STマイクロエレクトロニクス、安全重視のピンを加えた、設定可能な車載用小型ドライバを発表
診断機能、保護機能、ハードウェア制御リンプホーム・モードを搭載し、ボディ・エレクトロニクスや空調制御、燃料噴射システムに最適なハイサイド / ローサイド8チャネル・ドライバ

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、6つの設定可能なハイサイド / ローサイド出力と2つのハイサイド出力を備えた8チャネル・ドライバ「L9026」を発表しました。2種類の小型パッケージを選択できるため、スペースに制約のある機器に柔軟なソリューションを提供することができます。コントローラ故障時用のリンプホーム・モードと、フェールセーフ動作用に2本の入力ピンを搭載しており、安全性と信頼性が高められています。
L9026は、ボディ・エレクトロニクスや、空調制御、燃料噴射システムなどの機器で、複数のリレーやソレノイド、LED、抵抗性負荷を駆動するため、抵抗性 / 容量性 / 誘電性負荷に対応します。SPIインタフェースを搭載し、入力信号マッピングやPWM動作などデバイスの各種設定をレジスタに保存することができます。また、IDLE、INnピンを外部のフェールセーフ回路でOR処理することで、故障や電源電圧の低下が発生した後も、2つのドライバの動作を継続できます。
L9026は、各チャネルに先進的な診断機能と保護機能を持ち、安全性が要求されるアプリケーションにおいてISO 26262 ASIL-Bまでのシステムレベル認定を容易にします。断線や短絡、過電流、過熱に対する保護を備えており、SPIインタフェースでリアルタイム診断を使用できます。電源投入時の過電流から自動的に保護するバルブ突入モードなどの機能も追加されているため、柔軟性が向上し、システムの部材コストを節約できます。L9026は、バッテリ電圧が3Vまで低下するクランキング時でも動作を保証します。
HTSSOPパッケージと、車載用としては非常に小型なVFQFPN32パッケージ(5 x 5 x 1mm)を選択することができます。L9026は現在量産中で、単価は1000個購入時に約1.60ドル(HTSSOP24)と約0.90ドル(VFQFPN32)です。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8260
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