TIS、ニッセイ・ウェルス生命の仮想デスクトップ基盤をクラウド移行

~「Azure Virtual Desktop」と「Citrix Cloud」の組み合わせで運用管理の効率化を実現し、クラウドジャーニーを加速~

TISインテックグループ

TISインテックグループのTIS株式会社(代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、日本生命グループのニッセイ・ウェルス生命保険株式会社(代表取締役社長:井本 満、以下:ニッセイ・ウェルス生命)の仮想デスクトップ基盤をクラウドへ移行支援したことを発表します。

■背景

 ニッセイ・ウェルス生命は、経営戦略にITインフラ基盤の強化を掲げ、データセンターのオンプレミス環境のクラウド移行に注力しています。2018年には、最初のクラウド化の取り組みとして、物理サーバ上の業務システムを仮想基盤ごとマイクロソフトの「Azure VMware Solution(AVS)」へ移行しました。

そして、今回のプロジェクトでは、リモート環境から社内システムに接続する際にアクセスする仮想デスクトップ基盤のクラウド移行を目標に定めました。これまで約10年間、1台の専用の物理サーバ上で仮想デスクトップ基盤を運用してきましたが、社外から接続する営業担当者やテレワーク従事者が900人規模にまで増加したことで、リソース不足が深刻な課題となっていました。このパフォーマンス強化には、物理サーバのメモリやCPU、ストレージの拡張が必須であり、数年サイクルでのサーバ保守切れへの対応など日々の運用業務負担が大きい状況でした。そこで、ニッセイ・ウェルス生命ではこれらの課題を解決するため、仮想デスクトップ基盤をクラウドのDaaS(Desktop as a Service)へ移行することを決定しました。


■仮想デスクトップの管理サービス「Citrix Cloud」の選定と導入

 ニッセイ・ウェルス生命は、既に業務システム基盤として実績があるMicrosoft Azure上で提供される「Azure Virtual Desktop」(以下、AVD)をDaaSに選定し、将来的には社内の全PC端末のDaaS化も視野に入れ、十分な検証期間を設けて実用性や安全性を検証した上で導入を決めることとしました。そこで、業務システムのクラウド化を支援した実績から、支援パートナーにTISが指名され2021年11月にPoCがスタートしました。

PoCの結果、技術課題として明らかになったのは、AVDのマルチユーザー環境はアプリケーションを仮想化したユーザー単位での共用を前提としているため、従来の仮想デスクトップ基盤のように、仮想マシン1台ずつに業務アプリケーションをアタッチする使い方が想定されていなかった点です。

TISはこの課題を受け、AVDにシトリックス社が提供する仮想デスクトップの管理サービス「Citrix Cloud」を組み合わせ、必要な機能を補完する構成を検討しました。ニッセイ・ウェルス生命が希望する業務アプリケーションの仮想化が可能になる点と、AVD標準のコンソール画面よりも機能を強化できる点から、得られるメリットは大きいと判断し導入が決定しました。

 2022年4月からスタートしたプロジェクトは、TISがクラウド環境の設計・構築やマスターイメージの作成などを支援し、大きな技術課題に直面することなく、3カ月で完了しました。

 

■導入効果

①ユーザー増加のペースに合わせて速やかにリソース増強が可能に

導入から1年が経過し、リモート接続数は900から1,200に増加しましたが、段階的にリソースを強化したことで、これまでの映像・音声が円滑に再生できないなどの課題を解消し、スムーズなMicrosoft Teams会議や2台のモニタを同時使用する資産運用業務が自宅でできるようになりました。

また、設定画面でCPUやメモリのリソースといった仮想マシンのパフォーマンスを簡単に強化できるため、標準OSのWindows のバージョンアップで要求されるリソース増にも、基盤のキャパシティを容易に高める対応が可能になっています。

 

②ログイン認証のシンプル化で社内ヘルプデスクの問い合わせが大幅に減少

 以前の環境では、Windows認証とは別に、デスクトップ仮想化基盤にログインする作業が必要であったため、認証手順の問い合わせが非常に多くありました。しかし、「Citrix Cloud」ではMicrosoft Entra IDと同一のID・パスワードで自動ログインできるため、認証手順の問い合わせはほとんどなくなりました。また今回、TIS提供のVDI運用サービスを利用し、仮想デスクトップ基盤の運用管理業務の大半をアウトソーシングしています。そのため、マイクロソフトの月次更新パッチの適用や、リソースの拡張、特定部署用のマスターイメージ作成などの対応に専属の要員を社内に常駐させる必要がなくなりました。

 

■ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社 IT本部 システム管理部 部長 兼IT基盤運用管理グループ グループ長 東田 歩氏コメント

「TISのメンバーの皆さまは技術知識が豊富で、モチベーションも高い方ばかり。1から10まで説明しなくても意図を汲んでいただけました。AVDに「Citrix Cloud」を組み合わせる構成として、TISがマイクロソフトおよびシトリックスと連携し、技術課題に迅速にご対応いただきました。また、夜間にトラブルが起きた際、TISが迅速にWebミーティングを開き、同じ管理コンソール画面を見ながら解決にあたってくださいました。よいパートナシップを築けていることに感謝しています。業績拡大とともに、インフラ基盤に関係するプロジェクトが急増しています。TISには、クラウド、仮想化技術、データベース等の各分野に精通した人材が揃っていますので、今後も技術面でご支援いただければと思います。」

 

本件の詳細は以下URLもご参照ください。

https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_152.html

 

 

■ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社について

日本生命グループの一員として、金融機関窓販領域を中心に資産形成・資産承継に資する商品・サービスを提供しています。

お客さまのニーズにきめ細かくお応えする商品・サービスの提供に努め、お客さまに選ばれ続ける生命保険会社を目指しています。

詳細はURL:https://www.nw-life.co.jp/をご参照ください。

 

 

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。


TISインテックグループについて

TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

 

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

※ Microsoft、Azure、Microsoft Teams、Microsoft Entra、Windows は米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国

における登録商標または商標です。

※ Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。

※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

 


◆本サービスに関するお問い合わせ先

TIS株式会社 IT基盤技術事業本部 IT基盤ビジネス事業部 IT基盤ビジネス推進部

TEL:050-1702-4063 E-mail:ps-info@ml.tis.co.jp

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会社概要

TIS株式会社

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URL
https://www.tis.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071
代表者名
岡本安史
上場
東証プライム
資本金
100億円
設立
1971年04月