東京メトロはフィリピン共和国 FEATI大学へ車両機器を譲渡しました
~世界の鉄道人財育成に貢献~
東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:小坂 彰洋、以下「東京メトロ」)は、このたび、東京メトロの鉄道運営ノウハウや経験を活用し、フィリピン共和国における鉄道人財育成に貢献することを目的に東京メトロで使用されていた車両機器をFEATI大学へ9月25日(木)に譲渡いたしました。
FEATI大学は、工学・海洋教育・経営・建築の学部を有し、近年、工学部において鉄道エンジニアリングコースを開講しています。一方、東京メトロは、世界の鉄道関係者に向けてオンライン講座と訪日研修を提供する「Tokyo Metro Academy」を開催し、鉄道運営のノウハウや経験を、FEATI大学の関係者をはじめ広く海外へ紹介してきました。
東京メトロとFEATI大学の関係は、2020年2月に丸ノ内線02系車両をFEATI大学の教材として活用いただくことを目的に無償譲渡したことに始まり、2025年4月には同大学と人財育成に関する覚書(MOU)を締結しており、今回の譲渡はこのMOUに基づく取り組みとなります。
譲渡した車両機器は、半蔵門線8000系車両の台車やモーター等の主要部品で、同大学の鉄道教育課程において02系車両と同じく教材として活用される予定です。これにより、学生が実際の鉄道部品を用いた実践的な教育を受けることが可能となり、フィリピンにおける鉄道人財の育成に大きく寄与すると期待しています。
また、2025年9月25日には、本譲渡の完了を記念して、両者によるセレモニーを FEATI大学にて開催いたしました。東京メトロは今後も、国際的な鉄道教育機関や事業者との協力を通じて、安全で持続可能な都市鉄道運営に関する知見の共有を進めてまいります。


参 考
Tokyo Metro Academy
世界の鉄道関係者向けオンライン講座・訪日研修の「Tokyo Metro Academy」は、これまで東京メトロが培ってきた都市鉄道における安全・安定輸送実現のための鉄道運営のノウハウや経験を紹介しています。
2021年度から開始したオンライン講座(18講座)と訪日研修は累計26か国502名の方にご参加いただき、当社の取り組みに対して高い関心をお持ちいただいています。また、この取り組みは第22回日本鉄道賞の特別賞を受賞いたしました。
今後も継続的に「Tokyo Metro Academy」を開催し、世界の鉄道関係者が抱える様々なニーズに応え、現地交通サービスの発展支援を通じ、世界各都市の持続可能な発展に貢献いたします。


※オンライン講座・訪日研修の詳細等は、以下のウェブサイトをご参照ください。https://sites.google.com/tokyometroacademy.com/index
FEATI大学(FEATI University) 概要
1946年、航空工学(パイロット、整備士養成)の単科大学として発足しました。以来、海洋工学(船員養成)、経営学、建築学等の学科を開講、職業訓練を主眼とした教育を行っています。鉄道業界では、The Light Rail Manila Corporation(マニラ首都圏におけるライトレール運営会社)ほかフィリピンの各事業者に卒業生を輩出しています。同大学は、近年、鉄道エンジニアリングコースが開講された大学として知られています。


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