藤川千愛、配信ライブ『音楽の窓』藤川の部屋から聴き手の部屋へ、時代と距離を越えて届けられた歌
配信スタートと共に映し出されたのは、アンティーク調のラグとソファが置かれたリビングルームのようなセット。オープニングチューン『誰も知らない』のディスコティックなイントロに導かれ、カメラはソファに身を預けたリラックスした様子の藤川にクローズアップ。まるでMVが生中継されているかのような真新しい映像体験の中、藤川はソファにもたれたまま、くつろぐその様子とは裏腹の伸びやかでグルーヴ感のあるヴォーカルを響かせる。続く2曲目も16ビートのシティポップ、『ライカ』。ここでもソファを舞台に歌い上げる藤川の姿には、彼女の自室からオーディエンスのリビングに届けるようなパーソナルなムードが漂う。奇しくも昨今のライブシーンの主流となっている配信形態のライブ。そこに対しての藤川の解釈を感じさせるライブの幕開けとなった。3曲目はヘヴィロックの肌触りを持った『四畳半戦争』。ラウドさを増したバンドサウンドに乗り、太さを増した歌声で彼女はライブのギアを上げた。
グルーヴィなシティポップスタイル、ギターを抱えたロックスタイルと2つの表情を見せてきた藤川だったが、ライブ中盤、アニメ『盾の勇者の成り上がり』エンディングテーマとなった『きみの名前』では歌姫と形容すべき堂々たるヴォーカルを披露。延期となったZeppツアーの振替日程を告知するMCを挟みながら、ライブ初披露の『Nightmare』ではミステリアスなポップ、『神頼み』ではジャズとヘヴィロックのクロスオーバーと藤川独自のサウンドを畳みかける。バーレスク調のジャズチューン『おまじない』ではソファを効果的に使ったミュージカルのような演劇的なパフォーマンスを繰り広げ、演者としての幅やポテンシャルをオーディエンスの前に刻んでいく。
ライブ後半を前にしたMCでは、ツアー延期により空白となった期間をテレビゲーム「桃太郎電鉄」をして過ごしていたという話題に。「私はよく言えば感受性が強い、悪く言えば単なるお子様といいますか、とにかく負けず嫌い」と自分のことを語った彼女は、ゲーム内でキングボンビーにこてんぱんにされて、涙が止まらなくなったことを告白。さらには悔しい思いのまま眠ったところ、夢の中までキングボンビーが登場。自分のライブをめちゃくちゃにするキングボンビーとの殴り合いとなり、最終的に打ち勝ったことを打ち明け、「こんなにもゲームで大泣きしたり乱高下するやつがゲーム実況やったら絶対おもしろいんじゃないか」とプライベートで抱いた思いを語って会場内外を和ませた。
アンコールでは本編終了時と同じくソファに腰かけたまま再登場した藤川だったが、その手にはギブソン・ハミングバードが。「今日はギターが違うんです。いつものギターはメンテナンスに出していて、同じハミングバードでも今日は赤のヴィンテージチェリーサンバースト。でも今日もこのギターともお別れ」と名残惜しそうに語ると、披露されたのは合計9曲を3分の中で弾き語る驚きのメドレーだった。小沢健二のカバーとなる『今夜はブギー・バック』を歌い始めたかと思うと、すぐにメロディは米津玄師『Flamingo』へ。その後も藤井風、あいみょん、Vaundy、くるり、てにをはらの楽曲を同一のコード進行に乗せて一節ごとに歌い上げる大芸当。最後に敬愛する椎名林檎の『丸の内サディスティック』から、自身の『東京』へと歌い繋いだところでバックバンドがジョイン。ライブ冒頭のムードに通じるリラックスしたグルーヴに包まれてこの夜のライブは幕を閉じた。配信限定、スタジオ収録といった自身にとって初となるライブ形態となった今回。まるでオンラインで友人と杯を交わしているかのようなリラックスしたムードの中、藤川千愛はこの時代におけるアーティストとオーディエンスの在り方を一つの形として提示したかのように見えた。3月からは延期されていた自身初のZeppツアーを再開する藤川。この夜を経てライブハウスに集ったオーディエンスと彼女が次はどんな空間を作り上げるのか、セットリストと共にその光景にも期待の高まるライブだった。
【セットリスト】
1. 誰も知らない
2. ライカ
3. 四畳半戦争
4. 私に似ていない彼女
5. 援助交際
6. 愛はヘッドフォンから
7. きみの名前
8. リフレイン
9. ワレモノ注意
10. Nightmare
11. 神頼み
12. おまじない
13. 記憶
14. ありのままで
15. 喜怒哀楽の最初と最後
16. 夢なんかじゃ飯は喰えないと誰かのせいにして
EN1. 弾き語りメドレー*
EN2. 東京
*小沢健二『今夜はブギー・バック』~米津玄師『Flamingo』~藤井風『何なんw』~あいみょん『愛を伝えたいだとか』~Vaundy『不可幸力』~くるり『琥珀色の街、上海蟹の朝』~てにをは『ヴィラン』~椎名林檎『丸の内サディスティック』~藤川千愛『東京』
