【進研ゼミ 高校講座】高校生の意識・まなび調査2025 高校生が今年最も注目したニュースは「初の女性総理大臣誕生」 悩みの相談相手に生成AIを活用する高校生が約3割

1年での学習変化は「デジタル・AI活用が増えた」が約7割 26年はAIがさらに身近になると約6割の高校生が予想 流行予想には“サナ活”も

 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長:岩瀬大輔)が提供する通信教育講座「進研ゼミ 高校講座」は、全国の高校1年生~3年生756名(※1)に2025年の意識やまなびの変化に関する調査を実施しました。
 本調査では、流行の最先端に立つ高校生の子どもたちが2025年に何に関心を寄せ、デジタルやAIが学習へも取り入れられているなかで、まなびがどのように変化しているのかを明らかにしています。

※1: 進研ゼミ高校講座提供「StudyCast」および「Study NEWS!進研ゼミ」利用者を対象に調査

■2025年に高校生の間で流行したコトバ・モノ・ヒト

 2025年に高校生の間で最も使われたコトバは「〇〇界隈」でした。SNS上で趣味や価値観ごとの小さなコミュニティーが形成されるなかで、“自分の属する世界”を指し示す言い回しとして広がったと考えられます。続く「ビジュイイじゃん」「エッホエッホ」などもTikTokを中心としたSNS発のリアクション語で、軽くテンポのよいコミュニケーションが支持されていることがうかがえます。
 流行したモノ・コトでは、加工しない“等身大の発信”が特徴のSNS「BeReal.」が1位に。さらに「LABUBU(ラブブ)」や「カプセルトイ」など、癒やしや小さな楽しみを求めるアイテムが上位に入り、日常の中に自分らしさや気分転換を取り入れるスタイルが浸透している様子が見られました。
 話題になったヒトでは、大谷翔平選手が1位となり、スポーツ界を超えた圧倒的な存在感を示しました。また、高市早苗首相が2位に入り、政治的な出来事への関心の高まりも印象的です。加えて、3位のMrs. GREEN APPLEは5位にボーカルの大森元貴さんも同時にランクインし、高校生の支持の高さが際立ちました。

■約8割の高校生に“推し”が存在 Mrs. GREEN APPLEが人気

 2025年に「推しがいた」と答えた高校生は79.1%と約8割にのぼり、推し活が日常の一部として定着していることがわかりました。最も推していた対象としては、1位にMrs. GREEN APPLE、2位にSnow Man、3位になにわ男子が続き、続いてSixTONESやにじさんじがランクイン。音楽グループが上位を占める一方、アイドル・VTuberなど多様なジャンルに興味が広がっており、高校生の推し活の裾野がさらに広がっている様子がうかがえます。

■高校生が今年最も注目したニュースは「初の女性総理大臣誕生」

 2025年に最も注目したニュースを聞いたところ「初の女性総理大臣誕生」が最多(30.0%)となり、若年層の政治への注目度が高まっていることが示されました。続いて「大阪・関西万博開催」が2位(23.2%)、「熊出没・被害のニュース」が3位(15.6%)に入り、生活圏や将来に関わるテーマへの関心が強い傾向が見られます。また「物価高」「米の価格高騰など家計負担に直結するトピックスも上位に入り、日常生活に近い社会課題を敏感に捉えている姿が浮き彫りになりました。

■高校生の悩み1位は「進路・受験のこと」、相談相手の5位に生成AIも
 この1年で最も多かった悩みは「進路・受験のこと」(30.8%)で、進学先や将来の方向性を選ぶ局面に対する不安が高校生の最大の関心事であることがわかりました。続いて「勉強へのモチベーションの維持」「勉強の仕方」「部活との両立」など、日常の学習・生活と密接に関わるテーマが上位に入りました。また、悩んだ時の相談相手としては「家族」(51.8%)と「友達」(48.2%)が中心となった一方、「自分ひとりで考えた」(36.8%)、「学校の先生」(29.7%)に次いで「生成AI」(28.8%)が5位にランクイン。AIが進路や学習の不安を整理する“第三の相談相手”として受け入れられつつある様子がうかがえます。

■まなびの変化 わからない問題は“デジタル・AIで調べる動き”が拡大。「この1年で学習へのデジタル・AI活用が増えた」と約7割が回答

 勉強中にわからない問題が出た際の対処法を聞いたところ、「インターネットで調べる」が最多(67.2%)となり、続いて「生成AIに質問する」が2位(63.6%)に入りました。友達や先生(人)に聞いたり、辞書・参考書(本)で調べたりするよりも高い割合となっており、“デジタルやAIで確認する”動きが広がっていることがうかがえます。

