東京メトロの無線式列車制御システム(CBTCシステム)導入が2025年の鉄道の日に特別賞を受賞
東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:小坂 彰洋、以下「東京メトロ」)は、「日本の地下鉄では初めてとなる無線式列車制御システム(CBTC※システム)の導入」について、2025年10月14日(火)に特別賞を受賞いたしましたので、ご報告いたします。
東京メトロのCBTC※システム導入の取組みについて日本鉄道賞表彰選考委員会からは、「遅延回復性能が大幅に向上し、ラッシュ時でも安定した運行を可能とした」こと、設備面においても「地上設備を削減し、保守の効率化と設備故障リスクの低減を達成した」こと、さらには「将来の相互直通運転拡大を見据えて共通仕様を策定し、異なる路線間でも同一の車上装置で運行できる環境を整えた」ことによる先駆性と実用性が『無線式列車制御で進化する都市鉄道』として高く評価され、特別賞を受賞することとなりました。
東京メトロのCBTCシステムは、丸ノ内線で2024年12月7日(土)から運用を開始して以降、高い遅延回復効果を得ており、更なる運行の安定性向上に貢献しております。5分以上の列車遅延が発生した場合に発行する「遅延証明書」の発行日数について、平日朝通勤時間帯(始発~10時)においてはCBTC切り替え前と比較すると約6割減少いたしました。
また、平日朝通勤時間帯の最大遅延時間に関しては、切り替え前は5分を超える列車遅延が、現在は2分程度に抑えられる日が多くなりました。
今後、東京メトロではCBTCシステムを日比谷線(2026年度予定)、半蔵門線(2028年度予定)へ展開するとともに、相互直通各社との連携を密にし、お客様の安全を第一に、サービス向上に繋がるよう努めてまいります。
※CBTCシステム(Communications-Based Train Control System)とは、列車の安全・安定運行を制御するために無線通信技術を利用する信号保安システムの一つです。地上装置が先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を算出し、無線を介して後続列車に伝え、後続列車は自ら走行可能な速度を計算して運行を制御するシステムです。

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