AWS、3つのアナリティクスサービス向けに新たなサーバーレスオプションを発表

アマゾンジャパン合同会社

Amazon Redshift、Amazon MSK、Amazon EMRの新しいサーバーレスオプションが、インフラのコンフィギュレーション、スケーリング、運用管理は不要のまま、あらゆる規模のデータ分析に対応
ロシュ、Riot Games、インテュイットなどが新しいサーバーレスアナリティクスオプションを採用
※本プレスリリースは、2021年11月30日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

(ラスベガス - 2021 年11月30 日発表)Amazon.com, Inc.の関連会社であるAmazon Web Services, Inc.は本日、AWS re:Inventにおいて、インフラのコンフィギュレーション、スケーリング、運用管理は不要のまま、あらゆる規模のデータ分析に対応できるアナリティクスサービススイートに向けた3つの新しいサーバーレスオプションを発表しました。Amazon Redshiftのサーバーレスオプションは、ペタバイト規模のデータの高いパフォーマンスが求められるアナリティクスの実行に必要なリソースのセットアップとスケーリングを自動的に、秒単位で完了します。データウェアハウスのクラスタ管理も不要です。Amazon Managed Streaming for Apache Kafka(Amazon MSK)のサーバーレスオプションは、必要なリソースの確保を迅速に行い、リアルタイムのデータ取り込みとストリーミングを大幅に簡略化します。Amazon EMRのサーバーレスオプションは、インフラのプロビジョニング、スケーリング、運用管理は不要のまま、Apache Spark、Hive、Prestoなどのオープンソースフレームワークを利用するビッグデータ分析アプリケーションを実行可能となります。

Amazon Web Services, Inc. アナリティクス担当バイスプレジデントであるラフール・パサク(Rahul Pathak)は次のように述べています。「ワークロードのあらゆる側面を細かくコントロールしたいというお客様もいらっしゃれば、アナリティクスインフラストラクチャの管理にかかる手間を省いてアナリティクスの利用を組織内で迅速に拡大できるようにしてほしいというお客様もいらっしゃいます。そこで私たちは、採用実績の多い3つのアナリティクスサービスのサーバーレスバージョンを提供することで、分析ワークロードを実行するためのインフラストラクチャ管理にかかる複雑さを軽減する形でお客様を支援することとしました。これにより、インフラストラクチャをモダナイズしながら、多様なエンドポイントからの膨大なデータを非常に容易に、より効率的に統合できるようになります。お客様はインフラストラクチャ管理を意識することなく、あらゆる規模の分析ワークロードを実行し、インサイトを必要とする人やアプリケーションに迅速に提供できます」

AWSのお客様は、データに基づく意思決定のため、目的に応じて開発された幅広いアナリティクスサービスを活用しています。これには、データウェアハウジングのためのAmazon Redshift、リアルタイムデータストリームの処理を行うAmazon MSK、オープンソースビッグデータフレームワーク(Apache Spark、Hive、Prestoなど)実行基盤のAmazon EMRが含まれます。これらのサービスの活用で、さまざまなユースケースに対応した強力なアナリティクス機能をご利用いただけますが、AWSのお客様の中には、基盤となるクラスタやサーバーの管理方法の学習に時間を費やすことなくアナリティクスサービスを利用したいというお客様もいらっしゃいました。こうしたインフラストラクチャの拡張や運用負荷を省くため、AWSは2014年にサーバーレス、すなわち、イベントドリブンコンピューティングという概念を発表しました。サーバーの構成、規模拡張、運用管理の必要性や、アプリケーション利用のピークを予測し、コンピューティングインスタンスとストレージのプロビジョニングを行う手間を省くこのサーバーレステクノロジーは、多くのお客様からご支持を頂きました。今回の新サーバーレスオプションは、その概念をAWSのアナリティクスエンジンに拡張し、あらゆる規模のデータアナリティクスに必要なリソースの増減を自動的に行うものです。これにより、お客様はクラスタサイズの最適化やピーク時に向けたオーバープロビジョニングの作業負荷がなくなり、作業時間の短縮とコストの最適化を図ることができます。お客様はサーバーレスの自動プロビジョニング、オンデマンドスケーリング、従量課金の利用によるコストの削減などのメリットを活かしながら、より多くのユーザーへの利用拡大、AWSアナリティクスサービスを迅速かつ容易に利用し始めることができるようになります。具体的には、以下のとおりです。
 
