍵/職場の外のつながりも、静かな効果/同じ支援でも、効き方は同じではない/「どの孤独か」を見て、対策を変えることが大切

3 職場での孤独への関わり―ラインケアへのヒント―

セルフケアとラインケアへの応用/面接法の紹介/面接法での関わりの効果/職場での孤独に気づく・関わる 

コラム2 筑波大学 働く人への心理支援開発研究センターの紹介

文献

■編著者  松井 豊 Yutaka Matsui

筑波大学人間系名誉教授。筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター研究員。消防大学校客員教授。東京都立大学人文科学研究科修了。文学博士(東京都立大学)。専門は、社会心理学。

主要著書として、『三訂版 心理学論文の書き方――卒業論文や修士論文を書くために』(河出書房新社)、『惨事ストレスとは何か――救援者の心を守るために』(河出書房新社)他多数。

■「筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター」について

「筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター」は2019年、国立大学法人筑波大学東京キャンパスに設立された、研究と社会実装を一体化した国内でも先駆的な産官学連携の研究拠点。

「人は、いつでも、いつまでも発達できる(Pursuit lifelong development with us)」という理念を掲げ、働く人とそれを取り巻く組織、社会環境に広くアプローチしている。

心理学等の知見を軸に、生涯発達の各段階で生じる複雑な課題に対応、現代社会が直面する課題に取り組んでいる。


■新刊情報

書名:職場の孤独

編著:松井豊

仕様:46判/並製/192ページ

発売⽇:2026年10⽉27日

定価:2,200円(本体2,000円)

ISBN:978-4-309-30050-4

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309300504/

※電子書籍は2027年に発売予定です。詳細は各電子書籍ストアにてご確認ください。

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会社概要

河出書房新社

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URL
http://www.kawade.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月