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公益財団法人日本ユニセフ協会
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移民・難民危機:北米目指す移民の子ども、7倍に急増【プレスリリース】

危険なダリエン地峡を縦断

公益財団法人日本ユニセフ協会

ダリエン地峡のジャングルを通り抜け、移民保護ステーション(ERM)に到着したシエラレオネ人の若い母親と赤ちゃん。(2020年2月6日撮影) © UNICEF_UNI308583_Urdanetaダリエン地峡のジャングルを通り抜け、移民保護ステーション(ERM)に到着したシエラレオネ人の若い母親と赤ちゃん。(2020年2月6日撮影) © UNICEF_UNI308583_Urdaneta

【2020年3月6日 パナマ・シティ/ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)は本日、中米とコロンビアの境界に位置しジャングルに覆われたダリエン地峡を2019年に通過した移民の子どもたちの数が、前年の522人と比べて7倍以上増加の4,000人近くにのぼったと発表しました。子どもたちのおよそ半数は、6歳未満の乳幼児です。2019年にこの地峡を通過した移民の出身国は、インド、ソマリア、カメルーン、コンゴ民主共和国、バングラデシュなど50カ国以上です。この数字は国の移民局などのデータに基づいています。

ユニセフは、この非常に危険な旅をする子どもたちやその家族たちが直面する重大なリスクについて警鐘を鳴らし続けてきました。その旅路には安全な水もなく、過酷な自然環境や危険な動物、強盗、虐待や搾取に晒されるのです。

「ダリエン地峡を通過する移民の子どもの急増は、これらの子どもたちを保護し、保健ケアや水、衛生といった不可欠なサービスを確実に提供するための行動が緊急に必要であることを、はっきり示しています」とユニセフ・パナマ事務所代表のキョンソン・キムは述べました。「そのためには、移動する子どもたちの流れとニーズに対応している、現場の人道支援者と政府との、組織的かつ強力な取り組みが必要です」
 

ERMで受け取った自分の身分証明書を見つめるブラジル人のアンゴラちゃん(1歳)。(2020年2月5日撮影) © UNICEF_UNI308561_UrdanetaERMで受け取った自分の身分証明書を見つめるブラジル人のアンゴラちゃん(1歳)。(2020年2月5日撮影) © UNICEF_UNI308561_Urdaneta

ダリエン地峡を通り抜けてパナマに到着する移民は、国内でもっとも開発が遅れている県であるダリエン県のラ・ペニータにある移民保護ステーション(ERM)で受け入れます。その後、移民当局によって、コスタリカとの国境にあるチリキ県ロス・プラネスのERMに移送されます。ほとんどの移民は、米国またはカナダを目指して、さらに北に向かいます。

ユニセフとそのパートナーは、パナマを通過し移動する子どもたちの権利を保護するための国の取り組みを支援しています。この支援には、下記と並行して、地方および国の能力開発が含まれます。
  • 到着した移民への人道的物資の提供、栄養スクリーニング、妊娠検査や保健ケア
  • 移民、受け入れコミュニティ、学校、政府機関のために、1日あたり3万リットル以上の安全な水を供給する給水システムの設置
  • 衛生状況と衛生習慣の改善の支援
  • 「子どもにやさしい空間」の設置(移民や受け入れ地域の子どもたちが遊んだり、心理社会的支援や乳幼児期の発達支援を受けることができ、母親たちも休息し、安全に授乳できる場所)
 

ERM内に設置されたユニセフの子どもに優しい空間で、移民の子どもと受け入れコミュニティの子どもが一緒に遊ぶ様子。(2020年2月6日撮影) © UNICEF_UNI308575_UrdanetaERM内に設置されたユニセフの子どもに優しい空間で、移民の子どもと受け入れコミュニティの子どもが一緒に遊ぶ様子。(2020年2月6日撮影) © UNICEF_UNI308575_Urdaneta

ダリエン地峡を縦断する移民の子どもの数が増加すると予想される中、ユニセフは2020年の残る期間も、水と衛生、保健、子どもの保護といった現地での支援を継続します。これは、移民の子どもだけでなく、受け入れコミュニティの子どもたちのニーズに、地方自治体や国が対応するための能力強化につながります。

ユニセフは、政府と国際社会に対し、すべての難民・移民の子どもたちを守るために、直ちに以下を含む行動を起こすよう要請します。
  1. 子どもたちが家を追われる根本原因に取り組む
  2. すべての移民の子どもが教育や保健、その他不可欠なサービスにアクセスできるようにする
  3. 家族が一緒にいられるようにする
  4. 移民の子どもの拘留を終わらせ、代替ケア措置を講じる
  5. 排外主義と差別を根絶する。
  6. 搾取や暴力から移民の子どもたちを保護する

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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