2029年3月就役予定の新型ロマンスカー 車両開発コンセプト「きらめき走れ、ロマンスカー」に決定!
~展望席を設置し、淡い水色の車体に!今後は、詳細設計を進めます~
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:鈴木 滋)は、2029年3月就役予定の新型ロマンスカーについて、2024年9月に設計へ着手し、開発コンセプトやデザインに関して検討してきました。今般、開発コンセプトを「きらめき走れ、ロマンスカー」とし、車両形式は80000形、編成両数は7両、台車方式はボギー車に決定しましたのでお知らせします。
2027年4月に開業100周年という節目を迎える小田急線は、次の100年も、お客さまや地域を思い、寄り添いながら一層事業成長できるよう本車両の計画を進めています。

-コンセプトについて-
小田急グループの事業エリアは、多摩川をはじめとした多くの河川、富士山を望む箱根の芦ノ湖、江の島を含む海岸曲線を描く相模湾など、「水」と関連した風景に恵まれます。この「水」は、沿線に潤いをもたらし、緑あふれる住みやすい環境を生み、地域に活気をもたらしてきたと考えます。新型ロマンスカーも同様に、人・地域・自然をつなぐ存在であるべく「水」をテーマに開発を進めています。車両開発コンセプトの「きらめき走れ、ロマンスカー」には、陽に照らされ水面がきらりときらめくように、乗るたびに人々の心を動かす瞬間「きらめき」を生み出し、「きらめき」を波紋のように、世代を超え多くの人々に広げていけるような存在を目指したいという思いを込めます。
-外観の基本設計について-
VSE(50000形)の後継として位置付ける本車両には、ロマンスカーの代名詞ともいえる展望席を設けます。この展望席と、その上に位置する運転席を雫のような大型の曲面ガラスで一体的に包みます。車体カラーは、水の清らかさを感じさせ、シーンによって見え方・感じ方が変わる「淡い水色」を基調に、車両連結部には「バーミリオンオレンジ」を施すことで伝統を継承します。
なお、車体側面(窓下等)には、水面の波紋を想起させる「ゆらぎ」を設け、瑞々しさと柔らかさを表現します。

今後は、この開発コンセプト策定に携わったデザイナー「株式会社COA一級建築士事務所」のほか、鉄道・非鉄道部門を社内で横断して、将来にわたるお客さまニーズを追求しながら、沿線の自然豊かな風景との調和や、多様な利用シーンに応える上質な乗車体験の実現を目指した詳細設計に着手するとともに、車両製造に向けた社内手続きも順次進めてまいります。
特急ロマンスカー・EXE(30000形)の代替であり、VSE(50000形)の後継と位置付ける新型ロマンスカーに関する詳細は、下記のとおりです。
(今回、新たにお知らせする項目には★を付します)
記
1 就役予定
2029年3月
2 車両形式★
80000形
3 開発コンセプト★
「きらめき走れ、ロマンスカー」
陽の光をきらきらと反射しながら波紋を広げる水面のように・・・
乗るたびに心が躍り、新しい発見や出会いがある。世代を超えて思い出を重ねていける。そんな人の心が動く瞬間を「きらめき」と捉え、これを波紋のように大きく大きく広げていきたい・・・
という思いを込めて、新型ロマンスカー開発を進めてまいります。
4 車両概要★
・7両編成
・ボギー車
・最前・後部に展望車両 水の雫をイメージした大型ガラス
・車体カラーは淡い水色
・車両連結部には伝統色のバーミリオンオレンジをアクセントとして施す
・車体外板などに曲線的な形状「ゆらぎ」を設える
・用途や気分により選択ができる複数の座席種別
・沿線の自然豊かな風景を美しく切り取る大型の窓
・箱根登山線へ乗入可能な車両仕様
・次の100年においても自然と共存共生できる高い環境性能
・メンテナンスの省力化が実現できる機器の搭載
5 車両デザイン
株式会社COA一級建築士事務所
長曽我部 亮氏 岡野 道子氏
6 車両設計
日本車輌製造株式会社
7 お問い合わせ
小田急お客さまセンター
電話 044-299-8200(9:00~17:00)
【参 考】「小田急グループブランドサイト」にて新型ロマンスカーについてのコンテンツ掲載
11月17日(月)11時より、デザイナーのお二人と当社社員に、新型ロマンスカーのコンセプトやデザインが生まれるまでの過程、そこに込めた思いをインタビューした記事を掲載します。
https://www.odakyu.jp/group/brand/article/specialissue-010/
以 上
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