「南海オンデマンドバス Supported by J:COM」実証事業の実施結果を公表します　利用者の96％が外出機会増大や活動範囲拡大につながると回答

J:COM

2024年2月28日 14時00分

堺市（市長：永藤英機）、南海電気鉄道株式会社（代表取締役社長：岡嶋信行）、南海バス株式会社（取締役社長：藤原隆）、JCOM株式会社（代表取締役社長岩木陽一、以下、「J:COM」）は、泉北ニュータウン地域における住民の移動課題解決と利便性向上に向けた新たな移動手段の検討を進めるため、南海オンデマンドバス Supported by J:COM（以下、「オンデマンドバス」）の実証事業を、2023年10月1日から2024年1月 31日まで実施しました。このたび、当実証事業の実施結果（速報値）が取りまとまりましたので、お知らせします。

なお、当実証事業は、SENBOKUスマートシティコンソーシアムにおける「モビリティWG」の活動の一環として昨年度にスタートし、今年度は2回目の実証事業です。この事業は大阪府AIオンデマンド交通モデル事業に採択され、その補助金を活用して行いました。

■実証実験の結果（サマリー）

※前回の実証実験の期間：2023年1月10日～3月10日

＜実績＞

	前回	今回
総利用者数	861人	3,253人（10月：736人、11月：765人、 12月：726人、1月：1,026人）
平均乗車人数	14人/日	28人/日
登録者数	（WEB）444人	（アプリ）1,657人
リピート数（2回以上乗車）	44％	62％
利用者年代	70代以上:59％、40代以下:20％	70代以上：40％、40代以下：32％
予約方法	WEB予約:60％　電話予約:40％	アプリ予約：65％　電話予約：35％

＜アンケート結果＞ ※回答数：102件

①利用目的

買い物：39％、外食・会食：18％、娯楽・趣味：14％

②オンデマンドバスを選んだ理由

「待たずに乗れる」がトップ、「既存の公共交通ではアクセスしづらい場所へのスムーズな移動」が続く。

③NPS®指標※

高水準の＋50をマーク。

※Net Promoter Score（ネット・プロモーター・スコア）の略。サービスを推奨する人がどれくらいの割合がいるのかを表す「推奨度」を数値化したもの。

■実証実験（2回目）の概要

泉北ニュータウン地域は起伏のある地形に加え、高齢化が進む中、住民の移動課題の解決に向けた取組みが求められています。今回の実証事業では、対象エリアにおいてワンボックス車両（客席8名）による小回りの利く輸送サービスを提供することで、住民の移動課題の解決や移動利便性の向上、特に高齢者の外出促進に繋がったかなど、移動ニーズの調査および検証を行いました。

①実証期間：2023年10月1日（日）～2024年1月31日（水）

②実証エリア：堺市泉北ニュータウン地域（鴨谷台、桃山台、新檜尾台、赤坂台、小代、大庭寺、稲葉、

三木閉、栂、豊田、和田の11地区、および光明池駅、栂・美木多駅、泉ケ丘駅の3駅）

③運行時間：午前9時発～午後6時着

④予約方法：アプリまたは電話

⑤運行経路：予約に基づきシステムが自動生成した経路を運行 ※AI オンデマンド型交通、乗降地点設定型

前回(2023年1月10日～3月10日)からの主な改善点

■ 運行エリアについて、2地区29停留所から11地区50停留所に大幅拡大、運行期間も約2カ月延長

■ ご要望の大きかった、泉北2号線沿いの商業施設等への停留所を増設

■ エリア拡大により1乗車300円均一へ

新たな取組み

■ オンデマンドバス利用相談会を47回実施し、延べ635人が参加