新型肺炎:ユニセフ、4,230万米ドルを要請~ハイリスク国での支援・準備を強化【プレスリリース】

上海浦東国際空港に到着した医療従事者向けの防護服やマスクなどの支援物資。(2020年1月29日撮影) © UNICEF_UNI284468_上海浦東国際空港に到着した医療従事者向けの防護服やマスクなどの支援物資。(2020年1月29日撮影) © UNICEF_UNI284468_

【2020年2月17日 ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)は、新型コロナウイルス(Covid-19)を封じ込める各国の取り組みへの支援を拡大するため、4,230万米ドルの資金が緊急に必要であると発表しました。

「これは時間との戦いです」と、ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは述べました。「当面の焦点は、人から人への感染を減らすことですが、同時に、不可欠なサービスが受けられなくなった地域の子どもたちを助けることも重要です」

この予備資金は、子ども、妊婦、およびその家族が、Covid-19への感染を防ぐ方法や、相談窓口に関する情報を受け取ることができるように、リスク・コミュニケーションを強化し、誤った情報を正すなどの取り組みを含む、ウイルスへの感染を減らすためのユニセフの活動に使われます。

また、流行による広範な影響を緩和するため、学校に通えない子どもたちへの遠隔授業の実施や、影響を受ける子どもたちと家族に、精神的ケアや心理社会的サポートを提供することも計画しています。

「私たちは、流行のもたらし得る二次的な影響を特に懸念しています」とフォアは述べました。「子どもたちの学習、保健、栄養、保護サービスへのアクセスに影響が及ばないことが大切です」

現在のところユニセフの支援は、中国政府と、これまでのほとんどの症例が報告されている東アジアおよび太平洋地域の国々に向けて行っています。1月29日以来、ユニセフは、医療従事者が使用する防護服、マスク、ゴーグル、手袋を含む13トンの物資を輸送しました。追加の物資輸送についても準備中で、ユニセフは複数の主要地点に物資を事前配置しています。

ウイルスの予測不可能な性質と継続的な広がりを考慮し、ユニセフは、政府、世界保健機関(WHO)、その他のパートナー団体と連携し、他の地域、特に保健システムが脆弱で、主要な感染症の流行に対処する能力が限られている国における緊急計画の策定にも協力しています。

「我々は最善のシナリオを望みつつ、最悪の事態に備えなければなりません」(フォア)

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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