移民・難民危機:移住グローバル・コンパクト採択から1年、世界の移民2億7,200万人【プレスリリース】
移民は社会を豊かにし、持続可能な開発に貢献
【2019年12月11日 ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)もその一員である国連移住ネットワーク(United Nations Network on Migration;以下ネットワーク)は、モロッコ・マラケシュでの「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト(Global Compact for Safe, Orderly and Regular Migration)」の採択から1年を記念し、世界の2億7,200万人の移民のもつ重要な役割と、出身国と受入国での貢献を祝います。
12月18日の国際移住者デーに向けた準備として、ネットワークのメンバーは本日ジュネーブに集い、マラケシュでの採択から1年間の進展を確認し、すべての人の利益となるよう移住のあり方を改善する方法を模索します。そして体系的で効果的な国内移動政策の策定・実行を全方位で進めるために国際協力を促進し、グローバル・コンパクトの指針を支持するパートナーを支援することと、国家主権と人権の保護双方の強化に焦点を当てるという決意を改めて確認します。
加盟国にとってグローバル・コンパクトは、移住を誰にとっても安全なものにするための重要なステップです。グローバル・コンパクトは、国際法に基づき、持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、移住の状況に関係なくすべての移民の人権を尊重し、保護し、実現しながら、そしてすべてのコミュニティの安全と繁栄を促進しながら、国際社会で協力して移住の課題に取り組み、その恩恵を享受する必要性を強調しています。
グローバル・コンパクトは、移民が社会を豊かにし、最終的にすべての人々の持続可能な開発に貢献することは明らかだとしています。国際移民のほぼ半数が女性で、世界には1億6,400万人の移民労働者がいます。また、移民に対して否定的な見方をつくり出す、誤解を招く言論を払拭し、移民とその家族に対する人種差別、外国人に対する嫌悪、不寛容を含むあらゆる形態の差別をなくすことを呼びかけています。
2020年、ネットワークは、加盟国およびすべての関係者と、グローバル・コンパクトの原則を守りながら、それを実行していきます。また、移民とともに、彼らの安全と尊厳をよりよく確保し、そして、世界中のコミュニティと連携して、すべての人が移住のメリットを享受できるように取り組んでいきます。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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