STマイクロエレクトロニクス、スマート・メータ、生活家電、産業用コンバータ向け低電圧負荷を駆動するシンプルかつ柔軟で高効率の1A降圧コンバータを発表
僅か6個の外付け部品で90%を超える効率を達成

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、幅広い機能と柔軟性を兼ね備えた小型のモノリシック降圧コンバータ「DCP3601」を発表しました。同製品は、部品数を抑えたシンプルな設計で高い変換効率を実現します。パワー・スイッチと補正機能が内蔵されているため、僅か6個の部品だけで回路が完成します。外部回路部品はインダクタとブートストラップ回路、複数のフィルタ・コンデンサ、および出力電圧設定用のフィードバック抵抗のみです。
3.3V~36Vの入力電圧範囲と1Aの出力電流能力を備えたDCP3601は、スマート・メータや生活家電、産業用24Vコンバータなどの機器で低電圧負荷に電力を供給できます。同期整流と1MHzの固定スイッチング周波数により、あらゆる動作条件下で負荷範囲全体にわたり高効率を実現し、600mA負荷(入力12V / 出力5V)では91%の効率を達成します。
複数の品種が用意されているため柔軟性が高く、ノイズに敏感なアプリケーションには強制PWM動作を、または軽負荷で消費電力を減らすためにはパルス・スキッピングの使用が選択できます。さらに、低ノイズの品種と低消費電力の品種の両方で周波数ディザリングを利用できるため、1MHzのスイッチング周波数でのノイズを低減できます。すべての品種で静止電流が110µAと極めて低く抑えられている上に、イネーブル・ピンを使用することで専用の信号によりコンバータをオフにして最大限の省電力化が可能です。
専用の評価ボード「STEVAL-3601CV1」を使用することで、DCP3601を使用した新製品の開発を迅速に開始できます。この評価ボードにはネジ端子およびヘッダが付属しており、筐体の外から調整できるため、コンパクトな床面積で効率的な回路設計を実証できます。
新しい降圧コンバータ製品ファミリの最初の製品であるDCP3601は、STの10年間の長期供給保証プログラムの対象製品であるため、長期間にわたって部品を入手し、サポートを利用できることが保証されています。この製品ファミリは年間を通じて拡充される予定です。シングル・チップ降圧コンバータのDCP3601は、6リードのSOT23パッケージ(3 x 1.6mm)で提供され、単価は1000個購入時に約0.48ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
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STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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TEL : 03-5783-8250
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