【進研ゼミ 中学講座】中学生親子間コミュニケーション調査 約6割の中学生が「親に言えないこと」を抱えている 「子どもが言えない本音がある」と思う保護者は8割以上

親子でズレる価値観―中学生は「SNS」、保護者は「人との距離感」 SNS時代も親子間コミュニケーションのカギは「会って話す」―親子共に約7割が支持

 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長:岩瀬大輔)が提供する通信教育講座「進研ゼミ 中学講座」は、全国の中学1年生~3年生5,438名(※1)と保護者498名(※2)に親子間コミュニケーションに関する調査を実施しました。

 夏休みを終えて新学期を迎える9月は、中学生にとって生活リズムや人間関係が大きく変化し、心が揺れやすい時期です。そうした環境の変化のなかで、家庭での親子コミュニケーションは子どもが安心できる大切な土台となります。

 今回の調査からは、中学生の約6割が「親に言えないこと」を抱えている一方で、保護者の8割以上が「子どもが言えない本音がある」と感じているなど、親子それぞれの認識のずれが浮かび上がりました。さらに、SNSが普及するなかでも親子共に「直接会って話す」が親子のコミュニケーション手段において信頼されていることや、子どもは“自然な空気”、保護者は“意識的な工夫”を重視するなど、会話のスタイルにも違いが見られます。加えて、価値観の違いに関する設問では、中学生は「SNS」を重視する一方、保護者は「人との距離感」など別のテーマを重視しており、令和時代ならではのギャップが見られました。

■約6割の中学生が親に「つい言えなかったこと」があると回答。

 「子どもが言えない本音があると思う」保護者は8割以上。

58%の中学生が「親につい言えなかったこと」があると回答しています。さらに、46%が「親に本当は感謝しているけれど、伝えられていないこと」がある、44%が「今はまだ言えないけれど、いつか親に伝えたいこと」があると回答しており、中学生の約半数が「親に言えない本音」を抱えていることがわかりました。

一方で、「子どもが言えない本音があると思う」と回答した保護者は83%、「子どもから気持ちをもっと伝えてほしい」と回答した保護者は69%にのぼり、保護者は子どもの気持ちを察しながらも、子どもからの発信を待つ姿勢が多い傾向も見られました。

また、「親に感謝していること」の具体的な内容をたずねたところ、「毎日ご飯を作ってくれること」「部活の送迎をしてくれること」「習い事や塾のお金を払ってくれること」などの家事や送迎、経済的支援など、日常的なサポートへの感謝が多く挙げられました。「いつか親に伝えたいこと」についても、「育ててくれたこと」「日々の世話や愛情」「家事・送迎などのサポート」への感謝が多く挙げられ、言葉では伝えられないけれど日常的なサポートに感謝しているという結果になりました。

■価値観が異なると感じるものは、親子共に上位2項目が「勉強のしかた」、「スマホの使い方」

 次いで中学生は「SNSに対する考え方」、保護者は「人との距離感」

親子間で「価値観が違う」と感じる項目をたずねたところ、親子共に上位は「勉強のしかた」と「スマホの使い方」でした。一方で、中学生の3位に挙がった「SNSに対する考え方」は、保護者では6位にとどまっています。この結果から、SNSが生活の一部となっている中学生と、そこまで強く意識していない保護者との間に温度差があることが明らかになりました。

■デジタルが普及した令和の時代でも最も有効なコミュニケーション手段は「直接会って話す」こと

SNSでのやりとりが身近な令和の中学生ですが、親への相談に関しては 67.3%が「会って話す」を選びました。保護者側でも 73.1%が同じ回答をしており、デジタル社会の中にあっても、親子の大切なコミュニケーションの場面では「直接の会話」が欠かせないと感じていることが浮き彫りになりました。

■子どもは“自然な空気”を重視、保護者は“意識的な工夫”を重視 
中学生に「親に話しやすいと感じるとき」を聞いたところ、最も多かったのは「親の表情が柔らかいとき」でした。一方で保護者は「否定せずに最後まで聞く」「自分の失敗も話す」といった工夫を挙げています。

親は工夫や努力で環境を整えようとする一方で、中学生は“表情が柔らかいとき”“一緒に過ごす自然な時間”といったシンプルな要素を重視しており、ここに親子の認識のギャップが見られました。つまり、子どもにとっては“特別な場を整えること”よりも“日常の中の自然な空気”が安心材料となることが示されました。

調査の結果を受けて ベネッセコーポレーション 進研ゼミ中学講座 責任者 :高橋 祐樹

 夏休みが終わり、中学生にとっては新学期が始まるこの時期、家庭内での会話は一層大切な役割を果たします。今回の調査からは、親子の双方が「直接会って話す」ことを信頼している一方で、保護者は「工夫や努力」、中学生は「自然な空気」を重視するなど、認識に違いがあることが浮き彫りになりました。

 こうした違いを前提にしながらも、日常の中でのさりげない会話こそが、子どもにとって安心や信頼の基盤となります。新学期の生活に向けて、ぜひご家庭での自然なコミュニケーションを意識していただければと思います。

■調査概要
※1<中学生>

対象:「進研ゼミ 中学講座」会員の中学1年生~3年生5,438人 (「進研ゼミ 中学講座 中高一貫」を含む)

期間:2025年8月8日~14日 

方法:インターネットでのアンケート調査 

※2<保護者> 

対象:ベネッセの保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録している、中学1~3年生の保護者498人 (中高一貫を含む)

期間:2025年8月13日~19日 

方法:インターネットでのアンケート調査 

■「進研ゼミ 中学講座」 https://chu.benesse.co.jp/ 

中学生利用者数No.1※の「進研ゼミ 中学講座」は、一人ひとりのテスト日程や目標、取り組み時間に合わせて、専用の学習プランを自動で生成。「上手な勉強の仕方がわからない」と感じるお子さまでも迷うことなく学習に取り組める講座設計。自分のペースで学びながらも、1回1回のテストの本番で確実に結果を出し、志望校合格につなげられる教材にこだわり続けています。

※個人で申し込んで2025年4月に利用した学校・参考書・問題集以外の学習法において、中学生の利用率を調査。文部科学省「令和6年度学校基本調査」の生徒数を用い利用者数を推計。比較した事業者は矢野経済研究所「2024年版教育産業白書」をもとに選定。

(調査委託先:(株)マクロミル、中学生の保護者12,527名が回答、インターネット調査で2025/6/4~6/13実施)

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会社概要

URL
http://www.benesse.co.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
岡山県岡山市北区南方3-7-17
電話番号
086-225-1165
代表者名
岩瀬 大輔
上場
未上場
資本金
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設立
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