 この1年での学習スタイルの変化では、「AI活用が増えた」(43.1%)と「動画・アプリなどデジタル活用が増えた」(27.9%)が上位を占め、両者で全体の約7割(71.0%)を占める結果となりました。一方で、紙教材中心の従来型を継続する層も一定数存在し、デジタルとアナログの併存が続いています。勉強のスタイルを一言で表す問い(自由回答)では、「スキマ時間スマホ勉強型」「AI二人三脚型」「デジタルアナログハイブリッド型」など、効率性や最適化を意識したスタイルが多く挙がりました。

■2025年、学習へのAI活用経験者は約9割“まなびの伴走者”としての活用が広がる 
 この1年で「学習にAIを活用した」と答えた高校生は約9割(87.6%)に達し、生成AIがまなびの中に広く浸透していることが明らかになりました。具体的な活用内容では、「わからない問題の解き方を質問した」が最多(86.0%)で、続いて「難しい用語や概念の説明」(53.6%)「関連問題の生成」(24.6%)「勉強計画の作成」(23.9%)などが挙がりました。AIは知識の補強だけでなく、理解の深まりや学習計画づくり、モチベーション支援まで担う“まなびの伴走役”として活用が広がっています。

■2026年はAIがさらに身近になると予想。“サナ活“など政治への関心も継続

 2026年がどんな1年になるかについては、「AIがさらに身近になる年」が最多(63.0%)で、次いで「経済・政治への関心が高まる年」(54.0%)が続きました。AIの進化が高校生の生活やまなびに一層影響を与えると捉える一方、社会の動きにも積極的に目を向けようとする姿勢が強まっていることがうかがえます。また、「多様性・ジェンダーへの理解が広がる年」(21.6%)、「リアルな交流・体験が再び重視される年」(17.6%)など、価値観の幅が広がることを予測する声にも票が集まりました。2026年の流行予想を聞いた自由回答では、「AIで創る動画・音楽」など生成AI活用の広がりに加え、「レトロ回帰」「モンチッチ」など懐かしさを楽しむ要素も挙がりました。さらにここでも初の女性総理大臣誕生に関する注目が見られ、AI・創作・レトロ・政治関心が混在するユニークな未来像が浮かび上がりました。

■調査の結果を受けて

 ベネッセコーポレーション 高校生事業本部 本部長(進研ゼミ 高校講座 責任者) 永田 祐太郎のコメント

 2025年は初の女性総理大臣誕生や大阪・関西万博の開催など社会が大きく動いた1年でした。今回の調査では、高校生が学校生活や勉強、趣味などを楽しみながらも、政治・社会の変化を自分ゴトとして捉える姿が見えてきました。学習面では、わからない問題が出た際に“デジタルやAIで確認する”行動が広がり、AIに説明を求めたり類題を出してもらったりと、自分が求める情報や学び方を自らで探し出し実行するサイクルが定着しつつあります。
 テクノロジーの進化により、高校生の学び方はこれまで以上に多様で柔軟なものへと広がっています。「進研ゼミ 高校講座」は、こうしたまなびの変化を的確に捉え、生成AIなど最新のテクノロジーを積極的に活用することで、一人ひとりの課題や多様な学習ニーズに応じたサービス提供を今後も進めてまいります。

■調査概要

対象:「進研ゼミ 高校講座」提供
「StudyCast」および「Study NEWS!進研ゼミ」利用者の高校1年生~3年生 756人

期間:2025年11月5日~15日

方法:インターネットでのアンケート調査


■「進研ゼミ 高校講座」 
https://kou.benesse.co.jp/

 「進研ゼミ 高校講座」は、高校1年生から高校3年生のお子さまの進路・進学を総合的に支援する家庭学習サービスです。合格から逆算した志望大レベル別プランで第一志望大学合格へと導きます。2026年度より高校講座のリニューアルを予定しています。

StudyCast https://www.benesse.co.jp/zemi/studycast/

 「StudyCast(スタキャス)」は、進研ゼミの受講有無に関係なく利用可能で、勉強へのやる気が上がらない子どもたちの学習モチベーションを喚起する自習室×学習記録アプリです。全国のユーザーと安心・安全につながりながら勉強できるオンライン上の学習ルームで、子どもたちが勉強に向かうやる気を引き出します。

■Study NEWS!進研ゼミ https://kzemi.benesse.ne.jp/op/studynews/
 「Study NEWS!進研ゼミ」は、高校生・中学生向けの学習・進路を応援するLINEアカウントです。進研ゼミや無料アプリ「StudyCast(スタキャス)」などのご利用者を中心に、それぞれの講座・サービスに合わせた活用法や、学習・受験・進路選択に役立つ情報をお届けします。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
http://www.benesse.co.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
岡山県岡山市北区南方3-7-17
電話番号
086-225-1165
代表者名
岩瀬 大輔
上場
未上場
資本金
-
設立
-