得意と苦手の差が大きくアンバランスな「才能はみだしっ子」を育てる人たちに役立つ情報がたっぷり詰まった必読書です。音楽家の
広瀬香美さんからは「世界にはばたけ!地球上には必ず、君の輝く場所がある!」との推薦コメントも。
まだ、日本では耳なじみが薄い
「ギフテッド・チルドレン」という言葉。
ギフテッドとは、「与えられた」才能をもつという意味です。飛び抜けてIQが高かったり、1つもしくはいくつかの分野に突出した能力を発揮したり、身体能力がずば抜けて高かったり、音楽や美術などの芸術分野がすごく得意だったり……
才能がはみだした、既成の「箱」にはおさまりきらない子どもたちのことを、本書では「才能はみだしっ子」と呼んでいます。
才能はみだしっ子はどんな子どもなのでしょうか。
実際にどんなことに興味があり、何をして、何を思って日々を過ごしているのか、日本、ニュージーランド、オーストラリアの才能はみだしっ子たちの姿を、本人の声とともに紹介します。
日本の「才能はみだしっ子」の例。「仕組みを理解すること」が好きだった。
規格外にはみ出た才能をもつ子どもたち“ギフテッド”は、どのように定義づけられているでしょうか。
はみだした才能をもつ一方で、好きなことをまっしぐらに追究するあまり、周りが見えなくなったり、心身のケアが不十分になったりすることも。
才能はみだしっ子たちの「気持ち」をくわしく紹介します。「どうして苦手なこともがんばらなきゃいけないの?」「ほかの子とちがっていたらダメなの?」「いろんなことを自分で調べたいんだ」などの声から、
子どもたちをどうサポートしたらよいのかが見えてきます。
いま世界では、才能はみだしっ子=ギフテッド・チルドレンへの教育はどう行われているでしょうか?
世界各国の教育事情について著者が関係者に直接話を聞き、たっぷり取材。紹介するニュージーランド、台湾、米国、ドイツ、インド、チリ、スウェーデン、ノルウェー8か国の中には、支援制度がしっかり整えられている国もあれば、試行錯誤しながら制度を作り上げようとしている国もあります。
いちばん気になる、日本の才能はみだしっ子教育事情。
日本でまだよく知られていない才能はみだしっ子たちを「学校」で、またそのほかの場で、どのようにサポートすることができるのか、現在の日本の教育の仕組みとともに考えていきます。
酒井由紀子(さかいゆきこ):世界ギフテッド&タレンティッド・チルドレン協議会日本代表。小・中学校などでの子どもたちのキャリア教育のサポートなどを業務とする株式会社リエゾン・デートル代表取締役。幼少期からの友人が「才能はみだしっ子」であったことがきっかけで、子どもたちを適切にサポートし、その能力を生かせるような教育のあり方に強い関心を持つ。「才能はみだしっ子」に関わる国内および海外の教育機関とそこで育つ子どもたちについて取材と交流を重ねている。監修の隅田学愛媛大学教授をはじめ専門家の協力のもと「才能はみだしっ子」本人と家族のための情報提供と交流のためのネットワーク作りに取り組む。
隅田 学(すみだまなぶ):愛媛大学教育学部教授。九州大学理学部卒業。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。専門は才能教育、理科教育。OECD PISA2015科学的リテラシー調査国際委員。2013年に「幼年期から子どもの個性を伸ばし挑戦する心を育む科学者体験活動~キッズ・アカデミア~」に対して野依科学奨励賞を受賞。「科学才能教育研究の開拓と国際学術協働の先導」の業績に対して、日本科学教育学会より2018年に学術賞を受賞。
カバーイラスト/後藤美月
本文イラスト/佐々木千絵
『才能はみだしっ子の育て方』
著/酒井由紀子
監修/隅田学
四六判/192ページ
本体1400円+税
2020年9月16日(水)発売
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