【LIVE情報】
3/21(日) Zepp Tour 2020-2021『HiKiKoMoRi』 大阪振替公演 @Zepp Osaka Bayside
-先行販売(抽選)|2/21(日)22:00~3/3(水)23:59
https://l-tike.com/fujikawachiai-zepptour-hp/
一般販売|2021/3/6(土)12:00~
4/29(木・祝) Zepp Tour 2020-2021『HiKiKoMoRi』 福岡振替公演 @Zepp Fukuoka
【最新リリース情報】
藤川千愛
3rd Full Album 「HiKiKoMoRi」
発売日:2020年11月24日(火)
初回限定盤(CD+BD)COZP-1695/6 ¥4,545+税(税込¥5,000)
通常盤 COCP-41340 ¥1,818+税(税込 ¥2,000)
<配信&CD購入リンク>
https://nippon-columbia.lnk.to/IXcSXvGY
<収録曲>
1.私に似ていない彼女
2.四畳半戦争
3.誰も知らない
4.ありのままで ※テレビ朝日系木曜ミステリー「科捜研の女 season20」主題歌
5.Nightmare
6.ワレモノ注意
7.リフレイン
8.記憶
9.喜怒哀楽の最初と最後
10.バケモノと呼ばれて ※TVアニメ「無能なナナ」エンディングテーマ
11.援助交際 (Bonus track) ※オリジナル:銀杏BOYZ
<初回限定盤Blu-ray収録内容>
藤川千愛 YouTube Live 2020「愛はヘッドフォンから」
1.東京
2.神頼み
3.嗚呼嗚呼嗚呼
4.私にもそんな兄貴が
5.あさぎ
6.悔しさは種
7.おまじない
8.あした朝食を食べる頃には
9.あなたを嫌いになれました
10.べつにいいけど
11.引き寄せられて夢を見る
12.田中が彼氏だったなら
13.愛はヘッドフォンから
14.遥か彼方
【プロフィール】
藤川千愛/シンガーソングライター
1995年6月6日生まれ
岡山県井原市出身
日常の鬱憤や葛藤から恋心までを独自のユニークな視点で歌う岡山県出身のシンガーソングライター、2018年11月に開催されたアコースティックライブにてデビュー、2019年5月に1stアルバム『ライカ』をリリースするやいなや、iTunesアルバムランキング2位、オリコンデイリーチャート1位、Billboard週間チャート7位に輝く。表題曲の『ライカ』や、同郷の千鳥のノブが作詞した西日本豪雨災害への復興ソング『あの日あの時』、アニメ『盾の勇者の成り上がり』 の ED 曲を 2 クール連続で担当するなど話題曲多数。MV『きみの名前』は 600万再生、MV『あたしが隣にいるうちに』も500万再生を突破するなど、令和デビュー注目のシンガー。
2019年11月16日にはデビュー1周年を記念したANNIVERSARY LIVE『白白』を東京・新木場スタジオコーストにて開催、同時に2019年11月より4ヶ月連続でシングルを配信。2020年には、BUCK-TICKトリビュートアルバムへの参加が発表されるなど、エンタメから国内音楽シーンの重鎮まで、さまざまな交わりの中で自身の「歌」を高めている。
2020年4月8日に2ndアルバム『愛はヘッドフォンから』がリリース。8月にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブが開催され、11月には2020年2枚目となるフルアルバム『HiKiKoMoRi』をリリースした。
【関連リンク】
オフィシャルサイト:https://fujikawachiai.com/
藤川千愛 Twitter:https://twitter.com/fujikawachiai
藤川千愛 スタッフTwitter:https://twitter.com/chiai_staff
藤川千愛 Instagram: https://www.instagram.com/fujikawa_chiai/
藤川千愛 Instagram サブアカウント:https://www.instagram.com/fujikawa_chiai_sub/
藤川千愛 TikTok: http://www.tiktok.com/@fujikawachiaiofficial
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCPn4XA6Gb2u8y_FXXtrHW7w/
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