冬場の流行が増えてきた「アデノウイルス」に対する独自素材「L.ラクティス プラズマ」の抗ウイルス効果に関する研究成果を発表
キリンホールディングス株式会社(社長 COO 南方健志、以下キリン)のヘルスサイエンス研究所(所長 村島弘一郎)は、免疫の司令塔pDC(プラズマサイトイド樹状細胞、以下pDC)のアデノウイルスに対する抗ウイルス応答が、独自開発の乳酸菌素材である 「L.ラクティス プラズマ」との同時刺激によって速やかに誘導されることを確認しました。これまで、「L.ラクティス プラズマ」によるpDCの活性化や抗ウイルス効果に関する研究成果を報告してまいりましたが、アデノウイルスに対する研究成果報告は初めてとなります。当研究成果は、2025年12月5日(金)に開催された「日本抗加齢協会第9回学術フォーラム」で発表しました。
アデノウイルスは日本国内においては「風邪」や「プール熱(咽頭結膜熱)」などの原因ウイルスとして知られていますが、年間を通じて発症が確認されているウイルスであり、人々の日常生活で身近に存在するウイルスの1種です。本研究成果を含め、pDCの活性化を介した「L.ラクティス プラズマ」の抗ウイルス効果を示す研究成果としては臨床・非臨床試験を含めて7種類※1となりました。2020年から始まったパンデミックを経て、感染症の流行パターンが大きく変化した現在に関しては様々なウイルスに対する効果を持つ素材の研究は非常に意義のあるものと考えます。今後も、ウイルス感染症に対して研究開発の挑戦を続け、世界中の人々の健康の土台である免疫機能の維持に貢献してまいります。
■研究成果(非臨床試験)
ヒト由来のpDCに不活化アデノウイルス単独あるいは「L.ラクティス プラズマ」との同時刺激を行い、抗ウイルス性物質IFN-α※2の産生量を比較した結果、刺激後の培養時間が長い条件では両者に差は認められませんでした。(データ不掲載)一方で、刺激後の培養時間の短い条件では「L.ラクティス プラズマ」を同時に刺激することで不活化アデノウイルス単独刺激と比べてIFN-α産生量が有意に上昇することを確認しました。(図1)すなわち、「L.ラクティス プラズマ」の刺激により、アデノウイルスに対する抗ウイルス応答が速やかに誘導されることが示唆されました。尚、本試験結果は、 細胞試験での結果を示したものであり、生体内の状態を示した試験ではありません。
※2 免疫細胞から産生される抗ウイルス性物質の一種

■得られた示唆
「L.ラクティス プラズマ」のpDCに対する同時刺激が、アデノウイルスに対する抗ウイルス性物質の産生量を有意に上昇させることが確認され、「L.ラクティス プラズマ」の同時刺激により、アデノウイルスに対する抗ウイルス応答が速やかに誘導されることが示唆されました。
■今後の展望
「L.ラクティス プラズマ」の様々なウイルスに対する効果の研究によりあらゆるウイルス感染に対する課題解決に貢献してまいります。
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