  • Amazon Redshift Serverlessによるサーバーレスデータウェアハウジング:今日、何万という企業が、1日2エクサバイト以上のデータをAmazon Redshiftで処理しています。Amazon Redshiftは、他のエンタープライズクラウドデータウェアハウスと比較して、コストパフォーマンスにおいて最大で3倍、クエリーパフォーマンスにおいて最大で10倍、優れたサービスを提供します。 Amazon Redshiftの新しいサーバーレスオプションにより、クラスタの導入設定、運用管理、拡張管理の必要がなくなり、より容易かつ迅速にデータからインサイトを獲得できます。すでにAmazon Redshiftでクラスタの管理を行っているお客様は、Amazon Redshiftコンソールまたはアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を利用することで、アプリケーションに変更を加えることなく、容易に新しいサーバーレスオプションに移行できます。詳細は以下のウェブサイトをご覧ください:aws.amazon.com/redshift/redshift-serverless
  • Amazon MSK Serverlessによるサーバーレスデータストリーミング:多くの企業がIoTデバイス、Webサイトクリックストリーム、データベースログ、動的かつ継続的にデータが生成されるその他多くの場所からのリアルタイムデータストリームの取り込みとキャプチャのために、Apache Kafkaを利用しています。Amazon MSK Serverlessは、クラスタの構築、管理、スケーリングを自動的に行います。キャパシティプランニングや想定外のワークロード発生を気に掛ける必要はありません。お客様は、Amazon MSKコンソールで作成したクラスタにプライベートでセキュアなApache Kafkaエンドポイントを設定し、新規または既存のApache Kafkaクライアントを利用してデータをストリーミングするだけで、Amazon MSK Serverlessの利用を開始できます。Amazon MSK Serverlessの詳細は以下のウェブサイトをご覧ください:aws.amazon.com/msk/features/msk-serverless
  • Amazon EMR Serverlessによるサーバーレスビッグデータアナリティクス:何万社もの企業が、Amazon EMR の上でApache Spark、Hive、Prestoなどのオープンソースフレームワークを利用して、大規模な分散データ処理ジョブ、インタラクティブなSQLクエリー、機械学習アプリケーションを実行しています。Amazon EMR Serverlessにより、ワークロードの需要の変化に応じたコンピューティングとメモリーのリソースプロビジョニング、環境の運用管理と拡張管理が行われるため、お客様は実行するフレームワークを指定するだけで済みます。お客様は、オープンソースフレームワークを選択し、Amazon EMR API、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、またはAWS マネジメントコンソールを使ってジョブを送信するだけで、Amazon EMR Serverlessの利用を開始できます。詳細は以下のウェブサイトをご覧ください:aws.amazon.com/emr/serverless

ロシュは世界最大級の製薬会社であり、がん治療薬を提供する世界有数の企業です。ロシュのクラウドプラットフォームおよびMLエンジニア担当リードであるYannick Misteli(ヤニック・ミステリ)氏は次のように述べています。「Amazon Redshift Serverlessを利用することで、需要に見合った適正なキャパシティがプロビジョニングされるため、クラスタ構成やコストを気にせずにデータ管理を行えます。Amazon Redshit Serverlessは、運用負荷を軽減し、コストを削減し、ロシュのGo-to-Marketの取り組みのスケールを可能とします。この合理化はゲームチェンジャーであり、実際にアナリティクスを多用する各種ユースケースの開始とサポートを迅速に実行できるようになりました」

