「メ~テレドキュメント 救いの時差 ~ある小児がん医師の呻吟~」が第31回PROGRESS賞 最優秀賞を受賞!
最優秀賞受賞は5年ぶり5回目!
メ~テレ(名古屋テレビ放送)制作の「メ~テレドキュメント 救いの時差 ~ある小児がん医師の呻吟~」が、テレビ朝日系列の番組審議会委員の代表者が選ぶ「第31回PROGRESS賞」の最優秀賞を受賞しました。
メ~テレの番組が最優秀賞を受賞したのは、2020年の「メ~テレドキュメント 面会報告~入管と人権~」以来、5年ぶり5回目です。
PROGRESS賞は、1995年、テレビ朝日系列24社の番組審議会委員が推奨する最高の賞と位置づけ、番組審議会委員の発意により、放送番組のより一層の質的向上・系列各局の制作力の向上に資するものとして制定されました。「PROGRESS(プログレス)」とは、進歩・向上・成長を意味し、制作者たちの日頃の努力を応援するものです。
系列全社が参加し、前年度(4月1日から翌年3月末日 まで)に放送された自社制作の番組の中から、ジャンルは問わず1作品をエントリーし、各社番組審議会委員(選考委員)による選考作業(ブロック審査および全国審査の2段階)を経て、各賞が決定されます。
なお、この番組は、テレビ朝日系列 24 局で再放送される予定です。
第31回PROGRESS賞 【最優秀賞】
「メ~テレドキュメント 救いの時差 ~ある小児がん医師の呻吟~」
放送:2025年3月14日(金) 深夜1時30分~2時32分
プロデューサー:村瀬史憲 ディレクター:小澄珠里
撮影:手塚喬大 音声:小島紫揮 編集:大久保詩織
ナレーション:島津咲苗

■ 番組概要
名古屋大学病院の小児科医、高橋義行さん(57)は、治療法がないためがんで亡くなる子どもを診てきた。埼玉県から治療を受けに来た久保田ちひろちゃん(9)は神経の細胞にできるがん、「神経芽腫」の患者。3歳から治療をして一度は退院。しかし、退院から4年が経とうとしていた、小学3年の夏休みに「再発」を告げられた。ちひろちゃんの神経芽腫は、最も治りにくい高リスク群とされ、再発すると国内での治療法はない。イタリアで有効な新薬が見つかったが、日本では認可されておらず、渡航を決断した。ちひろちゃんと同様に名古屋大学病院で治療を受ける、髙橋結衣ちゃん(6)。結衣ちゃんも神経芽腫の高リスク群が再発した患者だが、イタリアに行くことが叶わず、日本で新しい薬を待ち続けた。2人の主治医の高橋医師は、イタリアと同様の薬を研究しているが、国内で患者に投与するには多くの壁がある。国や製薬会社、大学病院が抱える事情とは。なぜ日本で命が救えないのか。国の違いがもたらす最新医療の“時差”を取材した。

■ 講評
見事な構成。深い眼差し。患者と家族だけでなく、医師の人生こそをも描き出し、患者に寄り添いながら、医師の葛藤に引き込まれていく。カメラは日本からアメリカ、イタリアへ。医療の現在を制度、厚労省、資本の論理を含めて、平易に抉り出す。新薬の開発と病気の進行との間にある時差を追うカメラは、祈りにも似た人間の静かな闘いの秀逸なドキュメントを映し出している。
■ プロデューサー 村瀬史憲 コメント
今回の受賞は、一人でも多くの命を救おうと寸暇を惜しんで研究を続ける高橋義行医師の真摯な姿勢と誠実な人柄、そして番組に登場してくださったすべての子どもたちの命の尊さが番組審議会委員の皆様の心に届いた結果と受け止めています。小澄ディレクター、手塚カメラマンをはじめ、ドラッグロスの実情を視聴者に何とか伝えようとするスタッフの地道な努力を誇りに思います。
■ ディレクター 小澄珠里 コメント
栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。放送後、久保田ちひろちゃんは神経芽腫が再再発し、再びイタリアでの治療に望みをかけています。ちひろちゃんや取材中に亡くなった髙橋結衣ちゃん、小児科医の高橋先生のためにも、私はドラッグロスの問題を伝え続けたいと思います。1人でも多くの子どもたちの命が救われることを願っています。
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