独自素材「L.ラクティス プラズマ」の摂取で医療従事者の発熱・倦怠感を減らす可能性を臨床試験で確認
キリンホールディングス株式会社(社長 COO 南方健志、以下キリン)のヘルスサイエンス研究所(所長 村島弘一郎)は、マレーシアのマラヤ大学・熱帯感染症研究教育センター(略称TIDREC、Senior Professor Sazaly AbuBakar上級教授)、およびベトナム国立栄養研究所(National Institute of Nutrition、Truong Tuyet Mai副所長)との共同研究で、独自素材「L.ラクティス プラズマ」の摂取によって、感染症リスクの高いベトナムの医学生の発熱や倦怠感を感じた日数の減少と血中の免疫細胞(PBMC)の培養上清がウイルスの増殖を抑制することを確認しました。当研究成果は、タイのバンコクで開催された第20回アジア太平洋臨床微生物学・感染症会議(APCCMI)(2025年11月2日(日)~4日(火))で発表しました。
当社はこれまで、東南アジアを中心に、熱帯感染症に対するL.ラクティス プラズマの効果を複数の研究で明らかにしてまいりました。※1本試験では、医療現場において大きな課題となっている「感染症リスクの高い医療従事者」を対象に、その効果を検証しました。その結果、L.ラクティス プラズマの摂取によって、医療従事者における発熱や倦怠感の日数が減少するとともに、血液中の免疫細胞の培養上清がウイルスの増殖を抑制することを確認しました。医療従事者のように常にウイルスに感染する可能性が高い環境にいる方にとって、日常生活に「免疫ケア」※2を取り入れることは大きな意義を持ちます。
当社は今後も研究を進め、感染症流行期や新興感染症※3に備え、誰もが手軽に実践できる「免疫ケア」という新しい健康習慣を社会に広げ、人々の安心と健康に貢献してまいります。
※1 Thu et al, Nutrients 14:552, 2022.等
※2 規則正しい生活・バランスの良い食事・十分な睡眠・適度な運動など免疫を意識した健康的な生活習慣を行うこと
※3 かつては知られていなかった、この20年間に新しく認識された感染症で、局地的に、あるいは国際的に公衆衛生上の問題となる感染症(出典:https://www.who.int/publications/i/item/9789290224587?utm_source=chatgpt.com)
■研究成果(概要)
医学生101名をL.ラクティス プラズマ摂取群52名とプラセボ群49名に分け、4週間の摂取を継続し、症状や血中の免疫応答を比較しました。その結果、L.ラクティス プラズマを摂取した群では、プラセボ群に比べて発熱や倦怠感を感じた日数の割合が有意に少ないことが示されました。


また、L.ラクティス プラズマ摂取群の血液中の免疫細胞の培養上清がウイルスの増殖を抑制※4することが明らかとなりました。

※4 ウイルスとしてデングウイルスを使用
■得られた示唆
L.ラクティス プラズマの摂取によって、発熱症状・倦怠感などの自覚症状の抑制と、抗ウイルス遺伝子を発現上昇させることにより、デングウイルス等のウイルスに対する感染予防効果を発揮する可能性が示唆されました。
■今後の展望
東南アジアをはじめとする感染症リスクの高い地域でのL.ラクティス プラズマの応用可能性を探り、グローバルな公衆衛生課題の解決、人々の安心と健康を支える取り組みを拡大していきます。
キリングループは自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、心豊かな社会に貢献します。
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