ビデオゲームの開発と販売を行うRiot Gamesは、世界で最も人気の高いPCゲームの1つである「リーグ・オブ・レジェンド」を開発したことで知られています。Riot GamesのシニアプリンシパルデータサイエンティストであるWesley Kerr(ウェスリー・カー)氏は、次のように述べています。「Amazon MSK on AWSを使って毎日約20テラバイトのデータを取り込んでいるため、データ作成後のクエリー時間の短縮は重要課題でした。Amazon MSKを利用することで、エコシステムにデータをストリーミングするメカニズムができあがり、Apache Kafkaを自分たちで実行するという重い負荷を削減することができました。Amazon MSK Serverlessは、我々がスケーリングしなくても需要の変化に対応できるため、当社のオペレーションはさらに効率化されます。結果として、当社の開発者はApache Kafkaのスケーリングを気にすることなく、最高のゲームエクスペリエンスを世界に提供することに集中できます」

インテュイットは、コンシューマーと小規模企業の財務課題の解決を支援するグローバルテクノロジープラットフォームです。同社のTurboTax、QuickBooks、Mint、Credit Karma、Mailchimpは、世界で1億を超えるお客様に利用されています。インテュイットのエンジニアリング担当ディレクターであるRitesh Bansal(リテーシュ・バンサル)氏は次のように述べています。「インテュイットは、当社製品を支えする何千もの分離されたマイクロサービスの間に位置するセントラルイベントバスとしてApache Kafkaを利用しています。私たちは最近、エンジニアリング人材を、より最終顧客に近いイノベーションに活かすため、自社で管理しているApache KafkaクラスタをAmazon MSKに移行しました。スケーリングとキャパシティ管理を容易にするAmazon MSK Serverlessに大変期待しています」

ソニー・ミュージックエンタテインメント子会社であるThe Orchardは、レーベルとアーティストからの楽曲の集約・管理、SpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングプロバイダーへの配信、小売事業者への流通を行っています。The OrchardのエンジニアリングマネージャーであるFarouk Umar(ファルーク・ウマル)氏は次のように述べています。「Amazon MSKを利用するようになってから、The Orchard Suite向けのストリーミングデータを処理するアプリケーションを運用開始するまでのサイクルタイムが短縮されました。Amazon MSK Serverlessにより、Apache Kafkaでのスケーリング作業に慣れていないチームでも対応できるようになりました。おかげで、Apache Kafkaの作業負荷を組織内で完全に分散させることができ、開発者にとってより良い環境が整備できました。その結果、Apache Kafkaの導入規模を迅速に拡大することができ、当社のイベントドリブン型の体制構築を加速することができました」

クラスメソッド株式会社は、ビッグデータ、モバイル、AIで高い知見を持つクラウドインテグレーターです。同社データアナリティクス事業本部 ソリューションアーキテクトの石川 覚氏は次のように述べています。「当社のデータ統合基盤であるCustomer Story Analytics(CSアナリティクス)は、データサイロを回避し、データサービス間で強力かつ統合されたガバナンスを実現するため、Amazon Redshift、Amazon S3、Amazon Auroraなどのサービスを統合してお客様に提供しています。Amazon Redshift Serverlessは、コンピューティングとストレージのサイズを自動的に適正化し、必要に応じて迅速にスケーリングします。この柔軟なサーバーレスエクスペリエンスは、手作業から発生する運用コストを削減しながら、部門をまたがるデータへのアクセスを拡大し、データ分析と機械学習の活用拡大を加速させることで、当社のCSアナリティクス事業をこれまでにないエキサイティングな方法で拡大していくことができるでしょう」

アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は約 15 年にわたり、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスになっています。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実(VR) および拡張現実(AR)、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する 200 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、25 のリージョンにある 81 のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、オーストラリア、カナダ、インド、インドネシア、イスラエル、ニュージーランド、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦を含む 9 つのリージョンにおける 27 の AZ の開設計画を発表しています。AWS のサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。https://aws.amazon.com/

Amazon について
Amazon は 4 つの理念を指針としています。お客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。Amazon は、地球上で最もお客様を大切にする企業、そして地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な職場を提供することを目指しています。カスタマーレビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Career Choice、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexa、Just Walk Out technology, Amazon Studios、気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービス、取り組みです。Amazon について詳しくは Amazon Newsroom (http://amazon-press.jp)および Amazon ブログ(http://blog.aboutamazon.jp)から。

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上場
未上場
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設立
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